2011年7月 のアーカイブ

カブト虫

2011年7月14日 木曜日

一昨日の朝、季節のものが飛んで来ました。カブト虫の子ども。

何となくうれしくなる昆虫です。この日は大きな大山トンボも社務所に入って来ました。

蝉時雨も朝晩日増しに増えています。

7.12

炎天下でしたが、地鎮祭のご奉仕がありました。

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

 

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所管社諸行事

2011年7月11日 月曜日

7月1日から始まった兼務社の大祓も、ようやくあと平間神明社(16日)が最後です。

小祓(自祓)

大祓で用いる小祓(自祓)

今月は所管社では、真田(10日)と片町(24日)の例祭(大祭)の他、上平間(2日)・千須谷(10日)・下平間(13日)の水神祭、上吉沢(17日)の神輿祓などもあります。

来る7月29日には、「中・平塚・伊勢原連合神社総代会」の39回目の総会が開催されますが、事務局として日々準備を進めています。

被表彰者の賞状筆耕作業

被表彰者の賞状筆耕作業

今年は、前鳥神社から伊勢原市民文化会館に会場が移りましたが、300名近い会員の方々に東北地方の被災神社の様子や支援状況などを理解して頂けるよう、画像での報告も行う予定です。

 

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水子供養

2011年7月11日 月曜日

東北地方も梅雨が明け、本格的な夏に入りました。

東日本大震災から4ヶ月が経過し、慰霊行事を行う様子がテレビで流れました。

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お中元が続々到来する季節ですが、同じくお盆を迎えます。(当地では8月15日)

お盆は一般的に仏教行事と理解されていますが、古来から祖先の霊をおまつりする神道の先祖供養と習合して現在の形となりました。

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本日、水子供養の相談で若いご夫婦が来社されました。神社では水子供養を行うところもありますが、当社では亡くなった赤子の供養は「みたままつり(鎮魂)」として執り行いますので、狭義でのお葬式となります。

つまり、神道形式でも構わないというのが前提にあります。それが難しいのであれば、檀家のお寺さんか、こちらでお坊さんを紹介することを説明いたしました。

しかしながら、残った人たちの気持ちを和らげ、健康で安定した生活を送り、発展がもたらされるよう元気を取り戻す為のご祈願はいつでも承っていることも伝えました。

 

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真田神社例祭

2011年7月10日 日曜日

本日は、兼務社・真田神社(平塚市真田)の例祭。古来、牛頭天王社(ごずてんのうしゃ)と称し、明治3年には八坂神社、明治9年に現社名に改称した旧郷社です。

桓武平氏の流れで、源頼朝の挙兵に応じて石橋山の戦いで奮戦・討死した武将・真田与一(別称:真田義忠・佐奈田義忠・岡崎義忠など)所在の神社として崇敬を集めています。

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境内の欅(けやき)の古木は、その歴史と社格を思わせる立派な大木です。数十年前までは、「真田のお天王さん」といえば、近在ではもっとも賑やかなお祭りでした。

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本年は、震災の影響を鑑み、早い時期から大祭での神賑行事(しんしんぎょうじ)を見送りとしました。威勢のいいお神輿で賑わう、宵宮(よいみや)がないのはとても寂しい気がいたします。

しかしながら、社殿の改修工事、神輿殿の建設、玉垣の改修工事など、今後様々な整備事業を進める予定です。

この地域は、区画整理事業により町並みが一変しましたが、公民館の建設も予定されていて、氏神さまを中心に地域が一体となり、真田の大神さまの広大無辺なるご神威(しんい)が発揚(はつよう)されるよう願うところです。

震災4ヶ月にあたり、あらためてその復旧復興の祝詞をも奏上いたしました。

 

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自然神

2011年7月9日 土曜日

関東地方も梅雨が明け、日中は気温もぐんと上がりました。昨日から明日まで、平塚で七夕が行われていますが、人出も好調の様子です。

さて、元湯・陣屋(秦野市鶴巻温泉)で、結婚奉告祭が行われました。

結婚式前のお二人 おめでとうございます

結婚式前のお二人 おめでとうございます

陣屋では、四季折々の庭園の移ろい、自然美がが大人気で、今はプラムが桃色に変わりかけたところです。池にはトンボが現れ始めました。

日本の神さまは、「八百万神」(やおよろずのかみ)といわれます。古来より、「自然神」はその分類の一つで、自然そのものを神とするのと、その霊力を神ととらえる考えがあります。

例えば、前者は日・月・星・山・川・風・雷・火などで、後者は山の神・海の神・野の神・火の神・水の神・竈の神・門の神・井戸の神などです。

これらの神さまは、迷信ととらえる向きも中にはありますが、人生経験や体験の中で認識することができる信仰の神さまといえます。

自然災害は多いものの、四季折々自然の恵みが豊かな国だからこそ、自然の中に神さまを感じることができるのです。

 

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鎮物

2011年7月8日 金曜日

神事に用いる榊を切ろうと、枝に手を伸ばしたところ、、、蛇がこちらを見て睨んでいました。

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蛇は見た目にも怖いのと、不吉なもの、執念深いものとして嫌がられますが、神さまの使いともされるため、遠慮して他で採りました。一雨降るかもしれません。

午前中は何とか天気ももち、外のおまつりも全て無事行われました。

地鎮祭 工事の安全をお祈り申し上げます

地鎮祭 工事の安全をお祈り申し上げます

社内紙に、「鎮物」(しずめもの)についての豆知識を掲載されたということで、総合建設業の方が紙面を持参されました。

『月刊サンノウくん』

『月刊サンノウくん』

地鎮祭では、「鎮物」(しずめもの)という忌物(いみもの)を土中に埋めます。(実際には、基礎工事で深く掘った際に埋めることになります。)

