2011年10月 のアーカイブ

幸せな笑顔

2011年10月23日 日曜日

昨晩は榊会(当社総代OB会)の秋季2度目の役員会が開催されました。来る11月4日には、第63回の榊会正式参拝が執り行われます。神社総代として一生懸命尽くしていただいた皆さまの集まりは、とても和やかで明るく楽しい雰囲気です。当日が楽しみです。

さて、本日は日曜日の大安。七五三参り・初宮参りの予約電話も非常に多く、雨の上がった境内は、袴姿の男の子、着物姿の女の子、祝い着にくるまれた赤児で、終日とても華やいだ雰囲気に包まれました。

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(残念ながら、沢山の家族連れだったので、個々人の写真は控えさせていただきました。)

どの家族も幸せ一杯の笑顔でした。おめでとうございます。

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また、昨日に続いて出張結婚式もありました。方々でも和婚が見直され、当社でも今年は神前結婚式が増えています。

大きな震災を機に、あらためて親からいただいた命に感謝し、夫婦互いに力を合わせて新しい生活を送る、この当たり前のことが見直されているのかもしれません。

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

そして、家屋や物置の地鎮祭、解体清祓、祖先のまつり(五年祭)などもあり、出たり入ったりの日となりました。

多くの幸せな笑顔に出会えた1日でした。

祖先のまつり

2011年10月22日 土曜日

予報通りの雨となり、第2駐車場と消防小屋横で予定されていた栗原オーナーまつりは、縮小して自治会館で行われました。雨で予定変更となった週末行事も多かったことと思います。

雨の中、着物姿での七五三参りも大変そうでした。

さて、本日は先月お隠れになられた方の五十日祭のご奉仕がありました。神道の葬儀=祖先のまつり(みたままつり)では、節目のおまつりにあたり、この日を境に忌明けとなります。

伺ったお宅の神棚は半紙で覆われていましたが、これは神さまに喪がかからないようにするとともに、家から出た不幸に向き合い、故人に礼節を尽くす期間ともいえます。

五十日祭(自宅)

五十日祭(自宅)

昔は葬儀後すぐに墓地に埋葬しましたが、現在ではこの祭儀を終えてから納骨となることが殆どです。仏教では四十九日法要に相当します。

神道では墓地(墓所)を奥都(津)城(おくつき)といいます。

埋葬祭(奥都城)

埋葬祭(奥都城)

降り止まぬ雨の中での納骨となりましたが、最後の涙雨のようでした。ご先祖さまとともに永久に安らかに鎮まってください。

ご遺族は多少の安堵となった様子でした。

霊舎清祓

霊舎清祓(自宅)

また、先週五十日祭・埋葬祭を済まされたお宅で、祖霊社を購入されたため、清祓をして霊璽(れいじ)を御霊舎(みたまや)にお納めしました。

御霊舎は神仏具屋さんで取り扱っていますが、当社でも取り次ぎをいたしますのでご相談ください。

神宮大麻

2011年10月21日 金曜日

数日前、お伊勢さま(伊勢の神宮)で奉製された、新しい年の神棚におまつりする「神宮大麻」(じんぐうたいま)が届きました。

毎年9月17日に、伊勢の神宮では大麻暦頒布始祭(たいまれきはんぷはじめさい)を執り行いますが、それが全国津々浦々の神社に届く頃合いとなりました。

神宮司庁頒布部で奉製

神宮司庁頒布部で奉製

神宮大麻の「大麻」は、もとは「おおぬさ」と読み、神さまへ捧げる木綿(ゆう)、麻(あさ)などを意味していました。現在でも神社で用いられるお祓いの具をこう呼びます。

身を清めた神職が、厳重なお祓いを行って授けられる御神札を「大麻」(たいま)と呼ぶようになりました。

平安末期には御師(おんし)・大夫(たゆう)といわれた神職たちが登場し、伊勢へのお参りの案内や神楽祈祷(かぐらきとう)を行い、全国に「御祓大麻」(おはらいたいま)を頒布いたしました。これが神宮大麻の起源です。

江戸時代末期の安永年間には、全国で約9割(約480万戸)の家庭で大麻を受けていたという記録もあるそうです。

神祇(じんぎ)制度の改まった明治5年、朝夕に皇大御神(すめおおみかみ)の大前を慎み拝むための大御璽(おおみしるし)として、神宮大麻を国民全戸に漏れおつることなく奉斎(ほうさい)せしめよ、との明治天皇の大御心により、神宮司庁から直接頒布されることになりました。

神宮司庁などの官制が廃止された戦後は、一宗教法人となった神社本庁が、神宮司庁から全面委託を受けて全国の神社を通して各家庭に頒布しています。

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歴代の天皇が御自ら祭主となられ、お伊勢さまの広大無辺な御神徳を称えられ、その御神恩に感謝されるとともに、国家の隆昌と安泰そして国民ひとりびとりの幸せを連綿と祈り続けてこられました。

