2011年8月 のアーカイブ

正祭・慰霊祭会議

2011年8月22日 月曜日

午前中は強弱がありましたが、久しぶりに雨がよく降りました。

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この1週間、各社の例祭や結婚披露宴、神葬祭など、其処彼処へ出掛ける用事が多く、ブログが滞りがちでしたが、ペースを取り戻していきたいと思います。

さて、本日はお盆後の大安とあって、雨にもかかわらず地鎮祭などの出張祭典が重なりました。

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

建設・土木業者さんによっては、雨に備えてテントはもちろんのこと、コンパネを敷いたり砂を撒いて、足下のぬかるみを抑えてくれます。ご奉仕は同じ事をするわけですが、そういった気配りがあると、落ち着いて安心して祭儀に臨むことができます。

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

夕方は、社務所等でいくつかの会議が連続しました。

来る10月16日(日)は、9時から正祭(正祭)、10時に比々多地区戦没者慰霊祭、午後1時過ぎからは太鼓連による鎮魂太鼓奉納の競演が行われます。

正祭・慰霊祭会議  56名が出席

正祭・慰霊祭会議  56名が出席

また、9月18日(日)午後3時からは、三ノ宮産土講の産土講祭が執り行われます。

大祭奉仕

2011年8月20日 土曜日

8月15日は、平塚八幡宮(平塚市浅間町)の例祭で、禰宜が終日助勤奉仕、権禰宜が代理参列をいたしました。

また、8月28日(日)は、大山阿夫利神社(伊勢原市大山)の例祭があり、宮司が参列いたします。

平塚八幡宮例祭 神輿の宮入

平塚八幡宮例祭 神輿の宮入

 さて、19日から21日、居木神社(品川区大崎)の例祭にあたり、禰宜が助勤奉仕に出ています。

例祭式典後

居木神社例祭 式典後

比々多神社責任役員さんの田んぼからいただいた稲穂をご神前に供えました。また、お神輿の鳳凰(ほうおう)嘴(くちばし)にも結びました。

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9月15日(木)には鶴岡八幡宮(鎌倉市雪ノ下)、20日(火)には寒川神社(寒川町宮山)、28日(水)前鳥神社(平塚市四之宮)の例祭があり、例年参列しています。

郷土の歴史

2011年8月20日 土曜日

昨日(19日)の神奈川新聞に、三之宮郷土博物館についての紹介が掲載されました。

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8月30日(火)まで小中学生を対象に、拝観料(大人200円・子ども100円)を無料で開放しています。

郷土の歴史や文化に触れることで、自分たちの暮らす地域を再発見できると思います。

御朱印

2011年8月18日 木曜日

うんざりするほどの猛暑が続き、全国各地で熱中症が頻発していています。一方で、涼をとるはずが水の事故なども起こり、夏の過ごし方も気をつけなければなりません。

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近隣の田んぼでは稲穂が出始めました。予報では、明日から数日は気温が下がり多少過ごしやすくなりそうです。

さて、このような猛暑の中ですが、お盆休み(夏休み)の分散化で、8月は遠方からの参拝や御朱印が絶えず続いています。

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参拝者の方に「どちらからお参りですか?」と尋ねたり、御朱印の前の頁を拝見して、どちらへお参りに行かれたなど結構楽しいものです。

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旅の思いで、参拝の印として、御朱印はいかがでしょうか。

神社では、御朱印帳の準備もあります。また、御朱印帳をお持ちでなくとも、半紙に同様の御朱印をいたします。

慰霊の誠

2011年8月16日 火曜日

昨日は、先の戦が終わって66年目の8月15日。今年も靖國神社には、心ある多くの人たちが参り、心穏やかに、静かに先人への感謝の祈りを捧げられたようです。

また、全国津々浦々の護国神社や慰霊碑の御前、そして全国八万社の月次祭で、平安の願いが込められました。

(比々多地区戦没者慰霊祭)

(比々多地区戦没者慰霊祭)

当社では10月16日(日)10時、比々多地区自治会連合会との共催で、招魂社(神池隣りの忠魂碑)において地区戦没者慰霊祭を執行いたします。

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続いて、第二駐車場(神社西側)で、鎮魂慰霊奉納太鼓を競演で行います。各地区の太鼓連が、日頃の練習の成果を発揮して、先人の御恩に感謝します。

もぐら

2011年8月14日 日曜日

境内のあちらこちらに、土竜(もぐら)が土を隆起させています。地中にもぐって土を持ち上げることから、“ もぐらもち ” “ むぐらもち ”ともいわれています。姿は見せませんが、東日本に多いアズマモグラでしょうか。

「土竜」の字は、漢名では“ ミミズ ”のことをいい、もぐらがミミズを食すことから誤用して定着したそうです。【広辞苑】

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もぐら塚を数多く目にしますが、土中にトンネルを作り、ミミズや昆虫を食べて生活しているので、地上で目にすることは滅多になく、私たちの生活には影響がないように思えます。

しかしながら、農家にとっては畔(あぜ)を壊すなど田畑に害をもたらします。田鼠(でんそ)と呼ばれるのも納得できます。

当地では耳にしませんが、小正月に行われる伝統行事で「土竜追い」「土竜打ち」「土竜送り」があります。これは、子どもたちが竹などに藁(わら)を巻き、地面を叩いて歩き、田畑を荒らす土竜を追い払う五穀豊穣の行事です。

昨日は夏の勢いが盛んで秋の気を伏する末伏(まっぷく)でしたが、土中でも猛暑に悩まされている動植物があると思います。

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夕方の水まきは欠かせません。

迎え火

2011年8月13日 土曜日

当地では本日がお盆の迎え火。夕方、家の軒先や玄関口で苧殻(おがら)を焚いてご先祖さまをお迎えします。迎えるのは早めに、そして送り火(16日)ではゆっくりお帰りいただきます。

