2012年6月 のアーカイブ

静かな社頭

2012年6月21日 木曜日

本日は、北(南)半球では昼(夜)の長さが最も長い日、二十四節気の一つ「夏至」(げし)ですが、梅雨の最中なので日照時間はほとんどありませんでした。

そして、いよいよ本格的な夏の到来を意味します。

関西ではこの日、蛸(たこ)を食べる風習があるそうですが、蛸の8本足のように、稲が深く根を張るようにとの意が込められているようです。

昨夕、台風後の見回りをして、桜の古木が折れていたのを確認したので、雨の降らない朝のうちに枝処理作業を行いました。

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今日の境内はとても静かで、御朱印(ごしゅいん)や大祓の人形(ひとがた)申込みの方が時折お参りにみえる程度でした。

30日の「夏越大祓」に向けて、茅の輪守を奉製したり、神事の準備、奉納札書きなどの支度をしました。

榊 ( さかき ) の花

榊 ( さかき ) の花

参道には「茅の輪」を設置していますので、左・右・左と八の字にくぐってお参りください。

子供の観察力

2012年6月20日 水曜日

昨日は14日に続いて、比々多小学校の1年生が三ノ宮探検でやってきました。

諸注意で①参道に座らない②手水で遊ばない③玉垣などにのぼらないという3つの約束をしてから、建造物や季節の様子を観察していました。

三ノ宮探検 14日

三ノ宮探検 14日

大きな木、鳥居、神輿(みこし)、龍の置物、銀杏(いちょう)の葉、紫陽花(あじさい)などを探して、それぞれメモを取っていました。

校外授業はやはり楽しいものです。

19日

三ノ宮探検 19日

さて、神奈川県神社庁主催の書道展・絵画展の作品が集まりました。

書道展作品

書道展作品

子供らしい清らかな心、のびのびとしたもの、力強さ、また繊細な様子なども感じられます。

子供の観察力や感受性なども十分に表れていて、見ていて感心するものばかりです。

絵画展作品

絵画展作品

作品は7月25日(水)・26日(木)に、新都市プラザ(横浜そごう 地下2階入口前)に飾られます。

厳正な審査により、多くの作品が晴れの受賞に輝くことを期待しています。

台風一過

2012年6月20日 水曜日

6月の台風上陸は、8年ぶりとのことですが、今回の台風4号は、暴風と暴雨をもたらしました。

境内は多くの枝や葉が落ち、午前中は清掃が大変でしたが、特段の被害もなく、平常の穏やかな境内に戻りました。

本日から3日間、所管神社参拝旅行となりましたが、無事に飛行機も飛んだ様子で、隠岐の島・島根に向けて宮司以下氏子崇敬者35名が旅立ちました。

親睦を深め、有意義な旅になるよう願っています。

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さて、本日は大安とあって地鎮祭などの外祭がありました。

台風の影響を懸念して延期になったものもありましたが、その他は無事ご奉仕ができました。

地鎮祭 おめでとうございます

住宅地鎮祭 おめでとうございます

台風一過で気温が急上昇し、真夏日となりました。

大粒の汗が流れましたが、梅雨の時期ということもあり、雨に降られずにできたことは何よりです。

店舗の竣工式

店舗の竣工式

御神田の稲も安泰の様子です。

茅の輪づくり

2012年6月19日 火曜日

月末の30日は夏越大祓(なごしのおおはらえ)です。

参道には茅の輪を設けて、茅の輪くぐり神事を執り行いますが、昨日からその準備に取りかかりました。

茅 ( かや )

茅の選別作業

「蘇民将来」 - 茅の輪の話 -

遠い神代の昔、スサノヲノミコトが旅の途中で、蘇民将来(そみんしょうらい)・巨旦将来(こたんしょうらい)という兄弟に一宿を求めたところ、裕福な弟の巨旦はこれを拒んだのに対し、兄の蘇民は貧しいながらも厚くミコトをもてなしました。