新しい年を迎えることは、新しい生命をいただくことに他なりません。お伊勢さまや氏神さまのお蔭、恵みをいただいて平穏無事な生活を送りたいものです。

寶運暦

2011年10月20日 木曜日

本日は比較的風が強く、地鎮祭などの外祭では設営に苦慮いたしました。

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

最近では、チェーン店のレンタル衣裳屋さんや写真屋さんの商戦が激しい上に、早割などのプランがあるため、七五三も前倒しになってきました。今週末あたりから七五三の繁忙期を迎えることになりそうです。

七五三のお下がりの一つ 「みんなの神さま」

七五三祈祷のおさがり 「みんなの神さま」

間もなく七五三、酒祭(11月8日)、新穀勤労感謝祭(11月23日)。更には所管神社(22社)の感謝祭・神宮大麻頒布式・大祓などが続いてお正月に突入いたします。

来年の行事予定なども新しい予定表に記入しつつありますが、来年の暦の第一弾で「寶運暦」(ほううんれき)が届きました。

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今後、「開運暦」や「運命宝鑑」などの暦も到来すると思います。

暦には四季や月日、日の出日の入り、月の満ち欠け、日の吉凶などが記され、折り目正しい日本人にとって生活の指針となっています。

老人会健康祈願祭

2011年10月20日 木曜日

昨日は、中・平塚・伊勢原連合神社総代会の評議員会が平塚八幡宮で開催されました。来る11月16日(水)・17日(木)、第38回参拝研修旅行を実施いたしますが、26社108名の参加を得ることができました。バス4台で三嶋大社(静岡県)・武田神社(山梨県)に参拝いたします。

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会議の議事が早く進んだため、台風15号による被害状況と後処理や対策について、20社から具体的に報告していただきました。

鎮守の森は、その土地本来の自然を唯一残し、私たちの祖先が長い時間を掛けて畏敬の念をもって育んできたもので、言わば本当の緑を形成しています。しかしながら、いつの時も台風等による被害を被っています。

その被害を最小限、または未然に抑えるため、枝下ろしや安全対策を講じることも大切です。

さて、昨日に続いて小学校1年生が三ノ宮探検でやって来ましたが、その可愛らしい子供たちとは対照的な地域の長人、老人会の健康祈願祭が今年も行われました。

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比々多地区老人クラブ連合会に属する三ノ宮老盛会・栗原老盛会・白根長生会・串橋長命会・笠窪ゆめくらぶ・善波老人クラブ・坪ノ内老友会の方々35名が参列されました。

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かつて神社総代や自治会長として各種祭典に参列、また子供や孫の人生儀礼のお祝いなど、季節の節目や家族の折り目などで神域に足を運ばれた方々ばかりです。

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短時間ではありましたが、直会(なおらい)では終始和やかに会話がはずんでいました。元小学校の先生の音頭で童謡を合唱したり、楽しい一時になったのではないかと思います。

これからも健康に留意されまして、地域の人たちをご指導いただきたいと思います。

子供の五感

2011年10月19日 水曜日

雨のため順延となっていた御神田の稲刈りが昨日行われました。田んぼには稲穂がはさ掛けになり、天日干しにされています。日本人が故郷を感じる何ともいえぬ素晴らしい光景です。

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本日は比々多小学校の1年生が「三ノ宮探検」でやってきました。6月14日・15日に続く行事で、小さい秋を探していました。どんぐり、落ち葉、ぎんなん、みかん、、、など。中にはカマキリやミミズを捕まえ、鳥の鳴き声を追いかける児童もいました。

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たった4ヶ月余り前のことですが、質問ばかりしていた子供たちが、自分たちの頭と五感を使って自然と触れ合っている姿に驚きました。更なる成長を見守りたいと思います。

さて、第19回MOA美術館伊勢原児童作品展で、当社神輿を描いた比々多小6年・吉田新君の作品「三ノ宮あばれみこし」が、見事伊勢原市長賞に選ばれました。

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長塚幾子市長の講評は以下です。

「毎年伊勢原の催しがいろいろありますが、身近な伊勢原のお祭りの絵が出てきて、実はホットしました。おみこしをかついでいる人の表情もよく観察されていて、お祭りの面白さや楽しさが伝わってくる思いがします。今後とも、このような作品がどんどん出てくることを期待しています。」

昔日の神社

2011年10月18日 火曜日

書棚の片隅から、古い写真と文書が出てきました。

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昭和12年9月の比々多神社です。倒壊前の鳥居で、扁額には屋根が掛かっています。

社殿の屋根は茅葺き、社標は向かって左側、参道右側の杉の御神木の手前にも大木、鳥居手前右側にも杉の木があります。現在鳥居の内側にある手水舎は階段上の左側にありました。

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先代宮司による由緒書も出てきました。デジタルで記録が可能になった時代だからこそ、古いものに新鮮さや懐かしさを感じます。

