2011年3月 のアーカイブ

こころの豊かさを求めて

2011年3月4日 金曜日

地鎮祭に出掛けた権禰宜(ごんねぎ)さんからお昼過ぎに電話が入りました。どうやら自動車の鍵を掛けたままドアーをロックしてしまい、困った様子でした。近くにガソリンスタンドがあるか尋ねると、すぐ目の前にあったようでした。戻った本人にその様子を尋ねると、何と建主さんの経営しているガソリンスタンドで、とても親切にしていただいたとのことでした。

教育勅語の徳目に「博愛(はくあい)衆(しゅう)に及ぼし」とありますが、人に親切にされることほど嬉しくて心温まる思いはありません。

教育勅語(原本)  東京大学蔵

教育勅語(原本)  東京大学蔵

私たちは、戦後の著しい社会構造の変化の中で、物質的豊かさと引き替えに、日本人が守り伝えてきた社会での規範意識や人としての美徳を失ないつつあります。

先人から受け継いだ大切な命を後世につなぐ上で、生きる価値ともいえる “ 心の豊かさ ” をメッセージとして伝えてゆかなければなりません。

『こころの豊かさを求めて』-教育勅語のチカラ-

『こころの豊かさを求めて』 -教育勅語のチカラ-

『こころの豊かさを求めて』- 教育勅語のチカラ-(発行:平成22年10月 神道政治連盟)には、欧米の識者からも高い評価を得た教育勅語の美徳について、簡易に記されています。ご希望の方には、社頭にて無料でお頒ちいたします。

 

江戸末期、貧しい家に生まれた二宮尊徳(にのみやそんとく)は、苦労の上に学問を重ね、農村の復興に力を注ぎ、殖産の道を開きました。その美徳は、今でも多くの人たちに愛されています。

比々多小学校の二宮尊徳像

比々多小学校の二宮尊徳像

市内の小中学校では、間もなく卒業式を迎えます。師の恩に感謝し、友情を大切に、学びの庭で培った思いをしっかりと胸にしまい、心身ともに大いなる飛躍がもたらされるよう願うところです。

雛まつり

2011年3月3日 木曜日

あかりをつけましょ ぼんぼりに お花をあげましょ 桃の花

 五人ばやしの 笛太鼓 今日は楽しい ひな祭り   ♪ ♪

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今日は桃の節句。上巳(じょうし=旧暦3月上旬巳の日)の節句ともいわれます。女児のいる家庭では、雛人形や調度類を飾り、白酒・菱餅(ひしもち)・あられ・桃の花などを供えて、女の子の健やかな成長を祈る家庭行事です。

古くは禊(みそぎ)をして穢(けが)れを祓う習慣があり、紙や土で人形をつくり、川や海に流していましたが、時代の推移で次第に立派なものに変わり、飾って鑑賞するようになったようです。各地に残る「流し雛」(ながしびな)の風習がこれです。本格的な農事に入る前の身を清める意味合いもあったようです。

女の子が生まれて初めて迎える節句を初節句といいますが、母親の実家から雛人形や調度品を贈り、お祝いをするのが習わしです。

時代の趨勢により、段飾りはデパートやホテルなどの広いところで見かけるものとなりましたが、家庭の行事としてお祝いをすることの大切さだけは、子どもに伝えていきたいものです。

比々多神社人形山車が切手に

2011年3月2日 水曜日

昨日のブログで触れましたが、伊勢原市の市制施行40周年を記念して切手が発行されました。

比々多神社例祭・3基の人形山車が切手に

比々多神社例祭・3基の人形山車が切手に

伊勢原の歴史・文化・自然を象った切手の1枚に、比々多神社春の大祭・3基の人形山車が選ばれました。

情けは人の為ならず

2011年3月1日 火曜日

1日・2日と恒例の中・平塚・伊勢原連合神社総代会の研修会が、箱根湯本・吉池で開催されました。事務局として慌ただしい数日を過ごしましたが、ここまで辿り着くとほっといたします。

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今年で第36回を数え、117名もの参加者を得ることができました。この地区の総代さんたちの神社に対する思い入れの深さを痛感し、ありがたい限りです。

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国歌斉唱、敬神生活の綱領唱和など開会儀礼の後、平塚八幡宮責任役員を務められる武井会長の挨拶、その後神代支部長(前鳥神社宮司)、目黒理事(大山阿夫利神社宮司)からお話をいただきました。

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講師には、三遊亭栄楽師匠をお迎えし、「伊勢落語会」という主題のもとお話をいただきました。

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栄楽さんは昨年の10月に、江戸からお伊勢さままでの約464㎞を「手甲(てっこう)、脚絆(きゃはん)、わらじがけ、背負子(しょいこ)」という江戸時代の旅人姿で歩かれ、道中の15ヶ所で “ お伊勢参り落語会 ” を行われました。

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昆布(こぶ)は喜ぶ、蓮(はす)は先を見通す、黒豆は真っ黒になってまめに働く、鯛(たい)は目出度い、鰤(ぶり)は出世(しゅっせ)魚、トコブシは福だめ、鰻(うなぎ)は鰻登りなど、お節料理などの縁起物は洒落(しゃれ)で出来ているなどのお話から始まり、小咄(こばなし)、なぞかけなど(当然落語もあり)、時折色気のある話で人を引き寄せながら、熱っぽく、楽しく、本当にあっという間の1時間半でした。

そして、落語家としての自らの生き方を「情けは人の為ならず」【情けは人のためではなく、いずれは巡って自分に返ってくるのであるから、誰にでも親切にしておいた方が良い】とまとめられました。

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当然、夜の宴会は大盛り上がりでした。

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締めくくりは、役員による恒例の万歳三唱で、こちらもあっという間の2時間でした。皆さまのご参加ご協力に感謝申し上げます。

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道祖神の鎮座

2011年3月1日 火曜日

今日は、伊勢原市の市制施行40周年にあたり記念式典が行われ、多くの個人・団体が表彰を受けられました。私たちのまちの更なる発展を祈るところです。

昨年の暮れ、市道拡幅工事により、木津根橋(きつねばし)の道祖神さんに仮の地へお遷りいただきましたが、ようやく工事も順調に整い、本日元のところへお戻りいただく鎮座祭を執り行いました。

皆さんにお清めをしていただきました

皆さまによるお清め

先ず、仮の鎮座地で奉告の祝詞を奏上いたしました。

天保6年と刻まれていました

天保6年と刻字

その後、土建屋さんにお願いをして、整地を終えた場所へお遷りいただきました。

心づくしの穀物が沢山上がりました

心づくしの穀物が横山のごとく

木津根橋は氏子の三ノ宮の地番で、三ノ宮1番地から始まっています。残念ながら、行政上の区分で、自治会や学区が比々多地区から切り離されてしまいました。

しかしながら、比々多神社の祭礼には、氏子として今後とも末永くお付き合いをいただきますし、消防も白木消防団として、比々多内の白根とともにしっかりと絆を結んでいくようです。

参列された木津根橋自治会の皆さまと

参列された木津根橋自治会の皆さまと

数百年にわたり、この道を行き交う人たちを見守ってこられた道祖神さまに、更なるまちの未来を見守っていただきたいと思います。