2010年3月25日 のアーカイブ

紙垂

2010年3月25日 木曜日

大相撲の大阪場所、今日12日目の一番では、北勝力が垣添に勝負では勝ちながら、大銀杏(おおいちょう)をつかんだとされ、もの言いがつき反則負けを喫しました。大銀杏は、十両以上の関取が結える髷(まげ)で、誇りを形にしたものとも言えます。

さて、横綱だけが腰に締めることが許される綱(つな)は、白の麻(あさ)製です。横綱土俵入りの際に見ることができますが、横綱がまさしく神さまの依代(よりしろ)とも言われるゆえんです。

その綱には5枚の紙垂(しで=垂れ・四手)が下がっています。

紙垂(しで)は、幣帛(へいはく)の一種で、榊(さかき)の枝や串の棒に垂らす紙(半紙が多い)や布(木綿など)などです。また、注連縄(しめなわ)につけたものをいいます。

大・中・小 さまざまな大きさがあります

大・中・小 さまざまな大きさがあります

また、紙の切り方には2垂、4垂、8垂などがあります。神社では、鳥居や御神木、手水舎(てみずや)、また御神輿(おみこし)など、注連縄に垂らして神域(聖域)を示す象徴になっています。

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4月の大祭に向けて、連日多くの紙垂切り作業に取りかかっていますが、紙垂の大きさや形、材質、向きなど感心があればご覧になってください。

simenawa