2011年6月 のアーカイブ

畏れ

2011年6月10日 金曜日

5日のブログに、紫陽花(あじさい)は土の性質(酸度)によって、多彩に色を変えることから七変化といわれると記しました。

今日の「産経抄」(産経新聞)には、「それほど敏感な花なら、千年に一度の津波を起こした地殻変動に気づかないはずがない。福島第1原発事故に伴って漏れた放射性物質も、たとえ微量であっても感知しているはずだ。」と記されていました。

ヤブキリ(キリギリス科)

ヤブキリ(キリギリス科)

大震災の1週間前(3月4日)、茨城県の鹿島灘の下津(おりつ)の浜に鯨(くじら)の一種である「カズハゴンドウ」52頭が打ち上げられました。地域の人たちの努力むなしく、22頭は海へ戻ることが出来ずに命をひきとり、浜に埋葬されました。

記憶に新しいニュージーランド大地震(2月22日)の2日前にも、スチュワート島という小さな島に107頭の鯨が打ち上げられていたそうです。

動物の予知能力というか感性の鋭さに驚かされます。

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上述の鹿島灘に近い鹿島神宮には、地震を起こす鯰(なまず)の頭を押さえるといわれる「要石」(かなめいし)があり、香取神宮(千葉県)の要石は鯰の尻尾を押さえているといわれているそうです。

(参考 『鹿島の神と諏訪の神』~東日本大震災の復興に向けて)

自然の変化に敏感な動植物を観察することにより、人の感性は磨かれます。神社の境内には、沢山の自然が息づいています。どうぞゆっくりと時間を掛けてお過ごしください。

神と自然への畏(おそ)れと感謝の祈りこそ大切です。

先祖伝来のまつり、「先神事」(まづしんじ)といわれる所以です。

 

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行事の準備

2011年6月9日 木曜日

7日、伊勢原市内11箇所(市役所屋上・市内小学校10校の校庭)において、空間放射線量の測定が行われました。比々多小学校(0.07マイクロシーベルト/時)でも基準値を下回りました。(詳細はこちらから)しばらく、数値を見守りたいと思います。

10日後(6月19日)に、第49回崇敬者祭を開催いたしますが、お蔭様で参加者が40名を越えました。例年通り、穏やかながら賑やかに、そして楽しくお過ごしいただく時間となれば幸いです。

比較的本日は、来客や電話も少なく、7月29日開催の中・平塚・伊勢原連合神社総代会総会に向けての資料づくりに専念しています。

前鳥神社(平塚市四之宮)で毎年開催してきましたが、300名近い参加者があることも考慮して、今年は伊勢原市民文化会館に会場を移すことになりました。

祭壇の清掃

祭壇棚板の清掃

7月17日(日)開催の「一心泣き相撲比々多場所」も準備が始まりました。多くの人たちに参加していただきたいと思います。 

6月10日発行 タウンニュース

6月10日発行 タウンニュース

 

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国会議員懇談会と中央委員会

2011年6月8日 水曜日

昨晩は、ホテルニューオータニ芙蓉の間において、神道政治連盟国会議員懇談会総会が開催されました。

安倍晋三会長のご挨拶

安倍晋三会長のご挨拶

出雲市議会の先生からは、竹島の領土問題について、宮城県議会の先生からは復興支援の遅延状況についてのご意見がありました。

福島県議の先生からは、放射能からの避難で、神社の実態把握がまるで出来ていない。また、瓦礫と同様に神さまの建物を処理するようなことは避けて欲しいとの貴重なご意見がありました。

本日は、中央委員会が神社本庁で開催されました。

大島理森氏、安倍晋三氏に続いて稲田朋美氏のご挨拶

大島理森氏、安倍晋三氏に続いて稲田朋美氏のご挨拶

全国では約3,400社の神社が被災を受けています。福島県の神職の報告によりますと、35社52名の神職が避難を余儀なくされているとのことでした。

5月23日に、塩竈の離島・寒風沢島(さぶさわじま)へ汚泥処理に伺った折に、かき養殖の島民の方が、「村のおまつりを早くやりたい」といっていたのを思い出しました。

昔も今も、全国津々浦々のコミュニティの中心に存在するのが神社であり、祭祀祭礼(まつり)を執り行うことによって、その絆が深まることはいうまでもありません。

 

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神青協一都七県協議会総会

2011年6月7日 火曜日

6日、神青協一都七県協議会総会が富士吉田市で開催(ハイランドリゾートホテル&スパ)され、禰宜が参加しました。

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毎年この時期、一都七県の青年神職(40歳以下)が集い、相互の連絡・提携を行い、研鑽・親睦を図るとともに、時宜に応じた諸事業を通じて、神社神道の興隆を期しています。

決議では、東日本大震災という未曾有の国難に瀕する今、一致協力して被災地並びに被災神社に対する復旧復興の為の各種支援活動に取り組むとともに、世界に比類無き美わしい国風を更に高める為に、皇室の尊厳護持と第62回神宮式年遷宮の啓発・奉賛活動に継続的に取り組んでいくことを確認いたしました。

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総会後、前衆議院議員の赤池誠章氏による「東日本大震災にみる教訓」という演題の講演を拝聴いたしました。

輪番制で来年は群馬県で開催されます。

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七変化

2011年6月5日 日曜日

境内のアシタバアジサイが見頃になってきました。

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紫陽花(あじさい)は、青から赤紫に花の色を変えることから「七変化」の異名をもちます。

