相模国三ノ宮・比々多神社

病気平癒

今朝、親御さんの病気平癒を願って娘さんがご祈祷をされました。親を思う心に感銘を受けました。

当社では、病気平癒祈願の折に、『旧事記』(くじき=先代旧事本紀)に記された「十種神寳」(とくさのかんだから)といわれる「沖津鏡・辺津鏡・八握剣・生玉・足玉・死返玉・道返玉・蛇比礼・蜂比礼・品物比礼」に合わせて、「一二三四五六七八九十」(ひとふたみよいつむゆななやここのたりや)という、「鎮魂祭」(ちんこんさい)の起源である呪文(じゅもん)を唱えます。

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鎮魂祭は毎年宮中において、11月22日に行われている祭祀で、「みたましずめのまつり」です。初代・神武天皇の御代、天皇皇后の心身安静を祈請するために、十種神宝を用いて、呪文を唱えたとされています。

社殿に掲げられた眼病平癒の絵馬

社殿に掲げられた眼病平癒の絵馬

さて、江戸時代の官撰地誌である『新編相模風土記稿』(1841年成立)には、「・・・疫病流行の時、この幟を家内に建置けば、その難を逃れると云う」と記されています。

「この幟」とは、その前文に記されていますが、6月16日(今年の暦では7月16日に相当)の小祭の折に、願を掛けて奉納した木綿の幟ということです。

新編相模國風土記第三集(明治18年5月30日出版)

新編相模國風土記第三集(明治18年5月30日出版)

霊験あらたかなる比々多の大神さまのご神威により、元の健やかなる心身に立ち返ることをお祈り申し上げます。

 

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