相模国三ノ宮・比々多神社

神社は法人

神社には、神さまをおまつりする本殿、お供え物を奉(たてまつ)る幣殿(へいでん)、祈りや願いをこめる拝殿(はいでん)などの社殿をはじめ、鳥居や参道、狛犬、神楽殿(かぐらでん)、社務所、手水舎(てみずや)などの境内建物が配置されています。

そして、それらを取り巻く樹木が鎮守の森をつくり、神社らしい雰囲気を醸し出し、私たちの心を普遍的に和ませてくれます。

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また、四季折々の自然とともに、春まつりや夏まつり、秋まつりなどが行われ、幟(のぼり)や提灯(ちょうちん)、露店や神輿(みこし)、山車(だし)、神楽(かぐら)や伝統芸能、各種行事などが一層その景観をつくりだしています。

MIKOSIこうした人々の祈り、憩いや交流の場である神社は、神聖さを保ちながら公共性と存続性を大切にする法人組織・機構として成り立っています。

戦前の神社はその公共性から、〝宗教〟という範疇(はんちゅう)の外に置かれ、神官・神職は公務員の待遇を受け、国や地方公共団体から制度的な供進や補助により、経済的な保護・監督がなされて来ました。

しかしながら、敗戦により占領軍の指示による宗教法人令の下での「私法人」となりました。その後、全国の神社が結集し、その総意によって神社本庁を設立し、傘下の神社は宗教法人としての手続きを行いました。

昭和26年4月に公布された宗教法人法により、現在に至るまでその財産を承継しています。

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宗教団体は「聖と俗」という二面性をもっているのが他の法人との大きな相違点です。

「聖」は宗教活動そのもので、宗教法人法にいう①教義を広め②儀式行事を行い③信者を教化育成することです。これらは公共機関による干渉や介入が許されないところです。

そして、「俗」の一面として、その財産の維持運営管理を図らねばならず、それは本来の宗教活動の健全な歩みを確保するためのものです。

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