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日本の源泉と教育

2012年9月18日 火曜日

文部科学省の平成24年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト:4月17日実施、対象:小学校6年・中学校3年)の結果(8月8日公表)では、例年通り秋田・福井をはじめ、富山・石川といった上位県の固定化傾向に変わりはなかったようです。

因みに、秋田・福井の両県では、三世代同居の割合が高く、早寝早起き朝ごはんがきちんと励行され、地域の行事やお祭りなどに参加する割合も高いそうです。

「教育は国家百年の大計」「米百俵の精神」などともいわれますが、教育政策が国家の最重要課題であり、人材の育成こそが社会(国家)の繁栄の基盤となります。

米百俵の精神・・・明治初期の教育にまつわる故事。戊辰戦争に敗れて財政が貧窮した長岡藩に、支藩である三根山藩から米百俵が送られたが、大参事である小林虎三郎は、これを藩士に与えずに国漢学校の建設資金に充てた。

対症療法ではなく、長期的な視野に立って、教育政策を推し進めることこそ、国の繁栄の近道ともなります。

イギリスの歴史学者であるアーノルド・J・トインビーは、「12歳頃までに民族の神話を学ばなかった国家は滅びる」といいました。

諸外国では当然のこととして、国の始まりや自国の神話について学校で学びます。

今年は『古事記』編纂1300年という年にあたり、是非とも学校で学ぶ機会をつくって欲しいと思います。また、日本の原点、日本人の源流を探るために、各家庭に1冊は置いてもらいたいものです。

その古事記序文には、「偽(ぎ)を削り、實(じつ)を定め、後葉(こうよう)に流(つた)へむと欲す」(いつわりを直し、真実を記し、後世に伝えようと思う)とあり、日本の歴史や文化の源泉を感じることができます。

そのことが、現在問題となっているような領土問題などを解決する糸口につながると確信いたします。

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