東北地方では、青森ねぶた祭、秋田竿灯まつり、山形花笠まつり、仙台七夕まつり、盛岡さんさ踊り、福島わらじまつり・・・など、短い夏を謳歌するような熱狂的なおまつりが開催されますが、お盆前の祓行事ともいわれます。
祖霊を迎えることは、日本人にとって大変意義深いことです。
本日は、神道の祖先まつりで、五十日祭(自宅)と埋葬祭(墓地)、また社務所で三年祭のご奉仕がありました。
神道では、墓所を「奥津城」(おくつき)と称します。
大伴の遠つ神祖の奥津城はしるく標(しめ)立て人の知るべく 『万葉集』
死後、魂はどこに行くのでしょうか。一般的には、天国、黄泉(よみ=夜見)、海の彼方、遙か遠いところ、、、などと表現されます。
古典では、高天原(たかまのはら)や常世(とこよ)、黄泉、底津根国(そこつねのくに)、日之若宮(ひのわかみや)、妣(はは)の国・・・などの他界観が示され、確定的ではありません。
しかしながら、さほど遠いところへは行かず、「みたままつり」を行うことによって、残った家族のところへやってくると信じられています。
祖霊を迎えることにより、私たちは元気をいただき、生活に甦りがもたらされるのです。