2013年6月 のアーカイブ

〝必其験アリ〟

2013年6月21日 金曜日

今日は二十四節気(にじゅうしせっき)の一つで「夏至」(げし)。

北半球では昼が最も長く、夜が最も短い日、逆に南半球では昼が最も短く夜が最も長い、「冬至」(とうじ)の対となる日です。

しかしながら、本日はお天道さまは見られず、梅雨の最中らしいしとしとと長雨の一日となりました。

幸いにして、朝のうちに台風4号は温帯低気圧に変わりましたが、河川の増水や浸水、斜面の土砂崩れなどには注意をしたいところです。

神器 「 うづらみか 」 ( 県重文 )

神器 「 うづらみか 」 ( 県重文 )

さて、当社には古くより伝わる 「 うずらみか 」 ( 県重文 ) があります。

当社 『 社伝記 』 ( 天保5年 ) によれば、石凝姥命 ( いしこりどめのみこと ) の作といわれる御神寶 ( ごしんぽう ) です。

雨乞いには手洗川 ( みたらしがわ ) である鈴川の水を汲んでご神前に供え、長雨の年には社殿四隅の土を盛って祈れば、〝 必其験アリ 〟 ( かならずそのしるしあり ) とされる神器です。

『社伝記』 天保5年(1835)

『社伝記』 天保5年(1835)

恵みの雨ですが、災いとならぬよう祈るばかりです。

旅先でお参り

2013年6月20日 木曜日

昨日は高校の神職同窓会が開催され、禰宜が群馬県まで出掛けました。

八幡宮 (前橋市本町)

八幡宮 (前橋市本町)

旅の安全を願うのはもちろんのこと、社殿の建築様式や装飾、鳥居や狛犬、手水舎など、境内の各施設や御神木などを眺めることは自己研鑽にもなり、出先で神社にお参りするのはよくあることです。

東照宮 (大手町)

東照宮 (前橋市大手町)

実際のお祭りを見ることは出来なくとも、由緒を知ることにより、その土地の歴史や文化の一端に触れることができます。

総社神社(前橋市元総社町)

総社神社(前橋市元総社町)

また、鎮座地の住所を見ることで、神社の存在がまちの中心的な役割を担っていることが理解出来たりします。

伊香保神社

伊香保神社 (渋川市伊香保町)

今回も様々な視点で神社を眺めることにより、見聞を広めることができました。

今朝、当社を台東区の青年神職会ご一行さまが正式参拝されました。

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同じような思いで参拝されたのかなと思いつつ、当社の歴史やお祭りなどについて様々なお話をさせていただきました。

茅輪くぐり

2013年6月20日 木曜日

雨に濡れた紫陽花(あじさい)の美しい季節となりました。

当社の境内や土手の紫陽花も今が見頃を迎えています。

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昨日、大祓神事(6月30日)の茅輪(ちのわ)が完成いたしました。

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今年も青々としたとても綺麗な茅で大きな茅輪をつくることができました。

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是非とも、茅輪を左右左と8の字にくぐっていただき、災禍を除き、心を 〝 和し 〟 (夏越)てください。

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母の分もひとつくぐる茅の輪かな 小林一茶

大祓の準備

2013年6月18日 火曜日

6月も半ばを過ぎ、ここ数日は「夏越大祓」(参考:6月5日ブログ)の人形(ひとがた)申込の来社が続いています。

本日は午後から茅輪(ちのわ)準備のため、茅(かや)採りに出掛けました。

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國府祭(5月5日)の折りにも、粽(ちまき)用の茅を採りましたが、今年は生育がとても良かったです。

軽トラックをいっぱいにしてお宮に戻り、2時間半ほど掛けて選(すぐ)りました。

青々としたとても綺麗な茅を用いて、明日は茅輪づくりです。

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また、社務所では夏越大祓に限定頒布する「茅輪守」の奉製作業にあたっています。

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事業の安全

2013年6月18日 火曜日

今日台風4号が発生し、梅雨前線とともに大雨がもたらされる地域もありそうで、気象情報には十分気をつけたいと思います。

当地は朝から非常に蒸し暑く、汗が止まらないような陽気でした。

しかしながら、昨日に続いて小学校1年生の児童が元気に三ノ宮探検でやって来ました。

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さて、本日は土木建設業を営む会社の皆様がお参りになり、会社の事業安全と車両の清祓を執り行いました。

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ご神前に頭を垂れてお参りし、新たな気持ちを抱かれたと思います。

大きな重機の取り扱いや車両の運転はもちろんのこと、仕事全般の安全をお祈り申し上げます。

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諸祈願は随時(8:30-16:30)承っています。

児童の感性

2013年6月17日 月曜日

今年も神奈川県神社庁主催の第27回青少年書道展・第12回青少年絵画展が実施されます。

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来る7月29日(月)・30日(火)、新都市プラザ(そごう横浜店地下二階正面入口前)に展示されますので、是非とも感性に溢れた児童の作品をご覧いただきたいと思います。

