2011年2月 のアーカイブ

初宮参りの起こり

2011年2月19日 土曜日

懐妊後、安産の祈願を籠めた祈願者が、無事出産したことを奉告するため、初宮参りで来られました。 

初宮参り  おめでとうございます

初宮参り  おめでとうございます

 神社本庁撰定『諸祭式要綱』によりますと、遠く鎌倉時代、朝廷において皇子の誕生を祝い、50日祝、100日祝と称して初めて内裏(だいり)に参内(さんだい)した「御行始」(みゆきはじめ)が初宮参りの起源といいます。

子どもの成育を祈願するのは、古も今も変わらない親の願いです。

室町時代には、「色直の祝」と称して、産婦産室などに白色を用いたのを平常に戻し、この日に初めて生児を食膳に向かわせ、これを「箸立」とか「喰初」(くいぞめ)、「箸揃」(はしそろえ)などといったようです。

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現在、皇室では100日目にお箸ぞめが行われています。

生後100日目(または120日目)頃の首がすわる時期に、食膳を準備して初めて子どもに食べさせる(実際には食べるまね)内祝いの儀式を「お食初め」といいます。百日(ももか)の祝い、箸初め、箸揃えなどともいい、一生幸せに育ち、食に困らないようにとの親の願いが込められています。膳には、赤飯の他に尾頭(おかしら)つきの魚や小石を入れますが、これは固い丈夫な歯が生えるようにとの祈りが込められています。

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比々多神社では、「初宮参り」のご祈願【初穂料7000円以上】の方に、「お食い初め一式」を頒布しています。

靖國神社・東郷神社参拝

2011年2月18日 金曜日

神道政治連盟神奈川県本部主催の日帰り研修旅行が、3月18日(金)に実施されます。今年も恒例により靖國神社参拝、また東郷神社参拝と昭和天皇記念館(立川市)拝観となっています。

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社報『靖國』によると、正月三が日の人出は、昨年に比べて3000人多い、281000人と社頭は賑わったそうです。

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冬しらぬ旅寝の宿にたゝかひの いさをある身をいとへとぞ思ふ 【2月拝殿掲示】

 

今年は昭和天皇ご誕生110年にあたりますが、昨年は香淳皇后(こうじゅんこうごう)の10年式年祭の年にあたり、昭和天皇記念館では、ゆかりの展覧会が企画されているようです。3月6日が香淳皇后のお誕生日、4月29日が昭和天皇のお誕生日ということで企画展示を拝見できるようです。

  香淳皇后御歌

紺碧の海のかなたにそびえつつ けさ見る富士は雪ましろなり  昭和47年

祈年祭

2011年2月17日 木曜日

本日は、宮中はもとより、全国津々浦々の神社で「祈年祭」(きねんさい)が斎行されました。

祓所(はらえど)

祓所(はらえど)

五穀豊穣を祈るとともに、諸産業の繁栄を願うおまつりです。遠い昔から農業を基盤として生活をしてきた私たちにとって、五穀豊穣と国家安泰は同じ線上にあります。

年の始めにあたり、地域の安全と繁栄を願う “ 公(おおやけ)の祈り ” が、全国各地で捧げられることこそ、何より意義深いものです。

氏子・総代からの幣帛料

氏子・総代からの幣帛料

稲作は日本人の原点であり、和を尊ぶ、相互扶助、真面目、勤勉、正直など日本人の気質を表すものであり、道徳心や規範意識にも関わる日本の文化そのものです。

祭儀に先立つお清めのお祓い

祭儀に先立つお清めのお祓い

農林水産省の統計(平成22年)によると、日本の農業就業人口は約260万人で、5年前の調査時より75万人減少し、更に過去最大の減少率を示しているようです。また、半数を70歳以上の高齢者が占め、高齢化が進んでいるというとても厳しい現状です。

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戦前は、例祭(れいさい)・新嘗祭(にいなめさい)と併せて、祈年祭が「三大祭」(さんだいさい)とされた意義を再考し、稲作信仰のもつ日本人の精神性に思いをいたすことが大切だと思います。

参列者(式典後)

参列者(式典後)

年度末も近づき、自治会や総代の任期最後の祭礼となりました。そういう意味でも、思い入れの深い行事、機会となりました。

総代一同

総代一同

 

