2010年11月 のアーカイブ

七五三参り

2010年11月11日 木曜日

11月15日は「七五三」。とはいっても、既に半数近くはお参りにみえています。しかしながら、15日直前の土日を控えてか、この2~3日問い合わせの連絡が増えています。

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ここで、あらためて七五三について簡単に説明いたします。

七・五・三の陽数を男女児の年齢に当てはめたもので、三歳男女児の「髪置」(かみおき=それまで剃っていた髪を伸ばしはじめる)、五歳男児の「袴着」(はかまぎ=袴を着け始める)、七歳児の「帯解」(おびとき=付け紐の着物から帯でしめる着物にかえる)という儀式に由来します。

七五三参りは、これまでの成長に感謝し、さらなる無事成長を祈るもので、11月15日にお祝いをします。11月15日に祝うことになったのは、この日が二十八宿(にじゅうはっしゅく)の鬼宿日(きしゅくにち)にあたり、何事の祝い事にも最良の日であることによります。

7歳までは節目となる多くの儀式が行われますが、昔から「七つまでは神の子」といって、神さまと人との変わり目に位置するからです。

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七五三の祈願は、随時承っています。但し、恒例祭典や結婚式の予定もありますので、念のためお問い合わせください。

晴れ着で心晴れやかに

晴れ着で心晴れやかに

東郷さん

2010年11月10日 水曜日

昨夕、神道青年全国協議会の顧問会出席のため、禰宜が東郷神社(渋谷区神宮前)へ出向きました。

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東郷神社は、日露戦争の日本海海戦においてロシアのバルチック艦隊を破った元帥(げんすい)・海軍大将 東郷平八郎をおまつりする神社です。

東郷幼稚園とはご縁があり、3年に一度、みかん狩りのため比々多神社にやって来ます。昨年はバス3台でした。また、何代か前の宮司さんは三ノ宮のご出身でした。

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6時を回っていたので、御神門は閉ざされていました。外交において、内外から揺すぶられる安定なき日本を憂い、無言の一礼をしてルアール東郷へと向かいました。

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“ 東郷ビール ”をいただきながら、全国各地から集まった先輩、同志と楽しく語り合いました。東郷さんの神苑で様々な思い、意識を新たに帰って来ました。

“御生れの神事”(酒祭)

2010年11月10日 水曜日

沢山(さわやま)での「お水取り神事」に続いて、「酒祭」(さかまつり)です。

祓所(はらえど)でのお祓い

祓所(はらえど)でのお祓い

『神名帳考証』(伴信友著)の「惣國風土記」には、

大住郡比々多神社天萬豊日命(孝徳天皇の別名)乙巳十月所祭大酒解神・小酒解神也(中略)相模ハ酒醸ナルベシ

とあり、孝徳天皇の御代(645-654)、酒解(さかとけ)の二神が祀られ、酒造りが行われていたことがわかります。

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『特選神名帳』(内務省編纂)には、「本社いと古き瓶二つを神体とす」とあります。

『新編相模風土記稿』には、「鶉瓶(うずれみか)と名付・・・石凝姥命(いしこりどめのみこと)作と傳(つた)ふ、旱魃(かんばつ)の時は此器に水を盛り神前に供して雨を請ひ、又霖雨(りんう)の時は社地四隅の土を盛りて晴れを祈るに験ありと云」とあります。

また、『相中留恩記』(そうちゅうるおんき)には、「旱魃の時、雨請には神職身を清めて、手洗川(栗原川)と鈴川の二水を汲来り、此器に入れて祈り」とあります。

「うずらみか」には、古来より “ 神実 ”(かむざね)として、多くの祈りがこめられてきたことがうかがい知れます。

御神宝「うずらみか」(県重文)

御神宝「うずらみか」(県重文)

この「うずらみか」に、沢山で汲み上げた「御神水」を捧げて、今年も新酒の醸造安全、酒類関係者の繁栄を祈念いたしました。

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祭典では、神職が大祓詞(おおはらえことば)を奏上する中、「うずらみか」が出御(しゅつぎょ)となり、注連縄(しめなわ)を張り替え、四方に真榊(まさかき)を立て、宮司以下酒造関係者、神社役員総代が御神水を捧げました。

