当地では本日がお盆の迎え火。夕方、家の軒先や玄関口で苧殻(おがら)を焚いてご先祖さまをお迎えします。迎えるのは早めに、そして送り火(16日)ではゆっくりお帰りいただきます。
キュウリで馬をつくるのは早く、ナスで牛をつくるのはゆっくりとという意味で、季節の野菜で上手に表現しています。
子どもたちに教える大人がいなくなっていますが、お盆の期間は殺生(せっしょう)をしない、水に入ると悪霊に足をすくわれるので水遊びをしないなどの禁忌(きんき)があります。
元来、お盆は旧暦の7月15日に行われていましたが、今の暦では生活とずれがあるので、「月遅れ盆」といって8月15日に行っています。
お盆というと仏教の行事と理解されがちですが、お正月と並んで祖霊を迎える大切な二大行事です。6月晦日と大晦日に行う大祓は、祖霊を迎える前の心身の清め行事ともいえます。
お盆の間は、神道の家庭でも祖霊祭(みたままつり)があり、今日は何軒かはしごで伺いました。
祖霊は迎え火を目安に帰ってくるといいますが、新盆の家では初めての里帰りなので、家の中の目印として白い提灯を掲げる風習もあります。