ミコトは御礼として悪疫退散の「茅の輪」の作り方を蘇民に教え、小さな茅の輪を腰につけさせると、蘇民一家はその年流行した悪疫から逃れることができました。

『備後国風土記』

茅の輪づくり

茅の輪づくり

今年は御神田の藁を芯に巻き、その上に茅(かや)を重ねて太くて大きな輪をつくりました。

昔より 命のぶてふためしとて 夏越の祓 せぬ人ぞなき

青々と生命力みなぎる「茅の輪」

青々と生命力みなぎる「茅の輪」

正面から順に左右左と八の字にくぐってお参りください。

人形(ひとがた)のお申込みは、社務所にて30日午前中まで承ります。

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安産祈願

2012年6月18日 月曜日

本日はよく晴れて、地鎮祭や竣工式などを無事におつとめすることができました。

また、戌(いぬ)の日にあたり、多くの安産祈願がありました。身重ながら遠くからのお参りもありました。

ご懐妊おめでとうございます

ご懐妊おめでとうございます

十二支の戌にあたる犬は、多産でお産が軽いため、それにあやかって戌の日に安産祈願をしますが、よく吠(ほ)えるので、その家を守るために邪気を祓う動物ともいわれています。

ご懐妊おめでとうございます

ご懐妊おめでとうございます

腹帯は「岩田帯」「斎田帯」(いわたおび)ともいわれますが、お腹を冷やさない、胎児が育ちすぎないなどの他、妊婦さんの気持ちを落ち着かせる精神的な役割もあります。

今月は30日(土)も戌の日です。

第50回崇敬者祭

2012年6月17日 日曜日

本日は「第50回崇敬者祭」を斎行いたしました。

神饌 ( しんせん )

神饌 ( しんせん )

祭典前に小雨が降り、外の支度を慌てて片付ける場面もありましたが、始まる頃には雨が上がり、安心して臨むことができました。

祓所 ( はらえど ) でのお祓い

祓所 ( はらえど ) でのお祓い

50回の節目でしたが、参列者も同じく50名でした。

祭典の様子

祭典の様子

式では一人一人に、献酒・献花をしていただきました。

地酒 菊勇

地酒 菊勇

アンスリウム

アンスリウム

式後には、記念の植樹式を行い、椎(しい)の木を植えました。

植樹式

植樹式

時期の頃合いを見て、他の木々も植樹を予定しています。

宮司と崇敬会長

宮司と崇敬会長

直会の前に、記念講演として、湘南話し方センター所長・松永洋忠先生に「人に好かれる話し方」という演題のご講演をいただきました。

記念講演

記念講演

また、直会ではタレント・マロン陵(りょう)さんによるものまね歌謡ショーで盛り上がり、終始和やかに過ごすことができました。

ブログ:「中今を生きる」もご覧ください!

はじめての古事記

2012年6月16日 土曜日

現存する最古の歴史書、『古事記』が和銅5年(712年)に撰上されてより、本年で1300年を迎えます。

上中下の3巻から成り、多くの神話・伝説・歌謡を含み、古典文学としての価値も高いものです。『日本書紀』とともに「記紀」(きき)と称されますが、国の始まりや歴史、日本人の精神をありありと知ることができます。

この度、神社本庁では『はじめての古事記-日本の原点にふれる-』氏子のしおり)を発行いたしました。

はじめての古事記(氏子のしおり) 

はじめての古事記(氏子のしおり) 

どこの国でも国の起源や神話を必ず学ぶものですが、現在の日本の教育ではそれがなされていません。

身近な書物で神話に触れることにより、心豊かな健全な子供が育まれるのは間違いありません。

まんが古事記 (社頭で頒布中)

まんが古事記 (社頭で頒布中)

今年は市販でも多くの本が発行されていますので、興味のある本を手にとって読んでいただきたいと思います。

『 現代語 古事記 』 (学研) 竹田恒泰著

『 現代語 古事記 』 (学研) 竹田恒泰著

古事記序文には「古(いにしへ)を稽(かんが)へて今を照らす」と書かれています。昔を参考にして、今日の在り方を考える。経験を通して反省の資とする。人生とはそういうものです。

千葉県女子神職会の研修

2012年6月15日 金曜日

一昨日(13日)、千葉県女子神職会の研修会が当社で開催されました。

先ず、午前11時に正式参拝を執り行いました。36名の内、20名の会員が参加されました。

正式参拝の様子

正式参拝の様子

昼食をはさんで、午後からは当社宮司の講演となりました。

神社の護持運営はもちろんのこと、女性神職としての細かやな心遣いや気配りについて、そして祭典で身に付ける実際の装束を紹介しながら、おまつりの奉仕についての話などもいたしました。