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荘厳な御生れ(*みあれ)神事により、酒解(さかとけ)の神さまの御神威をいただき、今年も良い酒が醸(かも)されることを期待いたします。

*御生れ~御阿礼。神さまが降臨すること。

お水取り神事

2010年11月9日 火曜日

今日は酒祭(さかまつり)。『天保5年社伝記』によると、大化元年(645)、大酒解神(おおさかとけのかみ)・小酒解神(こさかとけのかみ)がお祀りされてより、その恵みに感謝して、「酒解奉賛」(さかとけほうさん)の真心をもって祭事が営まれています。

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比々多神社から車で1.5㎞くらいのところに、お水取り神事の祭場(「三段の滝」)があります。蔵元、卸、酒販店、神社総代をはじめ、関係者が沢山(さわやま)に登りました。

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車を止めて、約10分ほど歩いたところに「三段の滝が」あり、滝の脇に水神さまが祀られています。

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修祓(しゅばつ=お清めのお祓い)、一拝(いっぱい=開式にあたり一礼)、祝詞奏上(のりとそうじょう=水の恵みに感謝)、切麻散米(きりぬささんまい=水口のお清め)、玉串拝礼(たまぐしはいれい=感謝と祈りを捧げる)、一拝(いっぱい)、お水取り神事・・・の流れで神事を斎行いたしました。

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汲み上げた「御神水」は、社殿で行われる祭典で、神実(かむざね)「うずらみか」(県重文)に注がれます。

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鞴祭

2010年11月8日 月曜日

11月8日、京都・伏見稲荷大社では「火焚祭」(ひたきさい)が行われます。古くから、鍛冶屋(かじや)さんや石工(いしく)、鋳物師(いものし)のおまつりで「鞴祭」(ふいごまつり)というおまつりがあります。お稲荷さんはこれらの守護神です。

金属などを製錬、加工するために、火をおこし、火を強めるのに用いる送風装置を「ふいご」「ふきかわ」「はぶき」といいます。『日本書紀』には、鹿の皮で(天羽鞴 あまのはぶき)を作ったと記されています。「たたら」(鑢、蹈鞴)という大型で足踏式のものもあり、「たたらまつり」ともいいます。

工場での鞴祭

工場での鞴祭

一昨日は、会社の工場で「鍛冶屋まつり=鞴祭」がありました。本日は、大学のボイラー室で「火入式=鞴祭」が執り行われました。ボイラー室内は熱がこもり、大汗をかいてのご奉仕でした。

地下のボイラー室に関係者が多数集合

地下のボイラー室に関係者が多数集合

人類と猿の進化の違いに、火の利用を挙げることがありますが、私たちの暮らしに、火は欠くことのできないものです。温もりを求めるこの時期は、尚更その恵みに感謝するところです。一方で、空気が乾燥し火災が多くなるこの時期は、その恐ろしさを再認識しなければなりません。

火の神さまをおまつりして

火の神さまをおまつりして

明日は水の恵みに感謝する「酒祭」(さかまつり)です。

一粒万倍日

2010年11月7日 日曜日

本日は「一の酉」(いちのとり)、方々で酉の市が開催されています。世の中は景気の2番底ともいわれますが、福をかき込んで気持ちだけでも揚々としたいところです。

そして大安吉日ですが、「一粒万倍日」(いちりゅうまんばいび)とも記されています。一粒種が万倍に実を結ぶ意から、種まき、開店、投資には吉とされ、逆に人にものを借りたり、借金は凶とされています。

さて、立冬とはいえ暖かい日和で、境内は七五三で賑わいました。少子化により、一人っ子の七五三も多いですが、両家の親御さんも揃って大勢のお参りが目立ちます。一粒種の幸せが大きく広がることを願います。

また、出張祭典も重なって繁忙な一日となりました。

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

総代さんたちは、沢山(さわやま:三段の滝)まで出掛け、明後日の酒祭(さかまつり)に向け、清掃整備のご奉仕をしていただきました。安心してお水取り神事で山に入れます。ありがとうございます。

新しき門出

2010年11月6日 土曜日

暦の上では明日から立冬ですが、日差しの暖かい一日でした。今晩は、比々多地区の「体力づくりウオークラリー」の会議がありますが、境内も登山を楽しむ人たちや、クリーンキャンペーンのボランティアなどで賑わいました。

