2010年11月 のアーカイブ

季節の変わり目

2010年11月20日 土曜日

今日は、午前中は北金目神社(平塚市北金目)、午後は石座神社(秦野市鶴巻)の新穀勤労感謝祭並びに神宮大麻頒布式が執り行われました。氏子の皆さんが丹精こめてつくられたお米が御神前に沢山上がりました。明日は、神明神社(伊勢原市笠窪)・雷電神社(伊勢原市串橋)で行われます。比々多神社では、全国の神社同様、23日(火)に斎行いたします。

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このところ少しずつ冷え込みが増してきましたが、季節の変わり目のせいでしょうか。伊勢原市内でもインフルエンザによる学校閉鎖やノロウイルスの感染が広がっている様子です。健康であっても体調管理には充分注意したいところです。

また、不幸が相次ぎ弔問の機会が多くなっています。神社でも神葬祭のご奉仕がありました。

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神葬祭では、「誄詞」(しのびのことば)といって故人の過ごした人生を振り返り、面影をたどる称えごとを奏上いたします。これは故人への感謝とともに、霊魂の安定を祈るためのものです。

簡易宮形をお頒ちいたします

2010年11月19日 金曜日

霜月(しもつき)も下の10日を残すところまで来ました。明日から兼務社の新穀勤労感謝祭(新嘗祭 にいなめさい)が3週間ほど続きます。

と同時に、新年の神棚におまつりする兼務社のお神札準備に追われています。

神棚におまつりする各社のお神札(剣先札)

神棚におまつりする各社のお神札(剣先札)

この数日、企業の諸祈願や工場・研究所のお祓いの申し込みも増えてきました。家庭では、一夜飾りを嫌がり、神棚の掃除を済ませ、12月30日に新しいお神札(お伊勢さま・氏神さま・年神さま・荒神さま)をおまつりして、新年の準備にあたりますが、企業では就業日の関係もあり、年明けにおまつりするところもあるようです。

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 そのような中、「神棚はあるけどお神札は入っていない」「お神札はずっと変えていない」「神社でご祈願の際にいただいたお神札を入れている」などのお話を聞くことが結構あります。

昔は、おじいさん、おばあさんが神棚のおまつりの仕方をしっかりと子や孫に教えていましたが、社会構造の変化や核家族化により、口伝(くでん)のしきたりや習わしが希薄化しています。

また、住宅事情により神棚を据えることができないなどの状況もあります。

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神社が全国津々浦々に鎮座し、地域の人たちを守り、つながりをつくっているのと同様に、神棚は家庭におまつりし、家族を守り、絆を結ぶ大切なものです。

本日、タウンニュース(伊勢原版・平塚版・秦野版・大磯二宮版)に神棚の記事を掲載いたしました。

タウンニュース伊勢原版(11月19日)

タウンニュース伊勢原版(11月19日)

中郡(大磯町・二宮町)、平塚市、秦野市、伊勢原市の神社では、「新たに神棚をおまつりしたい」という方に、「簡易の宮形」を進呈(無料)いたします。是非とも気軽にお尋ねください。

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神社総代会参拝旅行2

2010年11月18日 木曜日

早起きをして、散歩がてら岐阜護国神社へ参拝に行きました。宿泊した十八楼さんは、創業150年の老舗で、長良川とともに歩んできた歴史ある町並みを残しています。

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岐阜護国神社

岐阜護国神社

朝9時に、長良川温泉をあとにして、尾張一宮・真清田神社に向かいました。戦前は尾張造り、現在は真清田造りのとても立派なご社殿です。濃尾平野開拓の祖神で、木曽川の恩恵による清く澄んだ水の称という社号どおり、水舎がいくつもありました。

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続いて、徳川美術館を訪ね、尾張徳川家の数多くの宝物を見学しました。

