相模国三ノ宮・比々多神社

神輿山車供奉行列

大変お待たせ致しました。

大祭(22日)の神輿(みこし)・山車(だし)供奉(ぐぶ)行列の様子をお知らせ致します。

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氏子の各青年会(三ノ宮:三和会、栗原:栗原祭保存会、神戸:神戸青年会)では、古くからの伝統に従い、立ち御神酒(おみき)で内清浄(ないしょうじょう)を、火渡りで外清浄(げしょうじょう)を行い、宮詰め時間を迎えました。

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先ずは三ノ宮の青年の宮詰めです。

御殿内(ごてんない)に上がり、大地の神さまの神威(しんい)を高揚(こうよう)させるかのように、神輿の回りで地団駄(じだんだ)を踏みました。

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続いて、栗原・神戸の青年も定刻通り宮詰めとなり、境内は賑わいました。

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供奉行列(ぐぶぎょうれつ)の所役(しょやく)を召(め)し立て、名前を呼ばれた奉仕者がそれに呼応して「オー」と称唯(いしょう)の声を上げると、境内から大きな拍手が起こりました。

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「イヤートーサーッセ」(弥遠長に栄え給えの意)という勇ましい担ぎ手の声とともに、宮立ちを迎えました。

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行列が御立ちとなった境内では、神楽殿において垣澤社中(かきざわしゃちゅう)による里神楽(さとかぐら)が演じられました。

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神さまの神威を更に高めるため、宮司が御幣(ごへい)を以て振り奉幣(ほうべい)を執り行い、三ノ宮・栗原から神戸渡しとなりました。

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神戸の宿を神輿が練り、行在所(あんざいしょ)で着御祭(ちゃくぎょさい)を執り行いました。

そして、発輿祭(はつよさい)をご奉仕して御立ちとなりました。

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今度は神戸から三ノ宮・栗原に神輿渡しとなり、東名高速をくぐって神戸原に抜けると、人形山車(にんんぎょうだし)が万全に整っていました。

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再び化粧塚(けしょうづか)を越えて、身形(みなり)を整え、いよいよ宮入りに向けて意気も盛んになってきました。

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神輿と三基の人形山車が縦一列に並び、カメラやビデオを構える人たちが大勢現れました。

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神社の駐車場にも宮入りを待ちかねて人、人、人の群れとなっています。

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心配していた空模様も何とかもち、行列や山車も雨支度なしの姿でお宮に向かいます。

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安全の再確認と注意を促し、いよいよ宮入り時間を迎えます。

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揃いの法被(はっぴ)姿で大きな塊(かたまり)をつくり、神輿が波のうねりのように静かに、しかしながら勇壮に運ばれて行きました。

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歓喜に包まれる中、無事に神さまが還御(かんぎょ)となりました。

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神さまを本殿にお遷(うつ)しして、鎮座を寿(ことほ)ぐ「ちまき行事」の始まりです。

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人で埋めつくされた境内の四方八方に、ちまきが撒(ま)かれました。

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その後、関係者で鎮座祭(ちんざさい)を執り行い、感謝の祈りを捧げました。

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暮れゆく境内に、青年のたたく太鼓の音が甲(かん)高く、いつまでも響きわたりました。

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所狭しと並んだ露店をのぞく子供たちの姿は微笑ましく、賑やかで楽しい祭礼でした。

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ご理解ご協力を頂いた皆様方にあらためて御礼申し上げます。

撮影協力:増山正芳氏

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