本日は戌(いぬ)の日。大安吉日とあって、安産のご祈願が相次ぎました。
犬は多産でお産が軽い、この世と来世を往復する動物と考えられていること、よく吠えて家を守るため邪気を祓う意があるともいわれています。
比々多神社では、安産祈願の方に特製の岩田帯(腹帯)を授与しています。
腹帯は胎児を保護する役割や霊魂を安定させる信仰的な意味もあるともいわれています。
妊娠中にはお葬式に参列してはいけないとか、火事をみてはいけない、あるいは食事についても制限のある食物が多くあります。
これらの禁忌(きんき)は、妊婦と胎児を気遣うためのもので、まさに生命の誕生という一大事を迎えるための先人たちの知恵ともいえましょう。
皇室でも御懐妊5ヶ月目の戌の日に「内着帯」を行い、9ヶ月目の戌の日に正式な「着帯の儀」が行われているようです。
(神社新報社『神道いろは』より)
今月は、18日(月)海の日と30日(土)が戌の日で、ともに大安です。