御結婚おめでとうございます。

ご結婚おめでとうございます。

結婚生活では、年を経れば体型や髪型など、お互いに様々に七変化すると思います。しかしながら、元は変わらないし、その心を保つことが大切です。

指輪の交換

指輪の交換

誓詞(ちかいのことば)で、「・・・互いに相和し、相敬し、苦楽をともにし、終生変わらぬことをお誓いいたします」と神さまに誓った思いを忘れないで欲しいと思います。

 

社務所では、6月30日に執り行う夏越大祓(なごしのおおはらえ)に向けて、茅輪守(ちのわまもり)の奉製準備に追われています。

悪疫退散・厄災消除の茅輪守

悪疫退散・厄災消除の茅輪守

 

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御田植ゑ

2011年6月5日 日曜日

本日は、御神田の御田植ゑ。不肖、禰宜が神道青年会の折に始めて(再復活)以来、丁度10年です。

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先ずは行事に先立って、御田植祭が厳粛に執り行われました。

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御神田をお清めし、御田植えの儀(植える所作)が、主催者(神道青年会・瀬尾会長)と耕作者(比々多神社・長嶋責任役員)により行われました。

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東は川﨑、西は真鶴から子どもたちがやって来ました。

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昨年同様、イセヒカリと古代米を植えました。古代米は、神社の鳥居と御神木の注連縄(しめなわ)用の藁(わら)として利用されます。

気温は高かったものの曇り空だったので、気持ち良く田植えができたと思います。子どもたちは大はしゃぎでしたが、大人も大喜びです。

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昼食後、恒例の紙芝居。「天岩戸開き」(あめのいわとびらき)神話に、子どもたちは真っ直ぐに聞き入っていました。

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水口(取水元)には、水の神さまの依代(よりしろ)となる御幣(ごへい)が立てられました。

「悪しき風、荒き水に遭わせ給はず」という祝詞の言霊(ことだま)の通り、穏やかに、順調に生育して欲しいと願うところです。

参加者の皆さま、お疲れさまでした。出来れば途中の様子も見に来てください。

 

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本日は運動会につき

2011年6月4日 土曜日

今日は比々多小学校の大運動会。ということで神社のブログはお休みです。

禰宜が、親の立場、PTAのお役目で参加いたしました。

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子どもたちの頑張りに、たくさんの元気や感動をもらいました。

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地域の財産(子宝)である子どもを、今後とも見守っていきたいと思います。

 

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梅の実

2011年6月3日 金曜日

境内の梅は、もう少しで収穫時期。梅雨に入って10日が目安でしょうか。梅酒を漬ける季節です。

未成熟の梅は、アンズ・モモ・ビワなどのバラ科の植物同様、アミグダリンを含み有毒だといいます。

「梅は食うとも核(さね)食うな、中に天神寝てござる」

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土手の皐月(さつき)も見頃です。

向こうに望む水田がまた美しい

向こうに望む水田がまた美しい

午後、神道青年会の役員さんが、わざわざ就任の挨拶に来ました。

今夏は特に節電に気配りが必要ですが、クールビズに拍車が掛かって、Tシャツにサンダルの職場もあるようです。何故かスーツ姿が真新しく感じました。気持ちの良いものです。

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雨の出張祭典

2011年6月2日 木曜日

昨日に続いて肌寒い日となりました。朝から梅雨らしい雨が、しとしと降り続きました。

しかしながら、今日は多くの外祭(出張祭典)予定があり、宮司以下職員総出でご奉仕となりました。

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

出張祭典は、地鎮祭・家屋解体祓・上棟祭・竣工清祓・改築祓・開所式など建物工事に伴うもの。火入式・機械祓・鞴祭(ふいごまつり)などの操業安全を祈るもの。稲荷祭・水神祭・道祖神祭など祠(ほこら)に関するもの。伐木清祓・井戸埋清祓など屋敷内、また神棚祭・厄災祓など家屋内のものなど、各種祭儀があります。

工場機械の火入式 

工場機械の火入式 

出張祭典では、祭儀の内容を伺ったうえで、日時・場所、連絡先はもとより、施主名・施工者名・工事名称などを事前にお知らせいただきます。また、神饌(しんせん=お供えもの)や斎竹(いみだけ)の準備、参列者人数や進行について、必要な打ち合わせをいたします。

職員寮の解体工事安全祈願祭

職員寮の解体工事安全祈願祭

祭典のお申し込みは、電話で随時承っています。お気軽にご連絡ください。

 

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朔日参り

2011年6月1日 水曜日

今日は朔日(ついたち)。恒例の月次祭(つきなみさい)を執り行いました。禰宜以下権禰宜4名で、交代にご奉仕しています。氏子・崇敬者の安寧(あんねい)と繁栄を祈念いたしました。

東日本大震災の復興祈願は日供祭(にっくさい)で日々行っています

 

朔日参りで必ずお参りされる方は非常に多く、ご神前(お賽銭箱横)に置いてある奉名帳もこの日は記帳が増えます。

また、毎月必ずご神前奉納(お赤飯や野菜)をされる篤志(とくし)の方もお見えになりました。

月参り祈祷をされる企業の方には、水無月ということで、水についてのお話をさせていただきました。結びに、明治天皇の御製をご紹介し、柔よく剛を制する力を秘めた、水の徳に学ぶ大切さを説きました。

器には したがひながら いはがねも とほすは水の ちからなりけり

初宮参り おめでとうございます

初宮参り おめでとうございます

東京からは「恵方(えほう)参り」祈祷の方が来られました。恵方参りの方には、当社境内の御神土をお頒(わか)ちしています。

初宮参り おめでとうございます

初宮参り おめでとうございます

御神田では、5日(日)に行う「お田植え」に備え、神道青年会の若人が田の畔(くろ)つけ作業に精を出していました。

 

今月も皆さまにとりまして良き月でありますようお祈り申し上げます。

 

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