支部研修旅行の2日目(13日)は、本州最東端のまち、名勝・浄土ヶ浜の島めぐり観光から始まりました。
大震災により道路が削れ、建物の倒壊、漂流物などが海に浮いていたそうですが、皆さんの力により修復がかなり進んだ様子です。
変化に富んだ美しい海岸線
その後、宮古市、山田町、大槌町、釜石市と震災の被害が大きかった海岸線沿いの町の様子をバスの車窓から視察しました。瓦礫の山や仮設住宅の様子を見るにつけ、復興までの道のりの遠さを実感いたしました。
そして、バスは内陸の遠野へと向かいました。遠野は早池峰山(はやちねさん)を始め山々に囲まれた盆地で、柳田国男の『遠野物語』の舞台となったところで、オクナイサマ・オシラサマ・ザシキワラシなどの民間伝承が多く残る隔絶の地で、前述の書には人々の生活様式なども詳細に記されています。
河童伝説のカッパ淵
曹洞宗の名刹(めいさつ)常堅寺(じょうけんじ)近くのカッパ淵、遠野の民俗資料を展示した伝承園などを見学後、遠野郷八幡宮に参拝いたしました。
遠野郷八幡宮
花巻市に入り、『銀河鉄道の夜』『風の又三郎』『注文の多い料理店』などで知られる、詩人で童話作家である宮沢賢治の記念館を見学しました。
法華経の教えを基盤に、農民の為に尽くし、農学校教師、科学者としての思想をもつ宮沢賢治の全体像を学びました。
「雨にも負けず」
雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモ負ケヌ 丈夫ナカラダヲモチ 慾ハナク 決シテ怒ラズ イツモ静カニ笑ッテイル 一日ニ玄米四合ト 味噌ト少シノ野菜ヲ食ベ アラユルコトヲ 自分ヲ勘定ニ入レズニ ヨク見聞キシ分カリ ソシテ忘レズ 野原ノ松ノ林ノ陰ノ 小サナ萱ブキノ小屋ニイテ 東ニ病気ノ子供アレバ 行ッテ看病シテヤリ 西ニ疲レタ母アレバ 行ッテソノ稲ノ束ヲ負イ 南ニ死ニソウナ人アレバ 行ッテコワガラナクテモイイトイイ 北に喧嘩ヤ訴訟ガアレバ ツマラナイカラヤメロトイイ 日照リノ時ハ涙ヲ流シ 寒サノ夏ハオロオロ歩キ ミンナニデクノボート呼バレ 褒メラレモセズ 苦ニモサレズ ソウイウモノニ 私ハナリタイ