2013年5月 のアーカイブ

模擬結婚式

2013年5月12日 日曜日

本日は、元湯・陣屋(鶴巻温泉)においてブライダルフェアーが開催され、本番さながら模擬結婚式のご奉仕をいたしました。

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庭園は青葉若葉の美しさが輝いていますが、結婚を思案している時期には、その季節折々の素晴らしさがあり、それを想像する楽しさもあると思います。

模擬結婚式のお二人

模擬結婚式のお二人

神社では、本日結納をすまされたご両家が集まり、正式に神前結婚式の申し込みとなりました。

ご両親も含めて、神社の説明や結婚式の習礼(しゅらい=儀式の下稽古)を行いました。

神前でお参りの際には、以前結婚式を挙げられたお二人と出会(でくわ)し、何か言葉で表現しづらい素敵な気持ちになりました。

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秋の結婚式が非常に楽しみです。

連休明けの土曜日

2013年5月11日 土曜日

運悪く、予報通りに雨の一日となりました。

初宮参り おめでとうございます

初宮参り おめでとうございます

今日は連休明けの土曜日とあって、ゴルフ場の吾妻社例祭、稲荷祭、地鎮祭などの出張祭典、神葬祭(しんそうさい)、五十日祭・埋葬祭(まいそうさい)といった葬祭(そうさい)、年祭など、先祖まつりなども重なり、慌ただしい一日となりました。

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

当社の崇敬会長さんが副理事長をつとめる協同組合でも40周年事業としての新築工事があり、地鎮祭の奉仕に伺いました。

当社では、地鎮祭・竣工式・開所式・改築祓・家祓・家屋解体祓・伐木清祓・井戸埋清祓・稲荷祭・水神祭などの出張祭典を随時承っています。時期や準備、内容など、どうぞお気軽に社務所(0463-95-3237)へお尋ねください。

お知らせ

2013年5月10日 金曜日

夏日を迎え、急な暑さにまいっている方も多いと思います。熱中症には十分に気をつけてください。

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ホームページ(トップページ)の最新情報でお伝えしていますが、明後日(12日)は早朝から夜まで、テレビドラマの撮影が入ります。

また、明日は午後から大道具の搬入・設営などが行われます。

参拝者の皆様にはご不便をお掛けすると思いますが、ご理解ご協力のほどお願い申し上げます。

環境調査

環境調査

今日・明日の2日間の予定で、民間会社による環境調査が行われていますが、本日は25種類もの鳥を確認したそうです。

鎮守の森は鳥類にとっても憩いの場所です。

文化財の公開

2013年5月9日 木曜日

県央経営者会産業能率大学は、伊勢原市活性化のためのプロジェクトとして、地域のイベントや文化交流を盛んにすることを目的に、協働して活動をしています。

昨晩、来週開催の「第26回まが玉祭」について、その関係者にレクチャーを行い、様々な意見交換をしました。

今週末には、学生さんたちが小田急線伊勢原駅の通路において、神社の法被(はっぴ)を着て「まが玉祭」コンシエルジュとして活動をしてくれるとのことです。

終了後、郷土博物館に場所を移し、所蔵の文化財を見ていただきました。

県央経営者会と産能大の皆さん

県央経営者会と産能大の皆さん

さて、今朝は比々多公民館講座「小学生歴史体験教室」が開催され、比々多小学校の6年生141名が元気にやって来ました。

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子供たちは、文化財課職員の案内で「らちめん古墳」を見学し、当社併設の三之宮郷土博物館に立ち寄って、収蔵の考古資料や古墳の遺物、伝来品などを真剣に観察のうえメモをよく取っていました。

(参考:史跡略図

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伊勢原の歴史や文化の一端に触れ、郷土の新たな発見につながったのではないでしょうか。

*まが玉祭(18日・19日)にあたり、文化財特別公開(拝観無料)を実施いたします。

妊婦と出産を守護する神さま

2013年5月8日 水曜日

犬が安産する習性に因み、今日「戌の日」は「帯祝」(おびいわい)の日です。

妊娠5ヶ月に至り、安産を祈って着帯をしますが、岩のように強く育つようにとの願いから「岩田帯」(いわたおび)といいます。斎肌(ゆはた)の儀からとも、結肌帯(ゆふはたおび)を略して呼ぶとも解されています。

安産守と岩田帯

安産御守と岩田帯

本日は午前中から安産祈願が続きましたが、出生は人生の門出であり、最も意義深く且つ厳粛なものなので、神職としても神聖な気持ちでご奉仕をいたしました。

当社には、富士山の神さまとして信仰の深い「木花開耶姫」(このはなさくやひめ)という妊婦と出産を守護する神さまがおまつりされています。

神話では瓊々杵尊(ににぎのみこと)と出会い、その日のうちに子を妊(はら)みます。「一夜のうちに妊むなど、私の子でない」と言い放たれますが、戸のない室屋にこもり、「もし天孫(てんそんであるあなたの子)ならば元気に生まれてくるでしょう」といって、火を放った中で立派な3人の神さまを生みました。