式典後の会議では、今後の行事予定や4月の大祭準備についても話が及びました。任期の間、役務に精励された皆さま、ありがとうございました。

直会(なおらい)は終始和やかに

直会(なおらい)は終始和やかに

新燃岳の噴火被害はおさまらず、心配されるところです。祈年祭を通して、今後とも天変地異が起こらず、穏やかに四季が移ろうことを願うところです。

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OB会

2011年2月16日 水曜日

昨日は、15日で月次祭(つきなみさい)。繁忙期の1月はとても長く感じましたが、2月はあっという間の感があります。心あらたに半月を過ごすところです。

社務所玄関前の梅のつぼみ

社務所玄関前の梅のつぼみ

神道青年全国協議会事業委員会の委員が当社で正式参拝をいたしました。東京、関東、東北、東海、北陸、近畿、中国、四国、九州各地から遙遙来られました。

正式参拝後には、境内各所、博物館などをご案内いたしました。

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夕刻、鶴巻温泉・元湯陣屋で、事業委員会OB会が開催され26名が参加しました。ホスト県として、大したお持て成しもできませんでしたが、各地方の状況を聞いたり、交流を深め、とても有意義な会合になりました。

 

週末には、比々多小学校PTAの如月会(きさらぎかい;本部役員のOB会)があり、このところOB会が重なりました。

12日に行われた如月会

12日に行われた如月会

お稲荷さんの新造

2011年2月16日 水曜日

初午祭のご奉仕をした工場で、お稲荷さんの建て替えを検討しているとのことで、大工さんと一緒に伺いました。

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流造りの銅を葺(ふ)いた屋根はしっかりしていますが、大谷石(おおやいし)の土台に傷みが生じ、お社の接地面が長年の雨水などで腐食があり、鳥居も足下から朽ちかけていました。

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材質は檜(ひのき)で、柱上には軒の荷重を支えるための枡組(ますぐみ)が施されています。枡組は斗栱(ときょう)、組物(くみもの)とも呼ばれ、斗(ます)と肘木(ひじき)を組み合わせて構成します。同じく、荷重を支えるための部材で、蟇股(かえるまた)といわれる装飾があります。また、柱の上部をつなぐ頭貫(かしらぬき)の端には、木鼻(きばな)という彫刻があり、手の込んだ繊細な造りです。

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お稲荷さんのご神威(しんい)を益々発揚するような立派なお社が造られるよう期待いたします。

よもやま話

2011年2月14日 月曜日

今日は、二宮町の「Active Senior」の皆さんが、国府祭6社めぐりでやってまいりました。自由参拝でしたが、川勾(かわわ)神社の宮司さんもご一緒でした。(31名)

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境内で、ごく簡単に由緒についてお話をして、御社殿、御神輿、郷土博物館、下谷戸縄文遺跡(画像)などをご案内いたしました。

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歴史や考古学に造詣の深い方も多くいらして、細かな質問が飛び交いました。社務に忙殺される日々ですが、基本的なことはしっかりと勉強をしなければいけないと痛感いたしました。

明日は、神道青年全国協議会事業委員会の皆さんが正式参拝で来社されるので、良き心構えにもなりました。

 

夜には、榊会(総代さんのOB会)の役員会が開催され、恒例の春の正式参拝(第62回)が、4月12日(火)に決定いたしました。多くの会員の皆さまが参加されますよう期待いたします。

 

人形感謝祭(3月17日)の申し込みも増え始め、今日から境内にテントを立てて人形を飾りました。どうぞ足を止めてご覧ください。

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真心をこめて

2011年2月13日 日曜日
2日続いた雪と雨も上がり、本日は晴天なり。
駐車場から眺める大山は雪化粧

駐車場から眺める大山は雪化粧

しかしながら、今朝は道路が凍結していたので、恐る恐る外祭に出掛けました。

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本日は、元氏子総代さんや兼務社の元総代さんのお宅などに地鎮祭に伺いました。畑からとれた野菜をご神前にお供えし、真心がこめられました。

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晴れの大安吉日、日曜日ということもあり、お宮は、お宮参りや安産、厄除、交通安全、家内安全、身体健全、心願成就など各種ご祈願の方で終日賑わいました。 

男の子の額に「大」の文字 

男の子の額に「大」の文字 

関西の風習で、男の子の額に「大」の文字を書き、赤ちゃんが元気に成長して欲しいとの願いがこめられていました。

としごいのまつり

2011年2月12日 土曜日

年末から続いた乾燥を潤しながらも、寒い冷たい雪の降る昨日今日となりました。

2月17日は、五穀豊穣(ごこくほうじょう)と諸産業の繁栄を祈る「祈年祭」(きねんさい)ですが、本務社に先立ち、昨日は雷電神社(伊勢原市串橋)、本日は神明神社(伊勢原市笠窪)、八幡神社(伊勢原市坪ノ内)で斎行されました。

落幡神社祈年祭(昨年)

落幡神社祈年祭(昨年)

祈年祭は、「としごいのまつり」ともいいますが、秋の実りに感謝する新嘗祭(にいなめさい)と対の形で古くから重要なおまつりとして行われてきました。

奈良朝以降の律令制のもと、祭祀規定に従い、全国の官社(かんしゃ)に幣帛(へいはく)が奉(たてまつ)られました。平安時代中期の延喜式(えんぎしき)には、官社として2861社が登載されています。