大田地区の景観

2011年10月18日 火曜日

8月2日の比々多地区、8月27日の大山地区、9月28日の成瀬地区に続き、伊勢原市景観まちづくり市民ワークショップの第4弾として、大田地区のまち歩きが開催され、禰宜が参加いたしました。

タウンニュース伊勢原版 10月14日号

タウンニュース伊勢原版 10月14日号

今回は、広い大田地区の中で、沼目・上平間・下平間を3時間半ほど歩きました。

初めに浄土宗九品山三福寺(桜台)を訪れ、途中でいくつかの道祖神を眺めながら、旧大山道の原之宿(はらのしゅく)を抜け、沼目(『和名類聚鈔』では「渭邊・ぬまべ」)へ。

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古墳時代後期の大集落である天王原遺跡から八坂神社へ。ここでは氏子総代さんが綺麗に掃き掃除をして、注連縄を張り替えて出迎えてくれました。

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氏子の方から地域や神社の由縁など懇切丁寧な説明がありました。応永10年(1403)鋳造の宮鐘は県指定の重文です。また、かつて天王松といわれた天然記念物指定の黒松の根がきちんと保存されています。(昭和49年病害虫により枯木伐採)

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現在では、市内唯一の黄檗宗(おうばくしゅう)のお寺である長安山三観寺から上平間に入りました。

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平間には、「やかんころばし」「天王森の大蛇」「舟つなぎの松」などの民話が残っています。また、昔の面影を残すくらやみ坂(切り通し)や大谷家長屋門などは風情を感じます。

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平間は河川のない地域ですが、湧水が豊富であり、昭和34年に完成した西部用水(相模川から取水・延長20㎞の大用水)で穀倉地帯の農業をまかなっています。

毎年7月第1土曜日に、上平間の水神祭(6ヶ所)、7月13日に下平間の清水祭(2ヶ所)に伺っていますが、稲荷講も含め信仰の篤い地域です。

湧水を活かした野菜洗い場は、一同が驚いていました。

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日蓮宗覚栄山隆安寺(下平間)、臨済宗建長寺派法雲山廣済禅寺(下平間)を参詣。廣済寺では、住職により本堂で法話、また新築後の書院で種々説明を受けました。

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天王森の祇園さま、土地改良記念碑、そして双体道祖神では、古老からお話を伺うことも出来ました。

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臨済宗長堤山東円寺(上平間)境内に鎮座する弁天さまにまつわる白い蛇の話、舟つなぎ松(伊勢湾台風で倒木した巨松)の碑を見学して、当社の兼務である日月神社(沼目)へ。

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日月神社では、つい3日前にご奉仕した疫神社のおまつりや地区戦没者慰霊祭の話をさせていただきました。

この後、八坂神社に再び戻り、意見交換会を行いました。

深まる秋色とともに

2011年10月17日 月曜日

昨日に続きお天気となりました。気温が上がり動くと汗ばむほどですが、とても過ごしやすい季節です。境内の木々の装いも徐々に秋色に変化しています。今週も良い1週間となりますようお祈りいたします。

昨日は、雨で順延となっていた山王幼稚園(伊勢原市三ノ宮)の運動会が、好天のもと山王中学校で盛大に開催されました。その代休もあってか、平日ながら園児等の七五三参りがありました。

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

また、大安とあって地鎮祭もいくつかありました。

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

20日は、恒例の比々多地区老人クラブ連合会の健康祈願祭が予定されています。

週末には比々多神社菊華会で菊小屋の準備、また七五三に向けて写真スタジオ(神楽殿)の設営など、深まる秋色とともに装いもあらたまります。

鎮魂奉納太鼓

2011年10月16日 日曜日

慰霊祭の続きです。

午後からの鎮魂太鼓奉納について多くの画像でご紹介いたします。

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先ず、参加者全員をお祓いして、招魂社に向かい拝礼を執り行いました。

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太鼓連代表(今年は坪ノ内)の挨拶では、「春の大祭は、大震災のすぐ後だったので、太鼓はどこも取り止めになりました。その分も込めて叩きたいと思います。」という言葉に思いが詰まっていました。

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参加したのは、今年も8つの太鼓連(三和会・栗原祭保存会・神戸青年会・串橋太鼓連・笠窪太鼓連・坪ノ内太鼓連・白根太鼓連・善波太鼓連)となでしこ囃子会です。

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市内には、どこの地区にも太鼓団体がありますが、こうして慰霊行事として地区合同で行っているのは比々多地区のみです。

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市長さん、市議会議長さん、県議さんなども様子を見に来られました。

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最近は女性も増えて、より賑やかになっています。

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閉会が近づく頃合い、青空にぽかりと浮かんだ雲がありました。

まるで、英霊たちが高みから郷土の太鼓の音を懐かしみ、聞き届けていただいてるかのようでした。

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どの太鼓連も平素の練習の成果を発揮し、気持ちのこもった競演となりました。

皆さまありがとうございました。