祈願絵馬

祈願絵馬

鎌倉幕府の歴史書『吾妻鑑』(あづまかがみ)には、源頼朝(みなもとのよりとも)公が妻・政子(まさこ)の安産祈願にあたり、「三宮冠大明神」に神馬(しんめ)を奉納したことが記されています。(建久3年8月9日条)

神馬の奉納は現在の絵馬の起源であり、無事に実朝(さねとも)公を授かった親の喜びは、今も昔も変わらないものでしょう。

見頃となった小川の野花菖蒲 ( のはなしょうぶ )

見頃となった小川の野花菖蒲 ( のはなしょうぶ )

卯の花と卯月鳥

2013年5月7日 火曜日

一昨日(5日)は二十四節気の「立夏」でしたが、夏立つ、夏来る、夏めくなどと同様、代表的な季語となっています。連休に青森から桜の便りが届きましたが、気象的にはいまだ春といった感が強いです。

しかしながら、さわやかな風、新緑の目にまばゆい季節は、夏の気配を十分に感じます。

花の生産者から初夏を感じる百合(ゆり)と梅花空木(ばいかうつぎ)を頂き、社務所に飾っています。

百合(ゆり)と空木(うつぎ)

百合と空木

空木の花を卯(う)の花ともいいますが、古くから歌の題とされたようです。

五月山(さつきやま)卯の花月夜(づくよ)ほととぎす

聞けども飽かずまた鳴かぬかも 『万葉集』よみ人知らず

国府祭(5日)の神揃山(かみそろいやま)での神饌(しんせん=お供えもの)には、当社では粢(しとぎ)といって、上新粉(じょうしんこ=米粉)を蒸してつき、楕円形(卯の花の形)にして供え、そこに卯の花を添えます。

「しとぎ・卯の花」 (右手前)

「しとぎ・卯の花」 (右手前)

二十四節気は、一年を二十四等分した気候の推移を示す基準点ですが、各一気をさらに三等分して細かくした時候を「七十二候」(しちじゅうにこう)といいます。

これらは自然現象や植物、虫、動物、魚などで表現されていますが、鳥に関するものが多いのも特徴的です。鳥類は季節に先駆けて飛来し、飛び去っていくことを昔の人はよく観察していたと感心します。

新緑の境内には多くの鳥が飛んで来ますが、空高く自由に飛ぶ鳥には、霊力を感じることさえあります。

夏鳥の時鳥(ほととぎす)は卯月鳥といわれ、「春の花、夏の時鳥、秋の月、冬の雪」と称されるほど、古くから詩歌によく詠われ、前出のように卯の花とともに詠まれることが多いようです。

また、田長鳥(たおさどり)の異名もあり、田植えを知らせる鳴き声ともいわれます。今日は神奈川県神道青年会の有志が、御神田の種まきを行いました。時鳥の鳴き声を境内で聞いて、夏の気配を感じてみませんか。

国府祭④ 祭政一致の伝統

2013年5月6日 月曜日

昨日は立夏、神職の装束も夏用に替わりました。

これが国府祭報告の最後です。

6本の日の丸 大矢場

6本の日の丸 大矢場

さて、神揃山(かみそろいやま)では相模国の有力大社(五社)による発輿祭(はつよさい)が行われ、総社・六所神社の待つ大矢場(おおやば=逢親場)へ一之宮から順に向かいました。

今年は一之宮の神輿の大修理が施され、二之宮・八幡宮・六所神社で大神輿渡御が行われました。

三之宮・四之宮も揃って、大神輿の連合渡御をとの声も挙がっていますが実現するでしょうか。

五社献饌

七十五膳献上 五社献饌

奈良・平安時代、国司(こくし)が祭り主として行った国府祭は、神祇(じんぎ)制度と国の行政であり、祭政一致そのものでした。

武家政権に移りゆく中で、幕府所在国として特段の崇敬と保護を加えられた点においても、伝統が継続された価値が見出されます。

守公神 神納対面

守公神 神納対面

前出の有力五社からは七度半の遣いとして、総社に奉迎使(ほうげいし)が向けられます。

大磯町長が国司に扮して儀式は進められますが、「七十五膳献上」(しちじゅうごぜんけんじょう)といって、五社の神さまにお供え物が供えられ、五社のご分霊(ぶんれい)である守公神(しゅこうしん)を総社に納める儀式「神納対面」(しんのうたいめん)が例年通り行われました。

列拝

列拝

実際に国司が各社を巡拝すると日数も費用も掛かるため、五社の神さまのご分霊を総社におまつりすることにより、国司の負担は減るとともに、国府祭は盛大な行事となっていきました。

国司代奉幣

神裁許の儀

国司による各社参拝「国司代奉幣」(こくしだいほうべい)、総社による各社参拝「神裁許の儀」(しんさいきょのぎ)により、今年も五穀豊穣と国の安寧の祈りが込められました。