徳川美術館

徳川美術館

お昼には名古屋名物ひつまぶしを食し、それぞれ沢山のお土産と思い出をつめこみ、帰路につきました。

事故なく、無事で事務局としても一安心でした。

神社総代会参拝旅行

2010年11月17日 水曜日

中・平塚・伊勢原連合神社総代会(84社・517名)では、第37回参拝旅行「岐阜・伊奈波神社参拝と歴史めぐりの旅」を開催いたしました。

参加者は29社・121名、朝6時に各地を出発、足柄サービスエリアにバス3台が集結し、一路豊川へ向かいました。

最初の訪問地は豊川稲荷。関東では、京都・伏見稲荷大社、茨城・笠間稲荷神社の2社で「いわゆる三大稲荷」といわれますが、豊川稲荷は神仏混合なので、宮城・竹駒神社や佐賀・祐徳稲荷神社をいう場合もあるようです。(神職の立場からいうと、どのお稲荷さんも一番かな、、、などと思いますが)

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昼食はもちろんお稲荷さんをいただきました。最近は B 級グルメで “ わさびいなり ” を売り出しているようです。次に、岐阜へ向かいました。稲葉山(今は金華山と呼ばれていますが、、、)の麓・伊奈波神社(岐阜市)で正式参拝をいたしました。

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1時間近く遅れてしまったにもかかわらず、宮司さんのお出迎えで歓待いただきました。

その後、岐阜市歴史博物館を見学しました。丁度、稲葉山の頂にある岐阜城の上にお月さまが望めました。

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大宴会・大懇親会で盛り上がりました

大宴会・大懇親会で盛り上がりました

冬支度

2010年11月16日 火曜日

昨日とは打って変わり、冷え込みが厳しくなりました。今季一番の冷え込みで、早朝の御殿は冷気に包まれました。そろそろ暖房など冬支度を調えるようです。

冬物準備の関係でしょうか、「押入れにしまってあるお人形の供養をお願いしたいんですが、、、」という電話がこの数日入っています。比々多神社では、人形感謝祭(3月17日)を行っていますが、受付期間は2月4日から3月16日です。詳しくは社務所(0463-95-3237)までお問い合わせください。

人形感謝祭

人形感謝祭

さて、今日は語呂合わせで「いい色の日」だそうですが、この気候の移り変わりで境内の紅葉も色付いてきました。

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 「寒いのはどうも、、、」と思うところですが、四季の移ろいの中で、止まることなく世代交代や生まれ変わりが生じています。

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17・18日と中・平塚・伊勢原連合神社総代会の恒例行事「参拝旅行」が開催されます。この1週間は事務局として準備に明け暮れましたが、121名(バス3台)もの参加を得て、楽しい岐阜旅行となりそうです。

醸造安全

2010年11月15日 月曜日

11月9日に、「酒祭」(さかまつり)を行い、新酒の醸造安全と酒類関係者の繁栄を祈念いたしました。今日は酒蔵へ蔵のお祓いに伺いました。御神前には、沢山(三段の滝)で汲み上げた「御神水」が例年通り飾られていました。

酒解神(さかとけのかみ)をおまつりして

酒解神(さかとけのかみ)をおまつりして

蔵をあずかる杜氏(とうじ)さんや蔵人(くらびと)は、其処彼処(そこかしこ)に注連縄(しめなわ)を張り、酒の神さまを迎える準備を整えていました。

杜氏と蔵人の皆さん

杜氏と蔵人の皆さん

20数カ所に亘り、蔵の四方八方を隈無くお清めいたしました。

酒造りは、伝統の技と心が変わらぬ味を作り出し、機微(きび)に応じた繊細な知恵が旨みを増すものだと思います。心新たに新酒醸造に励まれ、良いお酒ができますようにお祈り申し上げます。

七五三と農耕文化

2010年11月15日 月曜日

今日11月15日は七五三(しちごさん)。平日ながら、仕来(しきた)り通りに、この日を選んでお参りに来られる方がいらっしゃいました。

昨日のブログに注連縄(しめなわ)のことを書きましたが、「七五三縄」とも記し、どちらもけじめ正しき意味合いがあります。稲作とともに歩んできた私たちの文化は、秋の実りに感謝するのと同様に、生命への感謝もしてきたわけです。

