2010年3月29日 のアーカイブ

戦後65年目の桜

2010年3月29日 月曜日

花冷えの厳しい日々が続いています。境内の桜も未だ1~2分咲きといったところです。

一番早く咲いた桜も3分咲き程度

一番早く咲いた桜も3分咲き程度

ご存じのように、明治2年以来、春の訪れを告げる東京の開花予想の標本木となっているのが、靖國神社の桜です。祖国の為、「国安かれ」の一念のもと、国を守った尊き246万余柱の英霊の、まさしく気高き美しさが桜の花に喩えられるわけです。

「散る桜 残る桜も 散る桜」

鶴田浩二の歌で、特攻隊の心情をなぞらえた歌と理解している方も多いと思います。この歌は、良寛の辞世の句として有名です。越後・出雲崎(現・新潟県三島郡出雲崎町)の名主であり、石井神社の神職家に生まれた良寛は、18歳で出家したそうですが、難しい説法はせずに、子どもたちと遊び、子どもの純真な心が誠の心(仏の心)と説いたようです。

子どもと同じような純粋な心で、桜の開花を待ちわび、綺麗な花を楽しみたいところです。

比々多神社・招魂社(地区戦没者の慰霊塔)脇の桜もこれから綺麗な花を咲かせます。戦後65年目の桜です。

招魂社忠霊塔

招魂社・慰霊塔

 

大山を背に招魂社の桜をながめる(昨年)

大山を背に招魂社の桜をながめる(昨年)