伊勢原行在所

伊勢原行在所

道中伊勢原に設えられた行在所において、商工や観光振興、商店会関係者多数が参列し、その安全と発展、祭政一致の願いが捧げられました。

暫しの休憩ののち、無事めでたくお宮に戻り、神さまにお社へお帰りいただきました。

多くの関係各位に感謝御礼申し上げます。

国府祭③ 神揃山のどよめき

2013年5月6日 月曜日

定められた時間通りに金目を出て、国府の地・大磯へと向かいました。

神揃山(かみそろいやま・かみそりやま)には、一之宮・寒川神社、二之宮・川勾神社、三之宮・比々多神社、四之宮・前鳥神社、一国一社・平塚八幡宮の五社が集って神事を執り行いますが、その参道も古来より決まっています。

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当社の参道は山道で最も険しく、まして神輿を担いで上がるのは容易ではありません。それでも青年会は元気に目的地へと進みました。

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既に一之宮、二之宮は着御(ちゃくぎょ)し、当社もご馳走となる神饌(しんせん)をお供えして着御祭(ちゃくぎょさい)を執り行いました。

神饌(しんせん)

神饌(しんせん)

八幡宮の閉式の太鼓が打ち鳴らされると、総代の合図で粽行事(ちまきぎょうじ)が始まりました。

粽行事

粽行事

当社の粽行事は例祭(4月22日)でも見られますが、昔から神輿が無事ご到着になったことをお祝いし、福分けの行事として行われています。

力石にのせられた粽俵(ちまきだわら)

力石(ちからいし)の粽俵(ちまきだわら)

各社からは参拝者に粽が頒布(はんぷ)されますが、神棚や床の間にお供えするとともに、ご飯と一緒に炊いて家族で召し上がり、一年間の無病息災、幸福を願う良き習わしです。

五社列拝(ごしゃれっぱい)

五社列拝

その後、宮司以下神職が各社を順番にお参りする「五社列拝」(ごしゃれっぱい)、そして古式「座問答」(ざもんどう)が始まります。

座問答

座問答

相武(さがむ)と磯長(しなが)の国が相模となった時、それぞれの一之宮であった寒川神社と川勾神社が一之宮争いをします。これを神事化したのが「座問答」です。

二社が神さまの坐(ざ=座)を表す敷物をお互いに譲らず上位に進めること三度、仲裁として当社宮司が「いずれ明年まで」と声を発して翌年に持ち越されるというものです。

三度というのは繰り返し論議したことを表し、1300年以上にわたって繰り返されることに、神さまの大らかさが表れています。

座問答

座問答

毎年のことながら、「いずれ明年まで」という言葉に、聴衆の大きなどよめきが起こります。

国府祭② 金目観音で休息

2013年5月6日 月曜日

長い年月にわたる国府祭の中では、田畑を通って耕作人との支障を来たしたものが文書として残っていたり、血を見ないと急坂を登れないことから “ 血見せ坂 ” と名付いたり、歴史あるお祭りならではの逸話や小話が沢山あります。

金目行在所お着きの式を終えて

金目行在所 着御齋

現在では車を利用していますが、昔は八十八ヶ村による村渡しで国府(大磯)まで赴きました。

神戸の地をバスで出発した一行は、金目の古刹(こさつ)・天台宗の光明寺(こうみょうじ)で着御祭(ちゃくぎょさい)を執り行いました。

光明寺

板東七番札所 金目観音(光明寺)

ご住職を始め檀家の役員さんが敬神講を組織し、今年も祭場準備を調えて気持ちよくお迎えしてくれました。

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暫しのほど寺務所で休息を取らせていただいたのち、金目川の清き流れで神輿は禊(みそぎ)となりました。

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今年は「なでしこ囃子会」や地元「御嶽太鼓連」の太鼓も加わり、とても賑やかな中で雰囲気も最高となりました。

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上:なでしこ囃子会  下:御嶽太鼓連

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こどもの日の鯉のぼりも風になびき、楽しく心地よい金目観音の一時でした。

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国府祭① いざ出立

2013年5月6日 月曜日

端午の節句の昨日、好天に恵まれたお祭り日和となりました。

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国府祭の年番神戸(ごうど)自治会、青年会、総代はもとより、お手伝いの榊会(総代OB会)、見送りの人たちが早旦よりお宮に集まりました。

修祓式

修祓式

発輿(はつよ)に先立ち、修祓式(しゅばつしき)を執り行い、宮司・責任役員・自治会長と代表による玉串拝礼ののち、立ちお神酒を済ませて供奉行列の出立となりました。

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賑やかな太鼓が早朝の神域に響きわたり、この音を聞いて近隣の人たちも見送りで顔を出してくれたようです。

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例祭(4月22日)と同様、化粧塚(けしょうづか)を通り、身支度を調えて神戸へ。

化粧塚

化粧塚