2012年9月 のアーカイブ

総欅造りのお稲荷さん

2012年9月5日 水曜日

7月下旬に、お稲荷さんの新造奉告をしたお宅で、無事に新宮が完成し、竣工奉告祭のご奉仕をいたしました。

前のお社は、先代当主が昭和49年に家運繁栄を願って再建したものですが、年月を経るうちに風雨により傷みや損ないが生じてしまいました。

そこで、現当主が思いを寄せて大工さんに新築を依頼し、総欅(けやき)造り銅板屋根葺きの重厚感ある立派なものが出来上がりました。

総欅造り銅板屋根葺き

欅(けやき)造りの見事な新宮

こちらでは、全国3万社ともいわれるお稲荷さんの総本宮・伏見稲荷大社に毎年参拝して御神札を授かるほど、篤い敬神の念をおもちです。

一家の安泰と繁栄を祈念いたします

竣工おめでとうございます

ご一家ご一統の安泰、益々の繁栄を祈念申し上げます。

神宮大麻全国頒布140周年

2012年9月4日 火曜日

本日は神奈川県神社庁において、神宮大麻(じんぐうたいま)の頒布(はんぷ)推進に関する会議が開かれました。

「神宮大麻」については、過去のブログ(一昨年9月 昨年9月 昨年10月)でも何度か記しましたが、神棚におまつりする伊勢の神宮で奉製(ほうせい)される御神札です。

神宮大麻

神宮大麻

江戸時代には、神宮の師職である御師(おんし)により、祈祷の験(きとうのしるし)として「御祓大麻」(おはらいたいま)が頒布されました。

江戸中期、宇治山田の御師は800余軒にのぼり、檀家数は421万8584戸(『安永6年外宮師職檀方家数改帳』)であり、実に総戸数の89%に大麻が頒布されていたことが分かります。

ところが、明治新政府のもと神宮制度が改革され、明治4年(1871)には御師による祈祷や配札が廃止となりました。

国民の崇敬の道が閉ざされることを危惧した神宮当局は、神祇省に大麻頒布を具申した結果、神宮による大麻頒布が告諭されました。

これを受けて神宮司庁に大麻暦製造局が設置され、全国に頒布されるようになりました。その年から数え、本年は140周年となります。

助成金を受ける当支部庁

頒布推進の助成金を受ける当支部長

戦後、一宗教法人となった神社本庁が頒布の委託を受け、各都道府県神社庁を経て各家庭に頒布されるようになりました。

大麻頒布の制度は、国の政策転換により変更を余儀なくされていますが、お伊勢さまと家庭をつなぐ役目を神職や総代が担い、日本の精神文化を引き継いでいかなければなりません。

「心を育てるお家のかみさま」

「心を育てるお家のかみさま」

人々の心が荒廃し、人のつながりが希薄化している現代社会だからこそ、神棚にそっと手を合わせ、神さまに対する感謝や畏敬(いけい)の念を大切にしたいものです。

秋山里奈選手悲願の金メダル!

2012年9月3日 月曜日

ロンドンパラリンピックに日本代表として出場を果たした全盲のスイマー、秋山里奈選手(伊勢原市日向)が、大会5日目の2日(日本時間3日)、3度目の出場で悲願の金メダルを獲得しました。

壮行会の様子 「広報いせはら」 (9月1日発行)

壮行会の様子 「広報いせはら」 (9月1日発行)

種目は100m背泳ぎ(視覚障害S11)。同選手が最も得意とする競技ですが、初出場(当時16歳)のアテネで銀メダル、北京では実施種目から視覚障害クラスの背泳ぎが廃止となり絶望のどん底に。

今大会で種目復帰となり、直前(7月)の国内大会では世界新となる1分18秒59を記録してロンドン入りしました。

31日の100m自由形、1日の50m自由形では力を発揮出来ずにいただけに、精神的な不安も大きかったと思います。

しかしながら、予選を3位で通過、決勝の大舞台では1分19秒50という大会新のタイムで、見事に大輪を咲かせることができました。

秋山選手の祈願絵馬

秋山選手の祈願絵馬

願いは届くもの、努力は叶うもの、勇気と大きな感動を与えていただきました。

本当におめでとうございます。

9月の予定

2012年9月3日 月曜日

この土日は、ご祈祷や外祭など諸行事が重なり、遅くなりましたが「9月の予定」をお知らせいたします。

9月1日(土)月次祭、5日(水)中・平塚・伊勢原連合神社総代会評議員会(平塚八幡宮)、8日(土)産土講役員会、15日(土)第63回産土講祭(三ノ宮・木津根橋)、17日(月)一心泣き相撲比々多場所、20日(木)老人会清掃奉仕です。

