2013年5月 のアーカイブ

国府祭 動座祭

2013年5月4日 土曜日

本日は国府祭(こうのまち)の動座祭(どうざさい)です。

朝から総代さんには、神輿の清掃・飾り付け、神事用竹の切り出し、餅つき、各所〆張り、行列具準備、行在所(あんざいしょ)へ祭具の運搬など、大働きで準備にあたっていただきました。

DSCF3002 DSCF3008 (2) DSCF3011

夕方には社殿の舗設なども準備万端整い、各々潔斎(けっさい)を済ませて、お宮に参集しました。

DSCF3001 (3) DSCF3013 DSCF3012

今年は神戸(ごうど)が年番となり、挨拶や玉串、配列などについても十分に習礼(しゅらい)をして確認を行い、祭典に臨んでいただきました。

DSCF3016

雪洞(ぼんぼり)の灯火を残して殿内の明かりを落とし、「オーオーオーー」という神職のみさきばらい “ 警蹕 ” (けいひつ)が響きわたる中、本殿より白木の神輿に神さまにお遷(うつ)りいただきました。

明日は早朝より、国府の地・大磯へ神さまの長旅となります。

みこしの掛け声

2013年5月4日 土曜日

連休後半もお天気に恵まれ、各行楽地は賑わいを見せていることでしょう。

当社もご朱印参拝など、遠方からの参拝者が目立つようです。

DSCF3003

昨晩は「第26回まが玉祭」(5月18日・19日)の広報で、禰宜がFM湘南ナパサ(78.3MHZ)の番組に出演しました。

DSCF3004

例年人気のある「まが玉づくり体験」にあわせ、今年は「砥石(といし)づくり体験」(18日)も行います。

国府祭(5日)の後に本格的な準備に取り掛かる予定です。

4日 神奈川新聞 読者投稿欄

4日 神奈川新聞 

さて、本日の神奈川新聞に、「みこしの掛け声を後世に」という購読者の投稿がありました。

掛け声には「担ぎ手だけでなく、祭りの場にいる人たちの心を一つにし、そして祈りが込められている」ということをこの投稿を通して強く感じた次第です。

伝統をつないでいくことは大変なことですが、多くの人たちの支えを大切に、神社としても神明奉仕につとめたいと思います。

小泉暉三氏奉納写真(額入り)

小泉暉三氏奉納写真(額入り)

管絃と舞楽の夕べ

2013年5月3日 金曜日

既にご案内していますが、今年の「第26回まが玉祭」は、5月18日(土)・19日(日)の両日に開催いたします。

18日(土)、神前特設舞台において「まが玉祭奉告祭(火入れ)」(17:10~18:30)を執り行い、続いて横浜雅楽会演奏による「管絃と舞楽の夕べ」(17:10~18:30)をお楽しみいただきます。

演奏は御神楽(みかぐら)、管絃(かんげん)、舞楽(ぶがく)の三部構成となっています。

御神楽 mikagura

御神楽 mikagura

雅楽(ががく)には管絃(器楽)と歌物(声楽)があり、舞がある場合には舞楽といい、我国固有の楽、中国から伝来した唐楽(とうがく)、朝鮮から伝来した高麗楽(こまがく)に分けられます。

演奏に用いられる楽器は、吹物(ふきもの)と呼ばれる笙(しょう)・篳篥(ひちりき)・笛(ふえ)の三管(さんかん)、弾物(ひきもの)という箏(そう)・琵琶(びわ)の二絃(にげん)、打物(うちもの)という鞨鼓(かっこ)・楽太鼓(がくだいこ)・鉦鼓(しょうこ)の三鼓(さんこ)で編成されています。

鉦鼓は雅楽器に残された唯一の金属楽器です。

鉦鼓 syouko

鉦鼓 syouko

舞楽には左舞(さまい)と右舞(うまい)があります。

左舞には唐楽を用い、楽器は龍笛(りゅうてき)・篳篥・笙と太鼓・鞨鼓・鉦鼓を用います。装束は赤色系で、陵王(りょうおう)・胡飲酒(こんじゅ)・萬歳楽(ばんざいらく)などがあります。

