昨日は全国津々浦々の神社で夏越大祓(なごしのおおはらえ)が執り行われました。
当社でも午後2時に大祓奉告祭、そして境内斎場において大祓神事を斎行いたしました。
氏子・崇敬者の人形(ひとがた)
半年の間に、知らず知らずに積もり積もった罪や穢(けが)れを祓い除け、元の健やかな身に立ち返る恒例式です。
社殿における大祓奉告祭
所管の兼務社でも明日から順に大祓を執り行います。
大祓の起源は、『古事記』『日本書紀』神話に見られるイザナギノミコトの禊祓(みそぎはらい)にさかのぼることができ、宮中でも古くから行われています。
玉串拝礼
浄衣(じょうえ)に身を包んだ神職と、忌着(いみぎ)を身に付けた参列者は、厳粛に祭典にのぞみました。
境内斎場での大祓神事
大祓詞(おおはらえことば)には、個人の浄化はもちろんのこと、社会全体の浄化を究極の目的とした祈りが込められています。共同体の和を大切にする日本人の心根が表れています。
祓物(はらえつもの)を取りさく神職
祓物(はらえつもの)として、木綿(ゆう)と麻布を案上に準備し、小声で言葉を唱えながら八つに取りさきます。
木綿は古の「白和幣」(しろにぎて)にあたり、麻苧(あさお)を用い、麻布は「青和幣」(あおにぎて)にあたり、晒(さらし)を用います。
昔の衣服の料を贖物(あがもの=つぐないの代用品)としたものです。
大祓詞の奏上
撫物(なでもの)である「人形」(ひとがた)に記された名前を宮司・禰宜が唱える間、権禰宜にあわせて参列者全員で大祓詞を何遍(なんべん)も奏上します。
茅輪くぐり
水無月の なごしの祓 する人は ちとせの命 のぶといふなり 『拾遺和歌集』
母のぶん もひとつくぐる 茅輪かな
限定 茅輪守
この時期限定の茅輪守(ちのわまもり)も残り少なくなっています。神棚や玄関・門戸におまつりして、暑い夏を乗り切ってお過ごしください。