所管神社(兼務社)では、9日(日)八幡神社(伊勢原市坪ノ内)例祭、23日(日)地神社(秦野市鶴巻南)例祭、30日(日)八剱神社(平塚市上吉沢)例祭となっています。

9月の社頭ポスター

9月の社頭ポスター

事務的には、中・平塚・伊勢原連合神社総代会の参拝旅行(11月予定)の案内、所管神社に新穀勤労感謝祭(新嘗祭)の案内、所管神社へ神社負担金納入依頼、酒祭の案内準備など、11月に集中する行事等の段取りになります。

また、2日(日)六所神社(同支部・大磯町)櫛まつり、15日(土)鶴岡八幡宮(鎌倉市)例祭、16日(日)伊勢原大神宮(同支部・伊勢原市)例祭、20日(木)寒川神社(寒川町)例祭、28日(金)前鳥神社(同支部・平塚市)例祭への参列などがあります。

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安産祈願「戌の吉日」は、10日(月)、22日(土)です。

正直の実践

2012年9月2日 日曜日

昨夕、本日と葬儀場において神道の葬儀「神葬祭」(しんそうさい)のご奉仕がありました。

俄(にわか)に設えられた斎場は、遺族や会葬者の悲しみの気持ち、慈しみの心、優しい愛情に包まれていました。

御霊の平安をお祈り申し上げます

御霊の平安をお祈り申し上げます

日頃、私たちは「食べたい」「眠りたい」「○○したい」・・・など、〝 欲 〟を抜きには生きられません。それが生きる源、希望や活力となっているからです。

一方で、故人にはその〝 欲=我 〟が失われます。

ご神前には、神さまの象徴である「神鏡」(しんきょう)が置かれますが、鏡はその姿を写すことから「正直」の意といわれます。

みな人のこころもみがけ千早(ちはや)ぶる神のかゞみのくもる時なく

- 後醍醐天皇  『 続後拾遺集 』  -

冗談話ですが、かがみの「が」(我)を取ると「かみ」になります。

私たちは、学業や仕事、スポーツなどに欲を以て取り組みますが、真剣で夢中な姿からは欲が感じられず、むしろ美しいものです。

心静かにご先祖さまと向かい合い、頭を垂れて御霊を慰めることにより、心の穢れが払拭され、正直の生き方が実践できるのです。

GC組合のビデオ鑑賞

2012年9月1日 土曜日

昨日の〝雨が欲しい〟という祈雨の願いが通じたのか、今日の伊勢原は集中的な降雨がありました。

境内の蝉時雨は衰えを知りませんが、大きなエンマコオロギの姿や〝ガチャガチャガチャ〟というクツワムシの鳴き声を耳にするほど秋の気配を感じます。

さて、本日はJAいせはらの独自組織である「GC組合」(グリーン・コミュニティ=正・准組合員交流組織)による、青空集会が比々多神社で開催となりました。

國府祭のビデオ鑑賞

國府祭のビデオ鑑賞

参集殿に60名余りが集まり、約45年前の國府祭のビデオを鑑賞していただきました。若かりし頃の自分の青年会時代、あるいは親の姿などを見つけて、懐かしみながら楽しんでいる感じでした。

その後、葡萄狩りをしてからバーベキューでしたが、その最中に豪雨となりました。生産者にとっては、久しぶりの恵みの雨ながら、屋外行事ゆえ複雑な心境の様子です。

月次祭(つきなみさい)では、皇室の御安泰と国家の安寧、氏子・崇敬者の安全と発展を変わらず祈りました。

神棚祭と新居清祓 

神棚祭と新居清祓 

皆さまにとりまして、長月が良き月でありますようお祈り申し上げます。