■ 比々多神社と勾玉(まがたま)の関係
比々多神社周辺から、は昭和初期に360基にも及ぶ古墳が発見されています。古くから人々が生活を営み、信仰を集めていたことが伺えます。
比々多神社の御祭神(ごさいじん)に、玉を製作する品部(しなべ)の祖先神 “ 天櫛明玉命(あめのくしあかるたまのみこと) ” が祀(まつ)られています。周辺古墳からは、数多くの「勾玉」(まがたま)が発見され、工房の跡も見つかり、「前西玉」「斉玉」などの地名に名残を残しています。
この勾玉は、古来より身を守る装身具として使われ、心の形とか胎児の形などともいわれ、不思議な霊力を持っているといわれています。当社では安産や子育てのお守りとして力をいただいています。
- 猫目石勾玉守
■ まが玉祭の起こり
御祭神の天櫛明玉命を称え、「日本古来の伝統文化、芸術を次世代に継承しよう」と、昭和62年に市内の有志が集まり、地域交流の促進と芸術文化の発展の場として「まが玉祭」が始まりました。
■ 内 容
今年は、第23回目を迎え、5月15日(土)、16日(日)に開催されます。
社殿前に設営された特設舞台では、居合抜刀術、民謡、吟舞、吟詠、三味線、和太鼓、少林寺拳法、空手、日本舞踊、ビッグバンドジャズ、ダンスショーなどが演じられます。
社務所では、華道展、書道展、絵画展の開催。境内では、まが玉づくり体験を始め、野点(のだて)、菓子展、観光ボランティアガイド協会コーナー、地域作業所製作品販売展示、地元農産物・特産物販売、観光協会推奨土産品販売、菓子組合による菓子の製作実演、その他フリーマーケットなどが行われます。
併設の三之宮郷土博物館では、「勾玉」を始め重要文化財指定の考古資料特別公開(無料)が行われます。
その他、鉢花・新鮮野菜の無料配布(先着順)などもあります。
15日(土)のメインは、夕刻、篝火(かがりび)が焚(た)かれ、照明とスモークによる演出の中、幽玄美(ゆうげんび)溢(あふ)れる「管絃と舞楽の夕べ」が行われます。本年は、比々多神社雅楽会による演奏で、古典伝統音楽を存分にお楽しみいただけます。
16日(日)のメインは、「富くじ」です。これは、江戸時代の風物詩として時代劇などに登場する富くじを再現したものす。古式に則(のっと)り裃(かみしも)姿の突き手が、箱に入った松・竹・梅・鶴・亀の札を槍(やり)で突き、番号により電化製品他数多くの景品が当たる大抽選会がです。(無料:富札の配布時間あり)
風薫る5月、深い緑の杜で行われる、日本文化と芸術の祭典「まが玉祭」に是非お越しください。