2013年7月12日 のアーカイブ

今日の境内

2013年7月12日 金曜日

境内に山百合(やまゆり)の芳香が漂い始めました。

神奈川県の県の花に指定されていますが、その華麗な姿から百合の王様と呼ばれるそうです。

山百合

山百合

また、手水舎(てみずや)前の由緒板の足下に、鬼百合(おにゆり)も花を咲かせました。

鬼百合か小鬼百合(こおにゆり)か判別していませんが、鬼百合ならば、茎に零余子(むかご)ができるようなので、じっくり観察してみたいと思います。

鬼百合

鬼百合

産卵・抱卵の時期を終えたのでしょうか。今日の境内には、雌(めす)の雉(きじ)が単独でやってきました。

早歩きが得意な鳥なので、残念ながら撮影は出来ませんでしたが、人間とはと異なり、瞼(まぶた)は上下でなく左右に閉じるそうです。

記紀神話(ききしんわ:『古事記』と『日本書紀』)には、「天つ神の命を受けて天降った天若日子(記 あめわかひこ:紀 天稚彦)が8年も音沙汰(おとさた)がないので、事情を問うために遣わされた雉が矢で射られてしまった」ことから、行ったきりで帰らない使者を〝 (きぎし)の頓使(ひたづかい)〟というと記されています。また、使者に従者をつけずに遣わすことを忌(い)んでいう諺(ことわざ)といわれます。

〝 雉も鳴かずば打たれまい 〟という言葉もありますが、無用なことをいわなければ禍は招かないですむものです。