比々多神社は、相模国(さがみのくに)の式内社(延喜式内社または式社)13座の1つに数えられます。とても由緒正しき歴史があります。

 

午前中、髙山松太郎県議会議員さんの県政報告会に出席いたしました。

文化会館大ホールは満席でした

文化会館大ホールは満席でした

来賓には、長塚幾子伊勢原市長さん、中台和子伊勢原市議会議長さん、弁士として、松沢成文神奈川県知事さん、義家弘介参議院議員さんを始め、統一地方選挙を控えた多くの市議会議員さんが出席されました。

新東名や246バイパス、大山バイパスなどの道路や県立塔の山公園整備、協同病院新築のことなど、伊勢原の近い未来像について興味深く聞いてきました。

建国記念の日

2011年2月11日 金曜日

今日2月11日は「建国記念の日」。祝日法(国民の祝日に関する法律)には、「建国をしのび、国を愛する心を養う」と記されています。

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神倭伊波礼毗古命(かむやまといわれびこのみこと)が、九州・日向(ひゅうが)から東征(とうせい)し、大和(やまと)への長い道のりの間、民を苦しめる豪族を平らげて苦難を克服し、人々の豊かで幸せな暮らしを祈り、畝傍(うねび)の橿原(かしはら)において、初代・神武(じんむ)天皇として御位(みくらい)につかれました。

日本サッカー協会のシンボルとなっている3本足の “ 八咫烏 ” (やたがらす)は、神武天皇を熊野から大和へと導いた鳥です。

日本の皇室は、世界でも類稀(たぐいまれ)なる万世一系(ばんせいいっけい)の長い歴史と伝統を誇り、今上陛下は第125代にあたります。今年は皇紀2671年(神武天皇ご即位から数えて)です。 

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 今日は、日本の建国を祝う会(神社本庁内)により、明治神宮会館(渋谷区代々木神園町・明治神宮内)において、「建国記念の日奉祝中央式典」が開催され、井尻千男氏(拓殖大学名誉教授)による「僥倖(ぎょうこう)の国日本」と題した記念講演が行われました。

また、明治公園から青山通り、表参道、明治神宮に向かい、首都圏の大学によるマーチングバンドや鼓笛隊、神輿の連合渡御などで構成された奉祝パレードが盛大に実施されました。

神奈川県でも、主催:日本会議神奈川・鎌倉明治会・神道政治連盟神奈川県本部、後援:神奈川教育正常化連絡協議会・教科書を良くする神奈川県民の会・日本世論の会神奈川県支部・新しい歴史教科書をつくる会神奈川県支部により、鶴岡八幡宮において、祈願祭・奉祝式典・記念講演が開催されました。

記念講演には、皇學館大学教授・新田均氏をお迎えして「伝統と誇りある日本」~男系皇統維持は歴史的責務~と題してお話をいただきました。

 

全国各地でも同様の催しが開催されています。建国の理想を大切に、国の安寧(あんねい)と発展を祈る一日でした。

 

紀元節の歌」(作詞:高崎正風・作曲:伊沢修二)は万葉調の品格ある詩文で、日本人のアイデンティティを感じるものです。

一、雲に聳(そび)ゆる 高千穂の 

  高根おろしに草も木も 

  なびきふしけん 大御世(おおみよ)を 

  仰ぐ今日こそ たのしけれ

二、海原なせる 埴安(はにやす)の 

  池のおもより 猶ひろき 

  めぐみの波に 浴(あ)みし世を 

  仰ぐ今日こそ たのしけれ

三、天(あま)のひつぎの 高みくら 

  千代よろずよに 動きなき 

  もとい定めし そのかみを 

  仰ぐ今日こそ たのしけれ

四、空にかがやく 日のもとの 

  よろずの国に たぐいなき 

  国のみはしら たてし世を 

  仰ぐ今日こそ たのしけれ

畏怖の念

2011年2月10日 木曜日

今年は、宮崎県の鳥インフルエンザ被害、霧島連山新燃岳の噴火による被害、北陸地方を中心とする豪雪被害などの災害が頻発しています。

また、ここ数日小さいながらも関東地方では地震が起こり、自然の脅威を感じずにはいられません。

地鎮祭の敷地に春の訪れを告げる菜の花

地鎮祭の敷地に春を告げる菜の花

地鎮祭(じちんさい)の祝詞では、「礎(いしずえ)は千代(ちよ)に八千代(やちよ)に揺(ゆ)らぎなく」とか「地震(ない)雷(いかずち)の災いなく」など、自然に対する恐れを知ったうえで、災害のないことを祈請(きせい)いたします。

イトヒバの伐木清祓

イトヒバの伐木清祓

人知(じんち)の及ばない自然に対する畏怖(いふ=恐れおののくこと)の念を抱くことは大切なことです。

明日明後日は、当地でも雪が予想されます。被害のないことを祈るばかりです。