相模国三ノ宮・比々多神社

鞴祭

11月8日、京都・伏見稲荷大社では「火焚祭」(ひたきさい)が行われます。古くから、鍛冶屋(かじや)さんや石工(いしく)、鋳物師(いものし)のおまつりで「鞴祭」(ふいごまつり)というおまつりがあります。お稲荷さんはこれらの守護神です。

金属などを製錬、加工するために、火をおこし、火を強めるのに用いる送風装置を「ふいご」「ふきかわ」「はぶき」といいます。『日本書紀』には、鹿の皮で(天羽鞴 あまのはぶき)を作ったと記されています。「たたら」(鑢、蹈鞴)という大型で足踏式のものもあり、「たたらまつり」ともいいます。

工場での鞴祭

工場での鞴祭

一昨日は、会社の工場で「鍛冶屋まつり=鞴祭」がありました。本日は、大学のボイラー室で「火入式=鞴祭」が執り行われました。ボイラー室内は熱がこもり、大汗をかいてのご奉仕でした。

地下のボイラー室に関係者が多数集合

地下のボイラー室に関係者が多数集合

人類と猿の進化の違いに、火の利用を挙げることがありますが、私たちの暮らしに、火は欠くことのできないものです。温もりを求めるこの時期は、尚更その恵みに感謝するところです。一方で、空気が乾燥し火災が多くなるこの時期は、その恐ろしさを再認識しなければなりません。

火の神さまをおまつりして

火の神さまをおまつりして

明日は水の恵みに感謝する「酒祭」(さかまつり)です。

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