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また、境内や郷土博物館などをご案内いたしました。

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支部研修旅行(岩手) その3

2012年6月14日 木曜日

宿泊先の新鉛温泉(花巻市)愛隣館では、鹿頭(ししがしら)をかぶって踊る郷土芸能「鹿踊」(ししおどり)を見学することができました。

鹿頭

鹿頭

最終日(14日)は、世界遺産となった平泉町の中尊寺(ちゅうそんじ)と毛越寺(もうつうじ)へ参詣しました。

中尊寺は天台宗東北大本山で、慈覚大師(じかくだいし)円仁(えんにん)の開山。3千点余りの国宝・重要文化財は、平安仏教美術の宝庫です。

特に、金色堂(こんじきどう)は奥州藤原氏の栄華を物語る建物で、螺鈿(らでん)細工や蒔絵(まきえ)などの漆工芸、精緻(せいち)な彫金細工は、荘厳で素晴らしいとしかいいようのないものでした。

金色堂(こんじきどう)

金色堂

修学旅行のハイシーズンで、小学生も大勢参詣・見学に訪れていました。

五月雨の 降り残してや 光堂  芭蕉

みちのくの 昔の力 しのびつつ まばゆきまでの 金色堂に佇つ  昭和天皇御製

毛越寺伽藍復元図

毛越寺伽藍復元図

そして、旅の最後に国の特別史跡・特別名勝に指定された毛越寺を参詣しました。

広大な境内に造築された大泉ヶ池は、最古の作庭書「作庭記」の技法を伝える見事な浄土庭園でした。

3日間の研修旅行では、震災の状況視察とともに、教養を深め、支部内のよしみを深める良き旅となりました。

支部研修旅行(岩手) その2

2012年6月14日 木曜日

支部研修旅行の2日目(13日)は、本州最東端のまち、名勝・浄土ヶ浜の島めぐり観光から始まりました。

大震災により道路が削れ、建物の倒壊、漂流物などが海に浮いていたそうですが、皆さんの力により修復がかなり進んだ様子です。

変化に富んだ美しい海岸線

変化に富んだ美しい海岸線

その後、宮古市、山田町、大槌町、釜石市と震災の被害が大きかった海岸線沿いの町の様子をバスの車窓から視察しました。瓦礫の山や仮設住宅の様子を見るにつけ、復興までの道のりの遠さを実感いたしました。

そして、バスは内陸の遠野へと向かいました。遠野は早池峰山(はやちねさん)を始め山々に囲まれた盆地で、柳田国男の『遠野物語』の舞台となったところで、オクナイサマ・オシラサマ・ザシキワラシなどの民間伝承が多く残る隔絶の地で、前述の書には人々の生活様式なども詳細に記されています。

河童伝説のカッパ淵

河童伝説のカッパ淵

曹洞宗の名刹(めいさつ)常堅寺(じょうけんじ)近くのカッパ淵、遠野の民俗資料を展示した伝承園などを見学後、遠野郷八幡宮に参拝いたしました。

遠野郷八幡宮

遠野郷八幡宮

花巻市に入り、『銀河鉄道の夜』『風の又三郎』『注文の多い料理店』などで知られる、詩人で童話作家である宮沢賢治の記念館を見学しました。

法華経の教えを基盤に、農民の為に尽くし、農学校教師、科学者としての思想をもつ宮沢賢治の全体像を学びました。

「雨にも負けず」

雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモ負ケヌ 丈夫ナカラダヲモチ 慾ハナク 決シテ怒ラズ イツモ静カニ笑ッテイル 一日ニ玄米四合ト 味噌ト少シノ野菜ヲ食ベ アラユルコトヲ 自分ヲ勘定ニ入レズニ ヨク見聞キシ分カリ ソシテ忘レズ 野原ノ松ノ林ノ陰ノ 小サナ萱ブキノ小屋ニイテ 東ニ病気ノ子供アレバ 行ッテ看病シテヤリ 西ニ疲レタ母アレバ 行ッテソノ稲ノ束ヲ負イ 南ニ死ニソウナ人アレバ 行ッテコワガラナクテモイイトイイ 北に喧嘩ヤ訴訟ガアレバ ツマラナイカラヤメロトイイ 日照リノ時ハ涙ヲ流シ 寒サノ夏ハオロオロ歩キ ミンナニデクノボート呼バレ 褒メラレモセズ 苦ニモサレズ ソウイウモノニ 私ハナリタイ