2011年3月21日 のアーカイブ

十三参り

2011年3月21日 月曜日

雨粒が激しく、足下が悪い中にもかかわらず、着物姿で「十三参り」のご祈願に来られたご家族がありました。通過儀礼(人生儀礼)として、心身長養を祈願いたしました。

『論語』では、「吾(われ)十有五(じゅうゆうご)にして学に志し・・・」とありますが、学業に専念して沢山の知恵を得る年頃です。また、多感な頃合いで多くのものを吸収しながら、大人への道を進む大切な時期です。

十三参り おめでとうございます

十三参り おめでとうございます

十三参りは関東ではあまり馴染みがありませんが、関西では盛んに行われています。生まれた年の干支(えと)が初めて巡ってくる年(数え年13歳)の少年少女が着飾り、旧暦3月13日(現在では4月13日)、福徳・知恵を授かるため、虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)に参詣するという習わしがあります。智恵貰(ちえもらい)などともいうそうです。

詣る子に智慧の泉といふが湧く   舘野翔鶴 

 現在では、日頃からお世話になっている神社仏閣にお参りする人たちが多くなっています。当社でも、時期を気にせずにお参りする方が増えています。中学入学とともに、勉強も難しくなりますので、知恵を授かりにお参りください。

大祭の執行について

2011年3月21日 月曜日

境内では冷たい雨が降り続き、静かな春分を迎えました。震災の被災地では、とても寒い一日を過ごしていることと思います。今朝もご神前で復興の祈りを捧げました。

昨晩、責任役員さん、総代さんに急遽集まってもらい、4月22日に斎行する例祭(春の大祭)について話し合いを行いました。所管の兼務社でも、4月は大祭が続きますが、祭典は通常通り行うものの、神輿やお囃子(はやし)などについては、自粛するという声が広がりつつあります。

氏子さんの声を聞くと、「伝統が途絶えると、引継ぎが困難で続けるのが難しくなる」「氏子の結束を固めるためにも通常通り行うべき」「山車や太鼓を取り止めることも勇気」「取り止めにすることで格が上がる」「太鼓は絶対中止」「幟を立てるべきではない」など様々な意見が出ています。

4月に入れば、各地域では本格的な準備を始めることになり、どう対応するか決定しなければなりません。28日にも再び会合をもつことにしましたが、自粛の中で、どういう形で行うべきか具体的な検討を迫られています。

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「天下泰平・国土安泰」を願って始まった大祭であり、国土創造の神さまを称えるおまつりをどういう形で執り行うか、氏子の皆さんの総意が得られるよう、知恵を寄せ合う限りです。