右舞には高麗楽を用い、楽器に笙を用いません。装束は緑色系で、納曽利(なそり)・還城楽(げんじょうらく)・抜頭(ばとう)などがあります。

納曽利の面  nasori

納曽利の面  nasori

本を立つる

2013年5月2日 木曜日

「夏も近づく八十八夜 ~ ♫ 」と唱歌に歌われる今日は立春から数えて八十八夜。

農家では播種(はしゅ)など、野良仕事が忙しい時期となります。

小川に野花菖蒲(のはなしょうぶ)が咲きました

小川に野花菖蒲(のはなしょうぶ)が咲きました

来春、後継祠職として権禰宜が実家に帰ることとなり、神職養成機関である國學院大學まで奉職求人の願いに出掛けました。

昨年創立130周年を迎えた大学は、最新設備を完備した真新しい施設となりましたが、他の大学には見られないのが神殿です。

國學院大學神殿 心が落ち着く場所です

國學院大學神殿 心が落ち着く場所です

松尾芭蕉の俳諧(はいかい)の理念に、「不易流行」(ふえきりゅうこう)という言葉がありますが、「不変と変化」は根源は同じで、不易を確立するために流行を生み出していく必要性もあるのでしょう。

國學院大學の建学の精神は「本(もと)を立つる」ということにあり、日本の歴史や民族性に基づくことにより、国の永遠なる繁栄があるということをうたっています。

「凡學問ノ道ハ本ヲ立ツルヨリ大ナルハ莫シ故ニ國體ヲ講明シテ以テ立國ノ基礎ヲ鞏クシ徳性ヲ涵養シテ以テ人生ノ本分ヲ盡スハ百世易フベカラザル典則ナリ而シテ世或ハ此ニ暗シ是レ本黌ノ設立ヲ要スル所以ナリ」

國學院大學初代総裁 有栖川宮幟仁親王(ありすがわのみやたるひとしんのう) 告諭より


粽づくり

2013年5月1日 水曜日

風薫る5月を迎えました。

「月次祭」(つきなみさい)を斎行し、皇室の御安泰と国の安寧、氏子・崇敬者の皆様の安全と発展を願いました。

寒川神社さんの月暦 「国府祭」(こうのまち)

寒川神社さんの月暦より  「国府祭」(こうのまち)

一時雨が強く降りましたが、月参りの企業や、赤飯・野菜の神前奉納、ご朱印参拝、朔日(ついたち)参りなど、人が絶えない一日でした。

新年度が始まって一ヶ月が経過しましたが、環境の変化などで疲れの出る方もあると思います。

神気に満ち溢れた新緑の境内で、落ち着いた時を過ごして心の安定を図るのも宜しいと思います。マイナスイオンによる森林浴は心とともに、脳の働きにも良いようです。

DSCF3001

いよいよ5日に迫った国府祭(こうのまち)に向けて、ここ数日は粽(ちまき)づくりの準備を進めています。

昨年、一昨年と茅(かや)の生育状況が芳(かんば)しくなく、粽の数量に限りがありましたが、今年はとても良い茅を採ることができました。

DSCF3002 (2)

類社(るいしゃ:相模国府祭六社)では、それぞれ粽を作って参拝者に頒布(はんぷ)しますが、作り方は神社によって異なります。

相模国府祭類社 ~ 寒川神社川勾神社比々多神社前鳥神社平塚八幡宮六所神社

DSCF3005

当社の粽は、茅を日干しにしてよく乾かし(カビ防止)、刻んだ餅を包み込んで藁(わら)しべで結びます。

5日は国府・大磯の地に参り、六社の神さまから粽を授かって幸を得られますようご案内申し上げます。