相模国三ノ宮・比々多神社

注連縄づくり

比々多神社では、4月22日に斎行される「例祭」(春のおまつり)に、鳥居と御神木(杉)の注連縄(しめなわ)をつくっています。

今年は、早いうちから正月用のものをつくる話が出ており、今日縄綯(なわな)いが行われました。

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この縄綯いは、古くから三ノ宮・西部の西谷戸組(にしやとぐみ)がご奉仕することになっています。今日は日曜日の何かと忙しい中にもかかわらず、組の皆さんが朝早くから宮上のお宅に集まりました。

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藁(わら)は、神奈川県神道青年会の御神田で収穫された古代米のものです。

古代米

古代米

山の神は、春に田んぼに降りて来て、実りをもたらして山に戻ると古くから考えられています。その稲霊(いなだま)のこもった藁を用いてつくるのが注連縄です。

注連縄は聖と俗の境界を示すものであり、神さまが宿る清らかな神域の入り口を表します。

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私たちは、古くより「和」という絆を大切に生きてきました。しかしながら、現代社会では政治、教育、地域社会、果ては家族に至るまで、社会全般で絆に綻(ほころ)びが出ています。注連縄は、3つの藁の束を綯いながら力を合わせ、長く太く強いものに仕上げていきます。

鳥居に掛かる大注連縄は、そこをくぐる人たちに絆の大切さを示してくれるのです。

博物館に保管

博物館に保管

注連縄が年末に掛けられるのを楽しみにしています。

西谷戸の皆さまお疲れさまでした。

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