キュウリで馬をつくるのは早く、ナスで牛をつくるのはゆっくりとという意味で、季節の野菜で上手に表現しています。

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子どもたちに教える大人がいなくなっていますが、お盆の期間は殺生(せっしょう)をしない、水に入ると悪霊に足をすくわれるので水遊びをしないなどの禁忌(きんき)があります。

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元来、お盆は旧暦の7月15日に行われていましたが、今の暦では生活とずれがあるので、「月遅れ盆」といって8月15日に行っています。

お盆というと仏教の行事と理解されがちですが、お正月と並んで祖霊を迎える大切な二大行事です。6月晦日と大晦日に行う大祓は、祖霊を迎える前の心身の清め行事ともいえます。

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お盆の間は、神道の家庭でも祖霊祭(みたままつり)があり、今日は何軒かはしごで伺いました。

祖霊は迎え火を目安に帰ってくるといいますが、新盆の家では初めての里帰りなので、家の中の目印として白い提灯を掲げる風習もあります。

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先生の社会体験研修 其の二

2011年8月11日 木曜日

昨日に続いて、小学校の先生「社会体験研修」レポートです。

朝一番に、神さまにお供えする神饌(しんせん)の買い出しのため、農協比々多支所まで行きました。野菜や果物を購入するのも1つの勉強で、生産者や大きさ、形、色つや、固さなどを見比べて判断します。(あまり手にとっていじらずに^^;)

その後、お盆の祖霊祭に用いる玉串用の榊採り、そして葉を1枚ずつ丁寧に拭いて玉串を奉製しました。

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本日は戌(いぬ)の日ということで、安産祈願のお参りが多く、ご祈祷の受付や撤下(てっか:お下がり品)の準備、御神酒などのお手伝い、また授与所での御守の頒布、御朱印の受付など、全般にわたり体験していただきました。

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(写真  安産祈願  おめでとうございます)

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午後は、当社の元宮へ登り、伊勢原はもとより県内の眺望を眺め、その後比々多地区内の兼務社5社を巡拝しました。

神明神社や八幡神社など、社殿や鳥居の建築様式、神楽殿や手水舎などの施設の配置なども比べて見て勉強になったようです。

神社へ戻り、姿勢や歩行、礼作法などについての説明をいたしました。これらは学校では習うことはありませんが、社会生活では必要なことであり、お正月の巫女奉仕で来る学生さんにも同様に行っています。

結びに、御殿で修了奉告祭を執行して、今後のご活躍を祈念いたしました。また、宮司から修了證を手渡し、立てた志が変わることなく、元の心を大切に、鏡の象徴といえる正直を旨に、子どもたちの指導にあたっていただくようお話をいたしました。

研修にあたった神職一同も良き機会となりました。

先生の社会体験研修

2011年8月10日 水曜日

昨日に続いて、境内の気温は35℃を超えました。

本日は、市内小学校の先生が初任研修(2日間)でやってきました。これは採用5年までの教諭の初任研修で、市内の企業や保育園、福祉施設などで社会体験を積んで、視野を広げることが目的のようです。

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当社では、これが3度目・5人目のことです。受け入れ側としても2日間のカリキュラムを組み立て、有意義に過ごしてもらえるよう工夫を凝らしています。

先ずは、白衣袴に着替えていただき正式参拝。今日は大安ということで、企業の安全祈願や初宮参りなどのご祈祷のお手伝い。その後、神社の歴史や境内各施設の説明、博物館見学などを行いました。

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(写真 初宮参り おめでとうございます)

午後からは、祭事に用いるものを奉製体験、県無形民俗文化財指定の国府祭(こうのまち)のDVD鑑賞など、おまつりへの理解を深めてもらいました。

 

蝉について

2011年8月9日 火曜日

本日は、風が吹いていたので木陰はいくらか楽でしたが、日向では何と35℃を超えました。

境内では、蝉が一斉に鳴いてています。

(写真は御神木の大注連縄に集まった蝉の脱け殻)

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「沛然(はいぜん)たる驟雨(しゅうう)」(急に盛んに降り出して間もなく止んでしまう雨の意)から、蝉時雨(せみしぐれ)というようですが、鳴くのは雄(おす)だけです。鳴かない雌をおしぜみ(唖蝉)といいます。

昼間は圧倒的な勢いで、油を揚げるようにジージージーと油蝉(アブラゼミ)が鳴いています。時折、ミインミンミンと深山蝉のミンミンゼミ、関西に多い山蝉といわれるシャーシャーシャーの熊蝉は当地では朝夕耳にします。夕方聞くカナカナカナの蜩(ヒグラシ)は、万葉集では、「日晩」(ひぐらし)として広く蝉の総称で用いられているようです。オオシイツクツクのツクツクボウシ(法師蝉)は、蜩とともに秋の蝉として寒蝉(かんぜみ)といわれます。

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蝉の幼虫は種類にもよりますが、土中に数年から10年以上も生活して、地上の生活は僅か1週間程度と、はかない生涯を過ごします。蝉の脱け殻を空蝉(うつせみ)といいます。

ウツシ(現)オミ(臣)の約ウツソミが更に転じて、現人(うつせみ=この世・世人)となり、「空蝉」は当て字(『広辞苑』)とありますが、目に見えない神さまに対して目に見える存在ということでこの世の人と用いられています。

空蝉は、葬儀に奏上する祭詞では、枕詞として「世」「人」「命」にかかる「はかなさ」「空しさ」の表現でよく用います。