また、今日は旧暦では10月10日にあたり、今晩は「十日夜」(とおかんや)です。東日本では刈り入れが終わって、田の神が山へ帰るおまつりをいたします。同様に、西日本では旧暦10月上の亥(い)の日に、「亥の子」(いのこ)といって似たような農村行事があります。

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夏の猛暑の影響か、今年は境内の紅葉も色づくのが遅いようです。駐車場の四季桜もようやく花が沢山開き始めました。

四季桜

四季桜

注連縄づくり

2010年11月14日 日曜日

比々多神社では、4月22日に斎行される「例祭」(春のおまつり)に、鳥居と御神木(杉)の注連縄(しめなわ)をつくっています。

今年は、早いうちから正月用のものをつくる話が出ており、今日縄綯(なわな)いが行われました。

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この縄綯いは、古くから三ノ宮・西部の西谷戸組(にしやとぐみ)がご奉仕することになっています。今日は日曜日の何かと忙しい中にもかかわらず、組の皆さんが朝早くから宮上のお宅に集まりました。

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藁(わら)は、神奈川県神道青年会の御神田で収穫された古代米のものです。

古代米

古代米

山の神は、春に田んぼに降りて来て、実りをもたらして山に戻ると古くから考えられています。その稲霊(いなだま)のこもった藁を用いてつくるのが注連縄です。

注連縄は聖と俗の境界を示すものであり、神さまが宿る清らかな神域の入り口を表します。

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私たちは、古くより「和」という絆を大切に生きてきました。しかしながら、現代社会では政治、教育、地域社会、果ては家族に至るまで、社会全般で絆に綻(ほころ)びが出ています。注連縄は、3つの藁の束を綯いながら力を合わせ、長く太く強いものに仕上げていきます。

鳥居に掛かる大注連縄は、そこをくぐる人たちに絆の大切さを示してくれるのです。

博物館に保管

博物館に保管

注連縄が年末に掛けられるのを楽しみにしています。

西谷戸の皆さまお疲れさまでした。

ありがとうの言霊

2010年11月13日 土曜日

本日の社頭は、結婚式、初宮参り、七五三参りなどのご祈願の皆さんで終日賑わいました。

結婚式  三三九度固めの盃

結婚式  三三九度固めの盃

結婚式  おめでとうございます

結婚式  おめでとうございます

初宮参り  おめでとうございます

初宮参り  おめでとうございます

七五三参りの家族連れ

七五三参りの家族連れ

「おめでとうございます」の言葉が、「ありがとうございます」と返ってくると、何よりの元気になります。「ありがとう」の言霊(ことだま)は無限の可能性をもっています。

領土・領海を守る

2010年11月12日 金曜日

今朝は山王幼稚園の年少児が、園外保育で30分歩いてお参りに来ました。どんぐり拾いやみかん狩りで季節の自然に親しむとともに、交通指導の一環にもなっているようです。

先生の指導でお参り

先生の指導でお参り

来週以降、年中さん、年長さんも順番に計画されているようです。無邪気な子どもたちの笑顔に、こちらの心も和まされます。

さて、沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突をめぐる映像流出事件は、神戸海上保安部保安官の取り調べが長引いています。「守秘義務とは何か」という議論とともに、情報管理体制についても今後調査がされる様子です。

一方で、このビデオ流出により、中国の違法操業の常態化が明らかとなり、主張や反日デモの不当性、政府の対応の誤りについても世論が高まっていることは事実です。

更には、この教訓を活かして、外国籍船の不法な領土侵犯や不法行為を防ぐための法的措置を考慮すべきであります。

私たちの領土・領海を守るため、「尖閣を守る署名」にご協力ください。

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古来、防人(さきもり=崎守・嶋守)は祖国を守るために、筑紫・壱岐・対馬などの守備にあたりました。

国々の防人つどひ船乗りて別るを見ればいともすべなし (『万葉集』)