2011年6月14日 のアーカイブ

景観まちづくり市民ワークショップ

2011年6月14日 火曜日

本日は、比々多地区の景観散策の提案ということでお誘いをいただき、地域の方や伊勢原市の方とともに、近くを散策しました。

埒面(らちめん)古墳の見学

埒面(らちめん)古墳の見学

先ず、昭和43年に(元)恵泉女学園短期大学建設中に発見された「らちめん古墳」を見学しました。墳丘は40メートル、推定全長は90メートルの円墳とも考えられる相模國最大規模の古墳で、銀装の大刀や金銅製の馬具など一級品の埋葬品が発掘されました。(三之宮郷土博物館所蔵)

ブルーベリーの実

ブルーベリーの実

その後、比々多神社の北西約150メートルの高台にある元宮へ上がりました。戦国時代に北条氏と三浦氏の争いにより、この地から現社地(昔は神主屋敷)にお宮を遷したと社伝記には記されています。

西は湘南平、東は江ノ島や横浜のランドマークタワーを望む、大パノラマの絶景ポイントです。

ストーンサークル

ストーンサークル

再びお宮まで下り、下谷戸縄文遺跡(ストーンサークル)を見学。昭和40年に東名高速道路建設中に発見され、敷石住居や環状に配石された立石(メーンヒル)を境内に移築保存したもので市指定遺跡となっています。

田園風景とアヤメ

田園風景とアヤメ

続いて、市内で最も古い斉藤家住宅(266年前建築・1745年)を訪れました。広い土間、太い梁、黒光りする大黒柱、竈の跡など、とても趣深い民家で、今でもここに住む古老からは、沢山の温かいお話を伺いました。

膨らみ始めた梨

膨らみ始めた梨

山里の田園風景を眺めながら、叔母様観音(おばさまかんのん)に手を合わせ、山道を上がって浄業寺(じょうぎょうじ)廃寺跡を訪れました。

史跡 浄業寺跡

史跡 浄業寺跡

孟宗竹が生い茂る中に、かなりの古刹(こさつ)だったと想像できる歴代和尚の石塔が数多く並んでいます。

開山大和尚の石塔

開山大和尚の石塔

静かに手を合わせたくなるほどの歴史の重みを感じる場所です。

風情ある土壁の蔵

風情ある土壁の蔵

竹ノ内の集落を抜け、臨済宗の能満寺を参詣して、比々多神社へと戻りました。

3時間足らずのウオーキングでしたが、地域再発見の散策となりました。

今後、地域特性を活かしたうえで、「景観まちづくり」が広がりを見せるよう、様々な意見を集約し、研究成果が上がるよう、神社としても協力していきたいと思っています。

 

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