2011年3月6日 のアーカイブ

早春花に生命を感じる

2011年3月6日 日曜日

駐車場脇の路地や地面に目を落とすと、コバルトブルーの小さい花が密生して花を開いていました。早春を伝える可憐な「オオイヌノフグリ」(大犬の陰嚢)です。実が犬のタマタマに似ていることから名付いたようです。4枚の花弁は、夕方には閉じてしまう1日花ですが、虫媒しなくても、雄しべが雌しべにくっついて花粉をこすりつける(自家受粉)そうです。足下に生える雑草ながら、生命力を感じます。

オオイヌノフグリ

オオイヌノフグリ

日本神話では、イザナギ・イザナミの夫婦神が、国土である島々を生み、海や山、川や木の神を始め多くの神々を生みました。山川草木に神さまが宿るという日本人の信仰の原点です。

イザナギ・イザナミの国生み

イザナギ・イザナミの国生み

イザナミが火の神を生んで命を失うと、イザナギは黄泉(よみ)の国へイザナミに会いに行きます。しかしながら、その変わり果てた姿を目にして、命からがら逃げ帰ります。

黄泉の国の出口で、イザナミが「あなたの国の人を黄泉の国に、1日1,000人呼び込みましょう」というと、イザナギは「それなら、毎日1,500の産屋を建てて、1,500人の生命を誕生させましょう」といいました。この世では、1日1,000人の人が命を失っても、1,500人の新しい命が誕生することになりました。

みそぎが池(宮崎)

宮崎県・みそぎが池

古事記神話で、「つくしの日向(ひむか)の橘(たちばな)」といわれる禊池(みそぎいけ)

 

また、死の国である黄泉から生き返った行為や禊祓(みそぎはらい)により生き返ることを「甦り」(よみがえり)といいます。

人間はもちろんのこと、動植物の命は1度限りです。しかしながら、親からいただいた命を子どもに残す生命力は、まさに “ 不連続の連続 ” といえる「甦り」そのものといえます。

天皇陛下御即位20年奉祝植樹 「櫟」(いちい) 

天皇陛下御即位20年奉祝記念植樹 八剱神社 

祈年祭で伺った八剱神社(平塚市上吉沢)の境内には、天皇陛下御即位20年を奉祝して、記念に植えた「櫟」(いちい)の苗木が少し背丈を伸ばしていました。

氏神さま

2011年3月6日 日曜日

 今日は、冬ごもりの虫が這い出る二十四節気(にじゅうしせっき)の1つ「啓蟄」(けいちつ)。気温が15度くらいまで上がるとの予報でしたが、朝は冷たい空気が張っていました。

庭先の「蕗の薹」(ふきのとう)は花が咲き始めています

庭先の「蕗の薹」(ふきのとう)は花が咲き始めています

伊勢原市では「市民総ぐるみ清掃デー」の日にあたり、我が家でも家族総出で西谷戸組(にしやとぐみ)の皆さんとともに、いい汗をかきました。
昔から農耕を主体としてきた日本人の生活リズムからいうと、立春を過ぎ、神社では祈年祭(きねんさい)を迎えて、春の始め、一年のスタートを切ったところですが、行政と同様、自治会も年度末を迎え、組長も交代となります。日本人の折り目正しさを感じる時期でもあります。
 
 
さて、私たちの日々の暮らしに密接なつながりをもつのが氏神(うじがみ)さまです。四季折々、また人の成長の折り目ごとに、祈りと感謝の真心を捧げる地域の神さまが氏神さまです。
神社本庁 では、暮らしに生きる神道シリーズ6「氏神さま」を発行いたしました。
 
氏神さま
氏神さま

とても分かり易いリーフレットです。ご希望の方には、社務所で頒布(無料)いたします。

祓所(はらえど)での自動車清祓

祓所(はらえど)での自動車清祓

 年度末ともなると、新車(車やオートバイ)購入に伴い、事故防止祈願とともに、お清めのお祓いで参拝者が増えます。

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

家屋の新築にあたり、土地を祓い清め、土地の神さまのご加護のもと、工事が安全且つ順調に推移することを願うのが地鎮祭です。