2010年3月14日 のアーカイブ

金毘羅講

2010年3月14日 日曜日
夕方、福島県沖を震源とする最大震度5弱の地震がありました。昨日も福島県沖が震源の地震(最大震度4)があり、しばらく注意を払いたいと思います。
春の訪れを告げる辛夷(こぶし)

春の訪れを告げる辛夷(こぶし)

当地では、ようやく辛夷の花が開き、百花繚乱(ひゃっかりょうらん)の季節が始まりますが、福岡では早くも桜の開花宣言が出たようです。

今日は神戸(ごうど)の金毘羅講(こんぴらこう=金比羅講・金刀比羅講など)の解散式が行われました。この講は香川県の金刀比羅宮(ことひらぐう)に参詣するためのものです。他にも地域には稲荷講、甲子講(きのえねこう)、伊勢講、不動講、大師講など多くの講があります。古くから神仏をまつり、参詣する同行者で組織する団体です。

講社の集金積立台帳(大正6年) 講社の基金積立台帳(大正6年)

 江戸時代には、お伊勢参りが庶民の間で流行りましたが、神仏を信仰するとともに、今も変わらぬ旅を楽しむ気持ちがあったようです。積み立てをするところが何とも日本人らしいと思います。

神戸の金毘羅宮 神戸の金毘羅宮

 講は持ち回りで当番を決めていることが多く、自治会の組長が輪番なのと同様です。

お宮を背負う箱(明治45年1月新調)

お宮を背負う箱(明治45年1月新調)

残念ながら講の軒数が減少し、講員の高齢化、また粗末にしてはいけないとの思いもあり、話し合いにより解散となったようです。江戸長屋の付き合いではありませんが、講によって得られたつながりや温かさ、感謝の気持ちを忘れずにして欲しいと願います。