2010年2月16日 のアーカイブ

祈年祭の準備

2010年2月16日 火曜日

明日2月17日は、祈年祭(きねんさい)。「としごいのまつり」ともいい、年の始めに穀物の豊穣を祈るとともに国家の安泰を祈るおまつりです。

祈年祭に先立ち、祓所(はらえど)でのお祓い

祈年祭に先立ち、祓所(はらえど)でのお祓い

『古語拾遺(こごしゅうい)』(大同2年・807年成立)に、大地主神(オオトコヌシノカミ)が御歳神(ミトシノカミ)の怒りを鎮めるために穀物の豊作を祈ったのが始まりとされています。年(トシ)は穀物のことであり、稲作を中心とするわが国の農耕文化をもとに成立しています。

大化の改新(西暦645年)を経て、律令制(りつりょうせい)確立後は、延喜式の官社(全国で3132座の神さま)に奉幣(ほうべい)するおまつりとして、大規模に行われていた様子が窺えます。以後、衰退や戦乱の時代に廃絶もありましたが、明治に入って復興しました。

現在では、「工業・商業・諸産業の発展」をも併せて祈念していますが、日本人の文化であり、生活の根幹をなす農業について意義を見直す機会としても重要だと思います。

当社で兼務する所管社でも13日から順番に祈年祭が執り行われています。

この数日で人形感謝祭のお申し込みも増えてきました

ここ数日で人形感謝祭のお申し込みも増えてきました