2011年3月 のアーカイブ

地震情報

2011年3月12日 土曜日

午前中、所管神社(兼務社)の地震被害状況を調査に出掛けました。

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神社には、鳥居や狛犬、燈籠(とうろう)、石碑、玉垣など、石像物が非常に多く、地震で倒壊する恐れがあります。また、地盤が緩み、寄り掛かったり、体重を掛けることで倒れて事故に至ることもあります。

鳥居の地盤が隆起

鳥居の地盤が隆起

所管社は22社あるので、全て確認しきれていませんが、今のところ被害は生じていない模様です。

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全国の青年神職で組織する神道青年全国協議会では、昨日の地震発生直後、災害対策本部を設置しました。ホームページ上では、緊急対策委員会掲示板を設置して、神社の罹災状況を情報収集しています。

 

天皇皇后両陛下の御心です。ありがたいことです。

◇両陛下がお悔やみとお見舞い(msn産経ニュース 3/12 14:29)◇

天皇、皇后両陛下は12日、宮内庁の羽毛田信吾長官を通じて、東日本大震災の犠牲者へのお悔やみと、負傷者、被災者へのお見舞いの気持ちを菅直人首相に伝えられた。

宮内庁によると、両陛下は広範な地域に被害が拡大していることに深く心を痛められているという。また、災害対策に当たっている人々に対しても「関係者一同の努力を深く多とする」とねぎらわれた。

地震発生

2011年3月11日 金曜日

本日午後2時46分、三陸沖を震源とするマグニチュード8.8という国内最大規模の大地震(「東北地方太平洋沖地震」)が起こりました。特に、大津波による甚大な被害がもたらされていて、夜の暗闇に向かうだけに心配は重なるばかりです。被害に遭われた皆さまにお見舞い申し上げるとともに、今後被害が拡大しないことを祈るばかりです。

伊勢原市内でも一部で停電が続き、信号も停まり、夕方の道路混雑で二次災害が懸念されます。近隣では塀が崩れた箇所がありました。

 社殿では、ご神前の金幣(きんぺい)や神饌(しんせん)を盛った三方(さんぼう)が床に倒れていました。境内では、燈籠(とうろう)の倒壊が1基、神楽殿の戸板がゆがみ、控室内に展示の土器が破損しました。

燈籠が倒壊

燈籠が倒壊

伊勢原市は震度5弱とのことですが、体感的には非常に大きい揺れを感じ、その時間も長かったです。夕方に入ってもずっと余震が続き、とても気掛かりです。

お稲荷さんの修繕

2011年3月10日 木曜日

本日、兼務社の氏子さんのお宅に、お稲荷さんの造り替えのため、お祓いに伺いました。昭和62年に竣工したばかりでしたが、お社の脇に古材を置いていたのが原因で、シロアリの被害に遭ったようです。

柱が朽ちて

柱が朽ちて

「神さまのことで申し訳ない」という老夫婦の気持ちを胸に、祝詞を奏上いたしました。

お清め

お清め

式後、丁寧にお清めをするご夫婦の様子がとても印象的でした。

 

「もったいない」「お蔭様で」という物腰に、恐縮しながらも温かい気持ちで帰ってきました。

主権回復記念日について

2011年3月10日 木曜日

今日3月10日は、66年前の昭和20年(1945)、米軍B29爆撃機による大規模東京空襲が行われた日です。約10万といわれる戦災死没者の御霊安かれと祈るばかりです。

夜間に、低空での絨毯爆撃(焼夷弾攻撃)に加え、冬型の気圧配置により季節風が爆風を大きくし、下町の密集した木造家屋は火の海に包まれたわけです。

さて、先月25日に、「4月28日を主権回復記念日にする議員連盟」が発足いたしました。いわゆる終戦については、ポツダム宣言の受諾や昭和天皇による玉音放送、降伏文書への調印など諸説あります。

国際法上では、昭和27年(1952)4月28日、サンフランシスコ講和条約の発効により、戦争が終結した日を当てるのが妥当といえます。連合国軍による約7年という長い期間にわたる占領政策から解き放たれ、ようやく主権を回復したわけです。

独立記念日は世界の国々にはありますが、日本にはありません。連合国により押しつけられた憲法を自主憲法にあらため、自主独立し、守るものは守り、変えるものは変える、国民による国づくりこそ大切です。

連日報道される凶悪事件や犯罪、青少年による事件は後を絶ちません。道徳心の欠落、道義廃退の世の中を見るにつけ、戦後失ってしまった「日本人の本来の姿」とは何か、強い憤りを覚えます。