当社の鎮物は、半紙で覆い、麻苧(あさお)で結んだ桐の箱を用いています。中には、鉄製の人形(ひとがた)・刀子(とうす)・楯(たて)・矛(ほこ)・鏡などが納められています。

神社によっては、陶器の入れ物や半紙などでくるむこともあります。中身についても、上記の他、境内の清砂や小石、御幣(ごへい)、榊などを用いることもあります。

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地鎮祭では、土地の神々の神霊(みたま)を鎮めるために、お供え物を上げて、土地に米・酒・塩・切麻(きりぬさ)などを散供(さんく)します。

施主・設計者・施工者それぞれが謙虚な気持ちをもつことが大切です。

 

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七夕

2011年7月7日 木曜日

今日は五節句の一つ「七夕」(たなばた・しちせき)。

牽牛星と織女星が、天の川をはさんで年に一度の逢瀬を楽しむロマンチックな話ですが、残念ながら夜空に星を拝むことはできませんでした。

日本では、古来から「棚機津女」(たなばたつめ)といわれ、女性が裁縫の上達を祈る行事として奈良時代頃から伝わってきましたが、江戸時代には笹竹を立てて、五色の短冊に詩歌を詠んで、手習い事の上達を願いました。五色は五行説に基づくものです。

また、青森の「ねぶた祭り」は、身の穢れを水に流す、お盆前の祓い清めの行事で、秋田の「竿灯」も七夕まつりの一つともいいます。

因みに、6月30日に行われた大祓もお盆前に心身の穢れを祓い清める行事で、ご先祖さまをお迎えすることは、殊の外大切な行事として定着してきたわけです。

中国から伝わった星祭りである乞巧奠(きこうでん)の風習と、神さまをまつる伝統が合わさって、現在の七夕行事が存在します。

各地では、短冊に様々な願いをこめて七夕行事が行われたと思います。特に、大震災からの復興の願いを掲げた方が多かったのではないでしょうか。大空の恋物語は叶いませんでしたが、その祈り、心が届くことをお祈り申し上げます。

 

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出産にあたり

2011年7月6日 水曜日

本日は戌(いぬ)の日。大安吉日とあって、安産のご祈願が相次ぎました。

犬は多産でお産が軽い、この世と来世を往復する動物と考えられていること、よく吠えて家を守るため邪気を祓う意があるともいわれています。

安産守と岩田帯(腹帯)

安産守と岩田帯(腹帯)

比々多神社では、安産祈願の方に特製の岩田帯(腹帯)を授与しています。

腹帯は胎児を保護する役割や霊魂を安定させる信仰的な意味もあるともいわれています。

ご懐妊おめでとうございます

ご懐妊おめでとうございます

妊娠中にはお葬式に参列してはいけないとか、火事をみてはいけない、あるいは食事についても制限のある食物が多くあります。

これらの禁忌(きんき)は、妊婦と胎児を気遣うためのもので、まさに生命の誕生という一大事を迎えるための先人たちの知恵ともいえましょう。

皇室でも御懐妊5ヶ月目の戌の日に「内着帯」を行い、9ヶ月目の戌の日に正式な「着帯の儀」が行われているようです。

(神社新報社『神道いろは』より)

今月は、18日(月)海の日と30日(土)が戌の日で、ともに大安です。

 

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樹木の様子

2011年7月6日 水曜日

昨日から境内で蝉が鳴き始めました。本日は鳴き声が少し増えています。

枝垂れ桜に支柱

枝垂れ桜に支柱

駐車場の枝垂れ桜がかなり伸びたこともあり、植木屋さんにお願いをして、支柱を立てて枝を引き上げてもらいました。

少しばかり車が止めにくくなっていますが、下へもぐると良い木陰となっています。春に咲かせる綺麗な花を愛でるために、ご理解とご協力をお願いいたします。

夕方は、境内全般の水やりに汗を掻きました。九州では大雨のところが多いですが、当地は意外と空梅雨状態で、樹木が乾き始めています。

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病気平癒

2011年7月4日 月曜日

今朝、親御さんの病気平癒を願って娘さんがご祈祷をされました。親を思う心に感銘を受けました。

当社では、病気平癒祈願の折に、『旧事記』(くじき=先代旧事本紀)に記された「十種神寳」(とくさのかんだから)といわれる「沖津鏡・辺津鏡・八握剣・生玉・足玉・死返玉・道返玉・蛇比礼・蜂比礼・品物比礼」に合わせて、「一二三四五六七八九十」(ひとふたみよいつむゆななやここのたりや)という、「鎮魂祭」(ちんこんさい)の起源である呪文(じゅもん)を唱えます。

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鎮魂祭は毎年宮中において、11月22日に行われている祭祀で、「みたましずめのまつり」です。初代・神武天皇の御代、天皇皇后の心身安静を祈請するために、十種神宝を用いて、呪文を唱えたとされています。

社殿に掲げられた眼病平癒の絵馬

社殿に掲げられた眼病平癒の絵馬

さて、江戸時代の官撰地誌である『新編相模風土記稿』(1841年成立)には、「・・・疫病流行の時、この幟を家内に建置けば、その難を逃れると云う」と記されています。

「この幟」とは、その前文に記されていますが、6月16日(今年の暦では7月16日に相当)の小祭の折に、願を掛けて奉納した木綿の幟ということです。

新編相模國風土記第三集(明治18年5月30日出版)

新編相模國風土記第三集(明治18年5月30日出版)

霊験あらたかなる比々多の大神さまのご神威により、元の健やかなる心身に立ち返ることをお祈り申し上げます。

 

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