5日のブログに、紫陽花(あじさい)は土の性質(酸度)によって、多彩に色を変えることから七変化といわれると記しました。
今日の「産経抄」(産経新聞)には、「それほど敏感な花なら、千年に一度の津波を起こした地殻変動に気づかないはずがない。福島第1原発事故に伴って漏れた放射性物質も、たとえ微量であっても感知しているはずだ。」と記されていました。

ヤブキリ(キリギリス科)
大震災の1週間前(3月4日)、茨城県の鹿島灘の下津(おりつ)の浜に鯨(くじら)の一種である「カズハゴンドウ」52頭が打ち上げられました。地域の人たちの努力むなしく、22頭は海へ戻ることが出来ずに命をひきとり、浜に埋葬されました。
記憶に新しいニュージーランド大地震(2月22日)の2日前にも、スチュワート島という小さな島に107頭の鯨が打ち上げられていたそうです。
動物の予知能力というか感性の鋭さに驚かされます。
上述の鹿島灘に近い鹿島神宮には、地震を起こす鯰(なまず)の頭を押さえるといわれる「要石」(かなめいし)があり、香取神宮(千葉県)の要石は鯰の尻尾を押さえているといわれているそうです。
(参考 『鹿島の神と諏訪の神』~東日本大震災の復興に向けて)
自然の変化に敏感な動植物を観察することにより、人の感性は磨かれます。神社の境内には、沢山の自然が息づいています。どうぞゆっくりと時間を掛けてお過ごしください。
神と自然への畏(おそ)れと感謝の祈りこそ大切です。
先祖伝来のまつり、「先神事」(まづしんじ)といわれる所以です。