「主権回復記念日」にはそういった思いも込められていると思います。次代の子どもたちに誇れる国づくりこそ、今を生きる私たちの使命です。

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昭和天皇御製

風さゆる み冬は過ぎて 待ちに待ちし 八重桜咲く 春となりけり

狛犬

2011年3月9日 水曜日

神社に参拝すると、参道の両脇などで “ にらみ ” をきかせているのが「狛犬」(こまいぬ)です。高麗犬・胡麻犬と書くこともあります。

神社の境内では、石造のものを目にすることが多いですが、社殿内部で見られる木彫や陶製、また金属製のものもあります。

比々多神社の狛犬

比々多神社の狛犬

比々多神社『天保社伝記』には、「何人ノ作ナルコトヲシラズ」とありますが、高さ1尺3寸余り、古を帯びていて、石造・金属製にはない木彫ならではの柔軟な味わいが深く、当時(7世紀頃)の彫刻技術を今に伝えます。頭の巻毛(まきげ)が簡素で、四股(しこ)は長め、現在の狛犬は頭が大きいのに比べ、身体の均整がよく調和して、逞(たくま)しさの中にも軽快さと品位が感じられます。関東最古の狛犬ともいわれています。

こま犬・あま犬(市重文指定)

こま犬・あま犬(市重文指定)

宮中では、御簾(みす)や几帳(きちょう)の裾(すそ)に、鎮子(ちんす=重し)として木彫の狛犬一対を置いていたそうです。

平安時代の『類聚雑要抄』(るいじゅうぞうようしょう)には、「左獅子 於色黄 口開 右胡麻犬 於色白 不開口在角」と記されています。つまり、左が獅子で口を開き、右が狛犬で口を閉じ角があるということです。この、左とは神さまから見てのことなので、向かって反対ということです。

狛犬の材質や形、表情などは時代や地域などにより様々です。

それでは、全国の神社で出会った狛犬の一部をご紹介いたします。

大崎八幡宮(宮城県)

大崎八幡宮(宮城県)

志波彦神社(宮城県)

塩竈神社(宮城県)

塩竈神社(宮城県)

志波彦神社(宮城県)

真山神社(秋田県)

真山神社(秋田県)

雄山神社・中宮(富山県)

雄山神社・中宮(富山県)

大洗磯前神社(茨城県)

大洗磯前神社(茨城県)

香取神宮(千葉県)

香取神宮(千葉県)

湯島天満宮(東京都)

湯島天満宮(東京都)

秋葉山本宮秋葉神社(静岡県)

秋葉山本宮秋葉神社(静岡県)

日吉大社(滋賀県)

日吉大社(滋賀県)

北野天満宮(京都府)

北野天満宮(京都府)

梅宮大社(京都府)

梅宮大社(京都府)

八坂神社(京都府)

八坂神社(京都府)

八重垣神社(島根県)

八重垣神社(島根県)

津峯神社(徳島県)

津峯神社(徳島県)

住吉神社(福岡県)

住吉神社(福岡県)

普天間宮(沖縄県)

普天間宮(沖縄県)

宮古神社(沖縄県)

宮古神社(沖縄県)

笑顔いっぱい

2011年3月8日 火曜日

昨日は諸会議が重なり、横浜へ出向きましたが、同じ県内でありながら横浜は大雪でした。無事、雨の伊勢原へ戻りほっといたしました。見上げる今朝の大山は雪化粧で真っ白です。

遅咲きの梅も見頃

遅咲きの梅も見頃

今日は平日ながら大安とあって、ご祈祷や外祭、大祭の提灯献灯の申し込みなどで大忙しでした。

初宮参り おめでとうございます

初宮参り おめでとうございます

お宮参りの赤ちゃんを見ていると自然と笑顔になります。すくすくと若竹のごとく元気に成長してください。

奉納品

奉納品

ご祈願の折に、感謝の真心を込めて、ご神前に供物を上げられる方もあります。

安産祈願 ご懐妊おめでとうございます

安産祈願 ご懐妊おめでとうございます

まだ肌寒い時期ですが、新しい生命を授かったご家族は温かい笑顔でいっぱいです。

新入園児・児童安全祈願祭

2011年3月7日 月曜日

今春、幼稚園に入園する園児、小学校に入学する児童の「安全祈願祭」を随時承っています。

ランドセル御守

ランドセル御守

入園・入学を奉告して、神さまのご加護のもと、無事に安全に通園・通学ができるよう祈願いたします。

児童通学御守

児童通学御守

お祓いをいたしますので、出来ましたら園児は園服に通園カバン姿、児童はランドセルを持参してください。

生活環境が大きく様変わりする節目として、就職奉告祭や就職安全祈願祭も承っています。

早春花に生命を感じる

2011年3月6日 日曜日

駐車場脇の路地や地面に目を落とすと、コバルトブルーの小さい花が密生して花を開いていました。早春を伝える可憐な「オオイヌノフグリ」(大犬の陰嚢)です。実が犬のタマタマに似ていることから名付いたようです。4枚の花弁は、夕方には閉じてしまう1日花ですが、虫媒しなくても、雄しべが雌しべにくっついて花粉をこすりつける(自家受粉)そうです。足下に生える雑草ながら、生命力を感じます。

