昨日は祈年祭の準備で、氏子総代さんによる境内等の注連縄(しめなわ)張りが行われました。
祈年祭は「きねんさい」または「としごいのまつり」と読み、古く律令制で規定された重要な祭祀(さいし)です。
秋の新嘗祭(しんじょうさい・にいなめさい)と対になっていて、五穀豊穣と国家安泰を祈る祭りです。(現在では、五穀豊穣のみならず諸産業の繁栄を祈念します。)
当社は平安中期に成立した『延喜式』掲載の神社であり、式内社(しきないしゃ)と呼ばれています。
古くは幣帛(へいはく)が捧げられ、国司(こくし)が祀(まつ)る官社(かんしゃ)であったことから、現在でも白丁(はくちょう)奉仕者が幣帛料(へいはくりょう)を収めた唐櫃(からひつ)を担ぎ、御神前に奉(たてまつ)っています。
来る2月24日には、宮中において天皇陛下御即位三十年の祭祀が斎行されるとのことで、併せて天皇陛下御即位三十年奉祝奉告祭をも執り行いました。
春の初めながら年度最後の祭儀にあたり、役員任期を終える方々にとっては思入れのある一日となったことでしょう。