2011年10月18日 のアーカイブ

昔日の神社

2011年10月18日 火曜日

書棚の片隅から、古い写真と文書が出てきました。

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昭和12年9月の比々多神社です。倒壊前の鳥居で、扁額には屋根が掛かっています。

社殿の屋根は茅葺き、社標は向かって左側、参道右側の杉の御神木の手前にも大木、鳥居手前右側にも杉の木があります。現在鳥居の内側にある手水舎は階段上の左側にありました。

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先代宮司による由緒書も出てきました。デジタルで記録が可能になった時代だからこそ、古いものに新鮮さや懐かしさを感じます。

大田地区の景観

2011年10月18日 火曜日

8月2日の比々多地区、8月27日の大山地区、9月28日の成瀬地区に続き、伊勢原市景観まちづくり市民ワークショップの第4弾として、大田地区のまち歩きが開催され、禰宜が参加いたしました。

タウンニュース伊勢原版 10月14日号

タウンニュース伊勢原版 10月14日号

今回は、広い大田地区の中で、沼目・上平間・下平間を3時間半ほど歩きました。

初めに浄土宗九品山三福寺(桜台)を訪れ、途中でいくつかの道祖神を眺めながら、旧大山道の原之宿(はらのしゅく)を抜け、沼目(『和名類聚鈔』では「渭邊・ぬまべ」)へ。

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古墳時代後期の大集落である天王原遺跡から八坂神社へ。ここでは氏子総代さんが綺麗に掃き掃除をして、注連縄を張り替えて出迎えてくれました。

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氏子の方から地域や神社の由縁など懇切丁寧な説明がありました。応永10年(1403)鋳造の宮鐘は県指定の重文です。また、かつて天王松といわれた天然記念物指定の黒松の根がきちんと保存されています。(昭和49年病害虫により枯木伐採)

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現在では、市内唯一の黄檗宗(おうばくしゅう)のお寺である長安山三観寺から上平間に入りました。

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平間には、「やかんころばし」「天王森の大蛇」「舟つなぎの松」などの民話が残っています。また、昔の面影を残すくらやみ坂(切り通し)や大谷家長屋門などは風情を感じます。

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平間は河川のない地域ですが、湧水が豊富であり、昭和34年に完成した西部用水(相模川から取水・延長20㎞の大用水)で穀倉地帯の農業をまかなっています。

毎年7月第1土曜日に、上平間の水神祭(6ヶ所)、7月13日に下平間の清水祭(2ヶ所)に伺っていますが、稲荷講も含め信仰の篤い地域です。

湧水を活かした野菜洗い場は、一同が驚いていました。

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日蓮宗覚栄山隆安寺(下平間)、臨済宗建長寺派法雲山廣済禅寺(下平間)を参詣。廣済寺では、住職により本堂で法話、また新築後の書院で種々説明を受けました。

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天王森の祇園さま、土地改良記念碑、そして双体道祖神では、古老からお話を伺うことも出来ました。

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臨済宗長堤山東円寺(上平間)境内に鎮座する弁天さまにまつわる白い蛇の話、舟つなぎ松(伊勢湾台風で倒木した巨松)の碑を見学して、当社の兼務である日月神社(沼目)へ。

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日月神社では、つい3日前にご奉仕した疫神社のおまつりや地区戦没者慰霊祭の話をさせていただきました。

この後、八坂神社に再び戻り、意見交換会を行いました。