2013年5月18日 のアーカイブ

管絃と舞楽の夕べ

2013年5月18日 土曜日

夕刻4時半、宮司以下祭員、実行委員会役員が特設舞台に着座し、奉告祭を執り行いました。

まが玉祭奉告祭 

まが玉祭奉告祭 

当社総代に合わせて、会場の人たちも一緒に玉串拝礼を行いました。そして、御神火を篝火(かがりび)に点け、まが玉祭の象徴である「勾玉」(まがたま)を舞台中央に据えました。

いよいよ、横浜雅楽会による「管絃と舞楽の夕べ」の開幕です。

御神楽「人長舞」

御神楽「人長舞」

演奏の始まりは御神楽(みかぐら)で、「其駒」(そのこま)です。平安時代には三日三晩に亘って行われたという大曲で、舞台の両袖に座った楽人の斉唱する神楽歌が境内に響きわたり、荘厳な雰囲気を醸し出しました。

そして、束帯(そくたい)姿に冠(かんむり)をつけ、石帯(せきたい)と太刀を佩(は)き、榊(さかき)を手にした舞人(まいびと)が優雅に「人長舞」(にんじょうまい)を舞いました。

管絃

管絃

吹物(ふきもの)と呼ばれる笙(しょう)・篳篥(ひちりき)・笛(ふえ)の三管(さんかん)、弾物(ひきもの)という箏(そう)・琵琶(びわ)の二絃(にげん)、打物(うちもの)という鞨鼓(かっこ)・楽太鼓(がくだいこ)・鉦鼓(しょうこ)の三鼓(さんこ)の「三管両絃二鼓」の楽器編成で演奏する管絃(かんげん)が始まりました。

管絃

管絃

曲目は「平調音取」(ひょうじょうねとり)、「五常楽急」(ごしょうらくのきゅう)、「鶏徳」(けいとく)でした。

管絃

管絃

仕舞いは音楽とともに演じられる舞で舞楽(ぶがく)です。

舞楽 「 白浜 」

舞楽 「 白浜 」

先ずは「白浜」(ほうひん)。

舞楽には左舞(さまい)と右舞(うまい)がありますが、高麗楽(こまがく)の演奏で舞う右方の舞で4人舞です。曲の中程で舞人が跪(ひざまづ)き、右肩をぬぐのが特徴です。

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最後の楽曲は「納曽利」(なそり)です。

これも高麗楽(こまがく)の演奏で舞う右方の舞で二人で舞う走舞です。

舞楽 「 納曽利 」

舞楽 「 納曽利 」

雌雄の龍が楽しげに戯(たわむ)れる様子から「双龍舞」と呼ばれます。

奇怪な面に桴(ばち)を持ち、躍動感ある活発な舞です。

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幽玄美あふれる雰囲気に酔いしれ、古典音楽に親しむ束の間でした。

来場者もきっと満足していただけたと思います。

まが玉祭が始まりました

2013年5月18日 土曜日

とても良いお天気の中、「第26回まが玉祭」第1日目が始まりました。

各所の清祓

各所の清祓

風が強かったものの、雨の心配がないのが最高でした。

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今回はブログやフェイスブック、ツイッターなど、「インターネットで開催を知って」という来場者が多かったようです。

写真のRed Bullの人たちも東京から突然やって来て、準備中のスタッフに清涼飲料水を無料で配ってくれました。

居合抜刀術演武 ( 揚武館伊勢原道場 )

居合抜刀術演武 ( 揚武館伊勢原道場 )

さて、12時半のオープニングセレモニーでは、開催に先立って参加者や各所を隅々までお祓いしました。

舞台行事の先陣を切ったのは、揚武館伊勢原道場による居合抜刀術。迫真の演武やその間合いに、吸い込まれるように見入りました。

日本民謡の発表 民謡繁和会

日本民謡の発表 ( 民謡繁和会 )

次に、津々浦々の民謡を披露したのは民謡繁和会。三味線や歌が境内に心地よく響きわたりました。

少林寺拳法演武 ( 少林寺拳法伊勢原道院 )

少林寺拳法演武 ( 少林寺拳法伊勢原道院 )

元気な子供たちが演武を披露してくれたのは少林寺拳法伊勢原道院。真剣な表情とその技、普段の成果が発揮されたと思います。

まが玉づくり (観光ボランティア・歴史アドバイザー)

まが玉づくり  ( 観光ボランティア ・ 歴史アドバイザー )

駐車場では、まが玉づくりに多くの子供たちが集まっていました。いせはら観光ボランティアガイド&ウオーク協会と伊勢原歴史アドバイザーの協力により、毎年大人気のコーナーです。

真心をこめて

真心をこめて

また、今年は秦野の戸川でとれる砥石(といし)を用いた砥石づくり体験(18日のみ)もありました。

砥石づくり体験

砥石づくり体験

15日のブログ17日のブログでご紹介した絵画展・書道展・華道展にも多くの皆様に足を運んでいただきました。

華道展で

華道展で

他にも栗原ふれあいの里づくり研究会の物産品販売、伊勢原市観光協会推奨みやげ会による地場商品の販売、フリーマーケットや事務局の綿菓子(無料)などで、駐車場は賑わいました。

栗原ふれあいの里づくり研究会

栗原ふれあいの里づくり研究会

観光協会推奨みやげ会

観光協会推奨みやげ会

野点 ( まが玉祭茶道愛好会 )

野点 ( まが玉祭茶道愛好会 )

境内のお茶席(本日のみ・無料)では、お茶とお菓子があっという間に予定数に達しました。

残念ながら写真では紹介できませんが、創作太鼓の楽鼓(らっこ)による迫力溢れる演奏もお祭り気分を高めてくれました。

吟舞 ( 橘流雨降吟舞会 )

吟舞発表 ( 橘流雨降吟舞会 )

今年も大勢の参加だった橘流雨降吟舞会(たちばなりゅうあふりぎんぶかい)は雰囲気のある吟舞を披露してくれました。

昭憲皇太后 御歌

磨かずば玉も鏡もなにかせむ学びの道もかくこそありけれ

(玉も鏡も磨かなければ何にもならない。学びもそういうものである。)