2013年7月19日 のアーカイブ

狩衣について

2013年7月19日 金曜日

夏空の広がった本日、朝から地鎮祭が続きました。

「神主さんの服装は涼しそうに見えますね」とよくいわれますが、ご奉仕を終えると、白衣(はくい)も汗でびっしょりです。

私たち神職がおまつりで着用する服装を「装束」(しょうぞく)といいますが、大祭・中祭・小祭の区分に応じて、それぞれ正装(せいそう)・礼装(れいそう)・常装(じょうそう)と定められています。

通常、お宮参りや交通安全などのご祈祷、地鎮祭や竣工式などの出張祭典では、常装である狩衣(かりぎぬ)を用いています。

常装用狩衣

常装用の夏狩衣

平安時代には公家(くげ)の常用の略服で、袖口(そでぐち)に括紐(くくりひも)があるのが特徴です。もとは狩猟(しゅりょう)のときに着用したものです。

白衣の数え方は「枚」(まい)ですが、狩衣は「具」(ぐ)または「領」(りょう)で数えます。因みに、袴(はかま)は「腰」(こし)です。

高砂百合

高砂百合

土手には、台湾原産の帰化植物、高砂百合(たかさごゆり)が花を咲かせました。