みかん狩りも含めてウオーキングの時期

みかん狩りも含めてウオーキングの時期

さて、木々の装いも移り変わる時期で、色付いた葉が舞う中、結婚式が行われました。

季節の気を感じながら参道を参進

季節の気を感じながら参道を参進

「三三九度」では、契りの盃が粛々と交わされましたが、新婦の親御さんは目頭が熱くなった様子でした。結婚式は人生儀礼のうちでも、最も晴れがましい節目であり、新しき門出です。とともに、親からいただいた命をしっかりと受け止めて、子や子孫への発展を祈る瞬間でもあります。

ご結婚おめでとうございます

ご結婚おめでとうございます

お二人の末長き幸せをお祈り申し上げます。

特定土地区画整理事業

2010年11月5日 金曜日

平塚市真田・北金目地区では、都市計画による特定土地区画整理事業で宅地が増加し、新しい道路が出来ています。

真田神社(平塚市真田:旧郷社)

真田神社(平塚市真田:旧郷社)

新しいまちづくりによる期待や希望がある反面、兼務している真田神社や北金目神社の氏子地域では、急激な移り変わりにより、自治会運営や対応にも苦労があるようです。古くから行われているお祭りや行事でも、人員増による協力がある一方、異なる考え方によって、長い年月を掛けてゆるやかに培われてきた伝統を失う危険性もないわけではありません。

北金目神社(平塚市北金目:本殿は市の重文指定)

北金目神社(平塚市北金目:本殿は市の重文指定)

区画整理事業では、住宅は勿論のことですが、神社やお寺の移動、境内地処分もあります。また、お稲荷さんや道祖神(どうそじん)、お地蔵さん、お墓などの移動も生じます。

お稲荷さんにも移動の奉告

お稲荷さんにも移動の奉告

今日は、宅地造成の地鎮祭、お稲荷さん移動の奉告祭、井戸埋めのお祓い、お地蔵さんのお清めなどがありました。

井戸埋め・清め祓い

井戸埋め・清め祓い

そこに築いた先賢(せんけん)に思いを致し、沢山の報恩(ほうおん)に感謝し、更なる発展を願って神事を執り行いました。

榊会正式参拝

2010年11月4日 木曜日

夕方、第61回榊会正式参拝が行われました。榊会(さかきかい)とは、比々多神社総代のOB会で、春秋の2回昇殿参拝をした後、旧交を温めて懇親を深めたり、5月5日の国府祭で祭場設営のお手伝いをしていただいています。

祭典後の直会(なおらい)

祭典後の直会(なおらい)

今年は役員の任期満了にあたり、懇親も含めて12月3日に秩父の夜祭り見学に出掛ける予定です。

ご神前には心づくしの品々

ご神前には心づくしの品々

終始和やかな談笑で、あっという間の一時でした。神さまのご加護のもと、益々お元気に生業に励まれますようお祈り申し上げます。

武道の精神

2010年11月3日 水曜日
素晴らしい青空のもと、祝日の境内は「七五三参り」の参拝者で賑わいました。
年賀状用の写真にする方も

年賀状用の写真にする方もいることでしょう

 そのような中、「まが玉祭」(5月第3土日)に毎年参画している「斎藤塾」(全日本戸山流居合道)の方が必勝祈願に来られました。

必勝祈願を終えて

必勝祈願を終えて

塾生の3名が、オーストラリアで行われる空手道選手権大会に出場されるとのこと。厳しい練習の成果を充分に発揮し、優秀な成績が修められるようお祈り申し上げますとともに、異国の地で宜しき交流を深め、貴重な体験となりますようご期待いたします。

勝守

勝守

教育基本法の改正により、武道は柔道・剣道・相撲の3種目が学習指導要領に明記され、中学男女で必修となりました。武道は品格を磨き、礼儀を重んじ、相手を思いやる精神性の高いスポーツです。

斎藤塾  まが玉祭での演武

斎藤塾  まが玉祭での演武

また、合気道や空手道、弓道、少林寺拳法、なぎなた、銃剣道も地域の実情によって採用されるよう、行政や学校関係者の皆さんの理解が深まることが望まれます。