2010年4月 のアーカイブ

まが玉祭について

2010年4月19日 月曜日

■ 比々多神社と勾玉(まがたま)の関係

 比々多神社周辺から、は昭和初期に360基にも及ぶ古墳が発見されています。古くから人々が生活を営み、信仰を集めていたことが伺えます。

比々多神社の御祭神(ごさいじん)に、玉を製作する品部(しなべ)の祖先神 “ 天櫛明玉命(あめのくしあかるたまのみこと) ” が祀(まつ)られています。周辺古墳からは、数多くの「勾玉」(まがたま)が発見され、工房の跡も見つかり、「前西玉」「斉玉」などの地名に名残を残しています。

県内唯一 勾玉の首飾り

県内唯一 勾玉の首飾り

この勾玉は、古来より身を守る装身具として使われ、心の形とか胎児の形などともいわれ、不思議な霊力を持っているといわれています。当社では安産や子育てのお守りとして力をいただいています。

猫目石勾玉守 猫目石勾玉守
 みがかずば 玉の光は いでざらむ 人の心も かくこそあるらし(昭憲皇太后)

■ まが玉祭の起こり

御祭神の天櫛明玉命を称え、「日本古来の伝統文化、芸術を次世代に継承しよう」と、昭和62年に市内の有志が集まり、地域交流の促進と芸術文化の発展の場として「まが玉祭」が始まりました。

■ 内 容

今年は、第23回目を迎え、5月15日(土)、16日(日)に開催されます。

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社殿前に設営された特設舞台では、居合抜刀術、民謡、吟舞、吟詠、三味線、和太鼓、少林寺拳法、空手、日本舞踊、ビッグバンドジャズ、ダンスショーなどが演じられます。

社務所では、華道展、書道展、絵画展の開催。境内では、まが玉づくり体験を始め、野点(のだて)、菓子展、観光ボランティアガイド協会コーナー、地域作業所製作品販売展示、地元農産物・特産物販売、観光協会推奨土産品販売、菓子組合による菓子の製作実演、その他フリーマーケットなどが行われます。

併設の三之宮郷土博物館では、「勾玉」を始め重要文化財指定の考古資料特別公開(無料)が行われます。

その他、鉢花・新鮮野菜の無料配布(先着順)などもあります。

15日(土)のメインは、夕刻、篝火(かがりび)が焚(た)かれ、照明とスモークによる演出の中、幽玄美(ゆうげんび)溢(あふ)れる「管絃と舞楽の夕べ」が行われます。本年は、比々多神社雅楽会による演奏で、古典伝統音楽を存分にお楽しみいただけます。

16日(日)のメインは、「富くじ」です。これは、江戸時代の風物詩として時代劇などに登場する富くじを再現したものす。古式に則(のっと)り裃(かみしも)姿の突き手が、箱に入った松・竹・梅・鶴・亀の札を槍(やり)で突き、番号により電化製品他数多くの景品が当たる大抽選会がです。(無料:富札の配布時間あり)

風薫る5月、深い緑の杜で行われる、日本文化と芸術の祭典「まが玉祭」に是非お越しください。

幟立て

2010年4月18日 日曜日

まさしく“ 雨後の筍 ”(タケノコ)で、あっという間に孟宗竹(もうそうちく)の竹の子が伸びてきました。

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また、季節の到来物(とうらいぶつ)、“ 楤(たら)の芽 ”を元総代の方からいただきました。やはり天麩羅(てんぷら)でしょうか、春を感じる美食です。

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今朝は三ノ宮の立て(のぼりたて)が境内で行われました。以前は宵宮祭(よいみやさい;例祭前日のお祭り、動座祭)の日に行われていましたが、人数が必要なこともあり、ここ数年は大祭前の日曜日に行っています。栗原と神戸は21日の動座祭の日に行います。

先週の日曜日(11日)、長野県千曲市の御柱祭(おんばしらさい)で、長さ10メートルの御柱を建てようとしたところ突然倒れ、尊い命を失う事故が発生しているだけに、安全にとの思いで見守っていました。当社の幟竿は20メートルに及ぶものなので、約50名の手により綱を引き合いながら慎重に行われました。

