相模国三ノ宮・比々多神社

おみくじ

冬季オリンピック(バンクーバ)で、浅田真央選手が見事銀メダルを獲得しました。女子フィギアスケートでは、伊藤みどりさんの銀(アルベールビル)、荒川静香さんの金(トリノ)に続く快挙であり、多くの国民に感動を与えてくれました。

日本の代表として大きな期待がかかる中、その重圧を感じさせない自然な笑顔と平常心が、その人気を高みに押し上げているのかもしれません。

オリンピックなどの勝負の世界は、最後の最後までわからないところに魅力を感じ、そして挑戦する努力や勇気が更なる感動を与えてくれるものです。

運命を賭(と)して、のるかそるかの勝負をすることを、“乾坤一擲”(けんこんいってき)といいますが、最大の努力を尽くしたものにとっての結果は、まさしく神のみぞ知る境地になるわけです。

神社にある「おみくじ」は、物事の決定や吉凶の判断の為に行われる占いの一種です。固いことを言うと、神さまによる判断を仰ぐわけですから、本来は努力を尽くしたうえでその吉凶や善悪の判断をいただくべきものです。

しかしながら、その結果を素直に受け入れて努力をする生真面目さが、日本人がもって生まれた誠の心だと思います。

吉凶の運勢は常に巡るものです

「当たるも八卦(はっけ)当たらぬも八卦」という言葉を聞いたことがあると思いますが、易(えき)の占(うらな)いに*八卦(はっか)というのがあります。

*八卦・・・乾(けん)・兌(だ)・離(り)・震(しん)・巽(そん)・坎(かん)・艮(ごん)・坤(こん)の8卦を基本に64卦の変化を生じ、天地人全般の現象を象徴する。

意志にかかわりなく巡る運命とは異なり、運勢は四季のように巡ってくるものですから、それに逆らわずに生きるのが自然の摂理というわけです。

因みに、女子フィギアスケートで優勝した金妍児(キム・ヨナ)選手の母国・韓国の国旗は、太極旗(たいきょくき)と呼ばれますが、中央に万物創造の太極(青と赤の陰陽)があり、4隅に八卦の乾(天)・坤(地)・坎(水)・離(火)が描かれています。

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