オオイヌノフグリ

オオイヌノフグリ

日本神話では、イザナギ・イザナミの夫婦神が、国土である島々を生み、海や山、川や木の神を始め多くの神々を生みました。山川草木に神さまが宿るという日本人の信仰の原点です。

イザナギ・イザナミの国生み

イザナギ・イザナミの国生み

イザナミが火の神を生んで命を失うと、イザナギは黄泉(よみ)の国へイザナミに会いに行きます。しかしながら、その変わり果てた姿を目にして、命からがら逃げ帰ります。

黄泉の国の出口で、イザナミが「あなたの国の人を黄泉の国に、1日1,000人呼び込みましょう」というと、イザナギは「それなら、毎日1,500の産屋を建てて、1,500人の生命を誕生させましょう」といいました。この世では、1日1,000人の人が命を失っても、1,500人の新しい命が誕生することになりました。

みそぎが池(宮崎)

宮崎県・みそぎが池

古事記神話で、「つくしの日向(ひむか)の橘(たちばな)」といわれる禊池(みそぎいけ)

 

また、死の国である黄泉から生き返った行為や禊祓(みそぎはらい)により生き返ることを「甦り」(よみがえり)といいます。

人間はもちろんのこと、動植物の命は1度限りです。しかしながら、親からいただいた命を子どもに残す生命力は、まさに “ 不連続の連続 ” といえる「甦り」そのものといえます。

天皇陛下御即位20年奉祝植樹 「櫟」(いちい) 

天皇陛下御即位20年奉祝記念植樹 八剱神社 

祈年祭で伺った八剱神社(平塚市上吉沢)の境内には、天皇陛下御即位20年を奉祝して、記念に植えた「櫟」(いちい)の苗木が少し背丈を伸ばしていました。

氏神さま

2011年3月6日 日曜日

 今日は、冬ごもりの虫が這い出る二十四節気(にじゅうしせっき)の1つ「啓蟄」(けいちつ)。気温が15度くらいまで上がるとの予報でしたが、朝は冷たい空気が張っていました。

庭先の「蕗の薹」(ふきのとう)は花が咲き始めています

庭先の「蕗の薹」(ふきのとう)は花が咲き始めています

伊勢原市では「市民総ぐるみ清掃デー」の日にあたり、我が家でも家族総出で西谷戸組(にしやとぐみ)の皆さんとともに、いい汗をかきました。
昔から農耕を主体としてきた日本人の生活リズムからいうと、立春を過ぎ、神社では祈年祭(きねんさい)を迎えて、春の始め、一年のスタートを切ったところですが、行政と同様、自治会も年度末を迎え、組長も交代となります。日本人の折り目正しさを感じる時期でもあります。
 
 
さて、私たちの日々の暮らしに密接なつながりをもつのが氏神(うじがみ)さまです。四季折々、また人の成長の折り目ごとに、祈りと感謝の真心を捧げる地域の神さまが氏神さまです。
神社本庁 では、暮らしに生きる神道シリーズ6「氏神さま」を発行いたしました。
 
氏神さま
氏神さま

とても分かり易いリーフレットです。ご希望の方には、社務所で頒布(無料)いたします。

祓所(はらえど)での自動車清祓

祓所(はらえど)での自動車清祓

 年度末ともなると、新車(車やオートバイ)購入に伴い、事故防止祈願とともに、お清めのお祓いで参拝者が増えます。

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

家屋の新築にあたり、土地を祓い清め、土地の神さまのご加護のもと、工事が安全且つ順調に推移することを願うのが地鎮祭です。

聖峰からの眺め

2011年3月5日 土曜日

早朝、比々多小学校有志の皆さんによる第5回目の聖峰(ひじりみね)登山がありました。タイミングを合わせるかのように、神奈川新聞にお薦めスポットとして聖峰の記事が掲載されました。小学5年生の話によると、江ノ島や三浦半島はもちろんのこと、建設中のスカイツリーも望むことができたようです。今朝、当地から眺める富士山は真っ白に覆われていました。

聖峰 神奈川新聞 3月5日
                                                             神奈川新聞 3月5日

  2月中旬からほぼ毎週の土曜、日曜で始まった祈年祭も、明日の八剱神社(平塚市上吉沢)と13日の真田神社(平塚市真田)でお仕舞い。4月に入ると一斉に春の大祭となります。

南金目神社祈年祭(5日)

南金目神社祈年祭(5日)

 近くで花を栽培される方が、ご神前に百合の花を奉納されました。開くのが楽しみです。

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