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高くて見えにくいですが、頂上部には青葉常磐木(あおばときわぎ)に紙垂(しで)をつけます。高いところに神さまが降りてくる、つまり神さまの依り代(よりしろ)です。

花水木(はなみずき)

花水木(はなみずき)

天気にな~れ

2010年4月17日 土曜日

強い寒気の影響で、東京では41年ぶりに最も遅い時期の降雪とのこと。神奈川でも箱根は積雪が多く、大山の阿夫利嶺(あふりみね)も、白くなっています。

三ノ宮の里山は新芽の緑で盛り上がってきました

三ノ宮の里山は新芽の緑で盛り上がってきました

『古事記』に記されたヤマトタケルノミコトの歌を思い起こします。

 やまとは   くにのまほろば   たたなづく   あをかきやま  ごもれる  やまとしうるはし
   (倭は 國のまほろば  たなづく 青垣山 隱れる 倭しうるはし) 
【大和の国は、最も優れた国だ。重なり合って青々とした垣のように国を囲む山々。(その山々に囲まれた)大和は美しい】 

総代さんのご奉仕で土手の草刈り

総代さんのご奉仕で土手の草刈り

 今日は総代さんたちが、供奉行列(ぐぶぎょうれつ)で警固(けいご)するための杖(つえ)用の竹の切り出し、土手の草刈りのご奉仕でした。今晩は、大祭前の最終打ち合わせの総代会議が行われます。

土手の芝桜

土手の芝桜

18日は大磯町高麗(おおいそまちこま)の高麗山(こうらいさん)のお祭りで、18日が晴れると22日は雨といういい伝えが残っています。

気も進みませんが、雨に備えた準備も進めています。

国府祭ポスター

2010年4月16日 金曜日

昨晩の提灯と雪洞(ぼんぼり)の様子をご覧ください。

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今日の神奈川新聞には、例祭の広告(1/3頁)が掲載されました。

神奈川新聞(朝刊)4/16

神奈川新聞(4/16朝刊)

 

5月5日には、県無形民俗文化財に指定されている「国府祭」(こうのまち)が行われます。今年は大磯町で大きなポスターを作り、今日到来しました。観光課にもお願いをして伊勢原駅に掲示していただきました。

今年は神戸(ごうど)の年番です

今年は神戸(ごうど)の年番です

毎年、茅(かや)を用いて粽(ちまき)を沢山作り、各社(6社)特製のものを参拝者に頒布いたしますが、今年は寒さや雨の加減で茅の生育が遅れているようで、少し心配です。

22日のお天気も週間予報では怪しく、、、晴れを願います。

掲載記事

2010年4月15日 木曜日

 明日16日折り込みの地域情報誌『タウンニュース』(伊勢原版)に大祭の広告や関連記事が掲載されました。

22.4.16

なでしこ囃子会 代表 長嶋清一氏

なでしこ囃子会 代表 長嶋清一氏

 また、 なでしこ囃子会を指導する“清(しょう)ちゃん先生”こと長嶋清一さんが人物風土記に掲載されました。今年は三和会(三ノ宮の青年会)会長も務められます。併せて三和会の会員募集記事も出ています。地域の伝統行事である太鼓の音が、“季節の風物詩”として里内に響動(とよ)み、何とも心和む様子です。

三和会募集の記事

三和会募集の記事

社務所建具工事

2010年4月15日 木曜日

今朝は早くから建具屋さんが工事で入っています。社務所は昭和43年竣工なので、戸板に傷みがあり、引戸8枚を新調して交換しました。

社務所引戸を交換

社務所引戸を交換

鴨居が下がり、敷居も削れる為、新調した戸板1枚ずつを微妙に調整しながらはめ込んでいきました。その場で加工できる木の特性と職人の技術に何とも感心です。

無料配布の情報誌『ぱど』4/16号

無料配布の情報誌『ぱど』4/16号

『広報いせはら』4/15号 『広報いせはら』4/15号

情報誌『ぱど』に「例祭」(4月22日)の広告、伊勢原市の『広報いせはら』に、まが玉祭(5月15・16日)「雅楽観覧募集」「フリーマーケット出店募集」記事が掲載されました。