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本日は小学校1年生が「三ノ宮探検」でやってきました。雨で2回も延期になったので、みんな楽しそうな様子でした。

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「鳥居はどんな鳥ですか?」「いちょうはどんなちょう?」などの質問に、思わず口元が緩みましたが、子供ならではの感性で境内の自然観察や施設見学をしていました。

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明日は残りの1学級がやってきますが、7月に行う中学生のフィールドワークの依頼書が本日届きました。

第51回崇敬者祭

2013年6月16日 日曜日

父の日の日曜日、「第51回崇敬者祭」を執り行いました。

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上がるかと思われましたが、これも恵みの雨です。

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しかしながら、足下が悪い中にもかかわらず、50名以上の崇敬会員がご参列になりました。

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ご神前には篤志の方々から奉献品も上がりました。

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式典では、お一人ずつ、ご神前に献酒・献花をしていただき、お帰りに撤下品(てっかひん)としてお持ち帰りいただきました。

献酒 ( 清酒 ・ 菊勇 ) と献花 ( ハイビスカス )

献酒 ( 清酒 ・ 菊勇 ) と献花 ( ハイビスカス )

式後、義家弘介衆議院議員、当社宮司、髙橋浩治崇敬会長の挨拶に続き、元衆議院議員・亀井善太郎氏による「みんなが担うみんなのこと」と題する1時間の講演を拝聴しました。

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参加者からは「とても良い話でわかりやすかった」などといった声が聞かれました。

髙橋会長と講師・亀井氏

髙橋会長と講師・亀井氏

直会(なおらい)では、神さまからのお酒をいただいて、終始和やかに、くつろいで一時をお過ごしいただきました。

ご結婚おめでとうございます

2013年6月15日 土曜日

本日の午後3時半、神前で結婚式を執り行いました。

リングピロー

リングピロー

ご関係の方々には、数日間の梅雨や台風の影響にやきもきしたことでしょう。

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強い日差しの中ではありましたが、晴れて清々しく結婚式を挙げることができたと思います。

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花婿さんは紋付き羽織袴姿が堂々と凜々しく、花嫁さんは白無垢姿がとても美しくお似合いでした。

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ご結婚まことにおめでとうございます。

滴る汗

2013年6月15日 土曜日

水無月も折り返しの15日、梅雨と台風の影響もありましたが、久々に晴れ渡りました。

ご神前で「月次祭」(つきなみさい)を執り行い、残り半月も安全無事であるよう祈りました。

『広報いせはら』(6月15日号)

『 広報いせはら 』 ( 6月15日号 )

今日は午前中から地鎮祭が重なり、水分を十分に摂りながらの奉仕となりました。

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

また、初宮参り、交通安全などのご祈祷が続きました。こちらも額から汗が滴る中での奉仕でした。

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

5月12日に撮影(ブログ)したNHKプレミアムドラマ「かすていら~僕と親父の一番長い日」(さだまさし原作)の放映が決まり、主演の遠藤憲一さんのサイン入り色紙とともに番組案内が送られてきました。

放映は7月7日(日)22:00から5回連続となりますので、どうぞご覧ください。

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比々多讀本

2013年6月14日 金曜日

近畿や東海では猛烈な暑さとなり、沖縄では早くも梅雨明けのようです。

当地もお昼過ぎから一段と蒸し暑くなってきました。熱中症には十分お気を付けください。

さて、今日は昭和8年9月25日に発行された『比々多讀本』(ひびたどくほん)についてご紹介します。

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これは昭和の御大典(*ごたいてん)を記念するために企図されたもので、国語教育の成果のみならず、地理歴史や民謡伝説、遠足旅行記、人物遺跡、産業文化など、非常に幅広い分野に亘る郷土讀本となっています。

*御大典~皇位継承の儀式。即位の礼や大嘗祭(だいじょうさい)を含む

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比々多の季節行事がふんだんに記され、昔の生活や歴史をたどる手立てともなっています。

オマツリ2

歴史的仮名遣い(旧仮名遣い)とリズミカルな文言は格調高く、それでいて想像をたくましくする表現となっています。

オマツリ3

ここには、二年生の巻「オマツリ」(比々多神社春の大祭)の部分をご紹介しましたが、楽しい雰囲気がありありと伝わったのではないでしょうか。

オマツリ4

編集に携わった学校当局や村の有志者の卓見(たっけん)に対し、80年後の今に生きるものとして敬意を表するとともに、郷土百年の大計として、是非とも広めたい愛読本です。