2012年9月26日 のアーカイブ

稲作と日本

2012年9月26日 水曜日

本日、ご神前に初穂(新米)が上がりました。

伊勢原産の粳米「キヌヒカリ」

伊勢原産の粳米「キヌヒカリ」

天皇陛下には、天神地祇(あまつかみくにつかみ)に御初穂をお供えして、御自ら新嘗祭(にいなめさい)をお仕えになられますが、全国津々浦々の神社でも同じように秋の実りへの感謝のおまつりが執り行われます。(11月23日)

神武天皇以来、代々の天皇が十一月の卯(う)の日に、当年の新穀を天神地祇にお供えになる重儀で、三千年近く続いています。」「新嘗布告書」(明治元年)

当社では、新穀勤労感謝祭といいますが、春の祈年祭(きねんさい:2月17日)と対になる大切なおまつりで、まつりの原点といってもいいと思います。

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田起こし、代掻(しろか)き、籾播(もみま)き、田植え、稲刈り、天日干し(乾燥)、脱穀、籾擦(もみす)り、精米に至るまで、定期的な水の管理や肥料、雑草取りなど、様々な過程を経てお米が出来上がりますが、水田は我が国の原風景であり、稲作は日本の文化そのものといえます。

その稲作文化の起源といえるのが、三大神勅(しんちょく)の一つ「斎庭(ゆにわ)の稲穂の神勅」です。

神話に遡る稲作ですが、神さまからいただいた瑞々しい稲穂が穂を垂れる、恵みの季節となりました。