例祭供奉行列 猿田彦面

例祭の猿田彦(さるたひこ)面

お薦めの一書

2010年4月14日 水曜日
満天星(どうだんつつじ) 壺形の黄白色の花が可愛らしい
満天星(どうだんつつじ) 壺形の黄白色の花が可愛らしい
陽気に誘われ池のカモたちも外へ飛び出し散歩

陽気に誘われ神池のカモたちも外へ飛び出し散歩

昨日は神道政治連盟で推薦する参議院議員・山谷えり子さんの「出版記念&励ます会」に出席いたしました。

日本よ、永遠なれ 山谷えり子著

『日本よ、永遠なれ』 (扶桑社新書)山谷えり子著

「正直、親切、勤勉、節度、品位、調和、献身、進取の気性をもつ」日本人の素晴らしさを称え、“家族・教育・国なおし”を政治テーマとして活躍される山谷氏が「日本よ、永遠なれ」の思いで書かれた一書です。

あとがきには、イギリスの詩人エドウイン・アーノルドの言葉、「地上で天国あるいは極楽に近づいている国。その景色は優美で美術は絶妙、神のように優しい性質はさらに美しく、魅力的な態度。礼儀正しさは謙譲であるが卑屈に堕することなく、精巧であるが飾ることもない。これこそ日本を、あらゆる他国より一段と高い地位に置くものである」を引用し、希望と祖国愛に燃える政治家としての信念がひしひしと伝わってきました。是非ご購読ください。

 

正服(せいふく)の装束(袍 ほう)を陰干し

大祭の正服(せいふく)を陰干し

雪洞の奉納

2010年4月13日 火曜日

冬が戻ったような寒さから一転、暖かい日となりました。ウグイスの鳴き声を聞きながら散りゆく桜を追っかけていると、牡丹桜(八重桜)が開き始めていました。

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さて、今日は伊勢原市文化団体連盟・水墨絵画の会(市川清士会長)による雪洞(ぼんぼり)の奉納がありました。

40張の雪洞が手際よく取り付けられました

11人の会員さんが集まりました

 

是非ご覧になってください

1つ1つゆっくりご覧になってください

40張の雪洞が手際よく取り付けられました

40張の雪洞が手際よく取り付けられました

設置後、奉納奉告祭を行いました

設置後、奉納奉告祭を行いました

 

雪洞のお祓い

雪洞のお祓い

今日から22日の例祭日まで、夕方5時から夜10時まで明かりが灯ります。

榊会正式参拝

2010年4月12日 月曜日
また雨の1日です。今年は雨が随分と多いです。ソメイヨシノも今日の雨でお仕舞いです。
花蘇芳(はなずおう)

花蘇芳(はなずおう)

比々多神社総代のOB会を「榊会」(さかきかい)といいます。国府祭(こうのまち)のご奉仕お手伝いや年に2度の正式参拝を行っています。

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今日は第60回の正式参拝です。足下の悪い中でしたが、廣田会長(栗原)をはじめ、23名の皆さまが予定通り集まりました。例祭も近いので、各地域で氏子の方々の中心になってお祭りを盛り上げてください。

式後に報告事項があり、その後は楽しい直会

式後に報告事項があり、その後は楽しい直会

色々な話に花を咲かせ、終始和やかに楽しい時間が過ぎていきました。今年は春秋の参拝以外にも行事が計画されているようです。

縄綯い

2010年4月11日 日曜日

今日は大祭を間近に控え、鳥居と御神木(杉)の注連縄(しめなわ)づくりが行われました。この縄綯(なわな)いは、例年、三之宮・西谷戸組(にしやとぐみ)のご奉仕となっています。

注連縄づくりの藁(わら)は、俵づくりと同様、神奈川県神道青年会の御神田で収穫された古代米の藁を用いてつくられました。藁は少し長目です。

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素晴らしい注連縄が出来上がりました。皆さまお疲れ様でした。