相模国三ノ宮・比々多神社

七夕

今日は五節句の一つ「七夕」(たなばた・しちせき)。

牽牛星と織女星が、天の川をはさんで年に一度の逢瀬を楽しむロマンチックな話ですが、残念ながら夜空に星を拝むことはできませんでした。

日本では、古来から「棚機津女」(たなばたつめ)といわれ、女性が裁縫の上達を祈る行事として奈良時代頃から伝わってきましたが、江戸時代には笹竹を立てて、五色の短冊に詩歌を詠んで、手習い事の上達を願いました。五色は五行説に基づくものです。

また、青森の「ねぶた祭り」は、身の穢れを水に流す、お盆前の祓い清めの行事で、秋田の「竿灯」も七夕まつりの一つともいいます。

因みに、6月30日に行われた大祓もお盆前に心身の穢れを祓い清める行事で、ご先祖さまをお迎えすることは、殊の外大切な行事として定着してきたわけです。

中国から伝わった星祭りである乞巧奠(きこうでん)の風習と、神さまをまつる伝統が合わさって、現在の七夕行事が存在します。

各地では、短冊に様々な願いをこめて七夕行事が行われたと思います。特に、大震災からの復興の願いを掲げた方が多かったのではないでしょうか。大空の恋物語は叶いませんでしたが、その祈り、心が届くことをお祈り申し上げます。

 

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