2012年10月 のアーカイブ

世の長人の導きを

2012年10月24日 水曜日

今日は比々多地区老人クラブ連合会の健康祈願祭。好天に恵まれ、皆さんの表情もいきいきとしていました。

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三ノ宮老盛会、栗原老盛会、白根長生会、串橋長命会、笠窪ゆめクラブ、善波老人クラブ、坪ノ内老友会の35名が、489名の会員を代表して参列されました。

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市内には多くの老人会がありますが、健康祈願祭を行っているのは比々多地区だけだそうです。

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これからも心雄々しく、身体健康で、八十路・九十路の坂を越え、百歳まで面変わりせずに、楽しく過ごして欲しいと思います。

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直会では、童謡を合唱する姿がとても楽しそうでした。

これからも地域の長人として、若者を導いてください。

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まこもだけ

2012年10月23日 火曜日

本日は暦の上では「霜降」(そうこう)。

秋も末となり霜が降りる意で、山を紅葉が飾る頃ですが、季節の移ろいはもう少し後になりそうです。

茸(きのこ)をいただきましたが、今年は随分遅かったようです。

茸 きのこ

茸 きのこ

また、変わったもの(下画像)を頂戴しました。

真菰竹(まこもだけ)といい、歯ざわりは筍(たけのこ)に似て、ヤングコーンのような香り、カリウムを多く含み血圧降下にいいそうです。

黒穂菌(*くろぼきん)が寄生して茎が肥大して筍のようになるので真菰竹というようです。

*黒穂菌~麦類・とうもろこし・真菰などに寄生。この胞子は真菰炭(まこもずみ)といわれ、お歯黒(はぐろ)や眉墨(まゆずみ)、漆器の顔料。

真菰竹 まこもだけ

真菰竹 まこもだけ

因みに、菰は薦とも記し、古くより神座や案(あん:祭祀用の机)、辛櫃(からひつ)などの下に敷き、遷御(せんぎょ:神さまがお移りになること)の通路、祭場の舗設に用いる祭祀の具です。

真薦

薦 こも

薦には裏表があり、つるつるした方が表で上に向けます。元と末もありますが、殆どが機械化により、両端を紐で結んでいます。

祭壇の下に舗設した「薦」(こも)

祭壇の下に舗設した「薦」(こも)

地鎮祭などでも祭壇の下に薦を敷きますので、機会があればご覧ください。

今週の予定

2012年10月22日 月曜日

週末は行事続きの10月ですが、新しい週が始まりました。

今週は、24日(水)比々多地区老人クラブ連合会健康祈願祭、25日(木)榊会役員会、28日(日)沢山(三段の滝)総代奉仕(整備作業)、支部宮司会が予定されています。

いせはら文化芸術めぐりのスタンプラリーも当施設(三之宮郷土博物館)では、26日(金)までとなります。

花期が遅い金木犀(きんもくせい)

金木犀(きんもくせい)

本日の境内は、静かな落ち着いた雰囲気を保ち、花期の遅い金木犀が芳香を放っています。

また、第2駐車場では四季桜が可憐な花を咲かせています。是非ご覧ください。

四季桜

四季桜

26日(日)12時、27日(土)11時に神前結婚式の予定がありますので、七五三参りなどのご祈願を検討されている方はご注意ください。

石榴(ざくろ)

石榴(ざくろ)

子を見守る眼

2012年10月21日 日曜日

昨日に続き、ご神前では結婚式を執り行いました。

ご結婚おめでとうございます

ご結婚おめでとうございます

新婦さんのお父さまはお寺の住職で、とても慈愛に満ちた家族の雰囲気が伝わってきました。

子を見守るご両家の親御さんの眼(まなこ)に、日差し以上の温かい気持ちを感じる祝言(しゅうげん)でした。

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ご両家の宜しきご交流、お立ち栄えをご祈念申し上げます。

七五三参り・初宮参り  おめでとうございます

七五三参り ・初宮参り  おめでとうございます

社頭は終日、七五三参りや初宮参りなどで賑わいました。

七五三参り おめでとうございます

七五三参り おめでとうございます

銀(しろかね)も金(くがね)も玉も何せむに優(まさ)れる宝子にしかめやも  山上憶良

初宮参り おめでとうございます

初宮参り おめでとうございます

青年神職の稲刈り

2012年10月21日 日曜日

本日は暖かい最高の日曜日となりました。

御神田(神奈川県神道青年会)では、まほろば教育事業団の参加協力を得て、抜穂祭(ぬいぼさい)が斎行され、青少年育成事業を兼ねて稲刈りが行われました。

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今年で11年目となる本事業に、当社からは権禰宜が1名運営担当として参加しましたが、県内の其処彼処から神職やその師弟、知り合いの子供たちが加わりました。

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粳米(うるちまい)のイセヒカリは、神宮の神嘗祭(かんなめさい)に「懸税」(かけちから)として献上されましたが、県神社庁包括下の本務神社には、新嘗祭(にいなめさい)の献穀米として奉納されます。

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「吾が高天原(たかまのはら)にきこしめす斎庭(ゆにわ)の穂(いなほ)を以て、また吾がみこにまかせまつるべし」(『日本書紀』)と稲作の原点が記されていますが、古来より「稲作とまつり」は切り離すことのできない関係がここにあります。

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古代米の藁(わら)は、当社の注連縄(しめなわ)や俵(たわら)づくりに用いられます。

誓詞をかみしめて

2012年10月20日 土曜日

結婚式の合間をぬって、七五三参りの家族連れで境内が華やぎを見せています。

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正午から英国人紳士と大和撫子の結婚式を執り行いました。

ご結婚おめでとうございます

ご結婚おめでとうございます

英国には騎士道、日本には武士道がありますが、お二人の晴れ着姿に、こちらの規範意識が高まるような引き締まった式となりました。

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伶人(れいじん)の奏でる雅楽(ががく)の調べにゆっくりと歩調を合わせ、御殿に向かって参進いたしました。

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新郎は誓詞(ちかいのことば)では、ゆっくりと、はっきりとした日本語で、しっかりと、かみしめるように奏上する様子が印象的で、言霊(ことだま)を感じました。

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両国の文化や家族、友人を大切に、明るい家庭を築き、子々孫々繁栄がもたらされますようお祈り申し上げます。

お友達もお祝い

2012年10月20日 土曜日

秋晴れの本日、栗原のオーナーまつりが招魂社裏の駐車場で開催されました。

みかんオーナーの方々が遠方からも大勢集まり、地場産品を購入したり、つきたてのお餅や野菜たっぷりの豚汁を食べて楽しんでいました。

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さて、ご神前では結婚式を執り行いました。

ご結婚おめでとうございます

ご結婚おめでとうございます

新郎さんは堂々とした紋付き羽織袴姿、新婦さんは白無垢にベッコウのかんざしがお似合いでした。

「天晴」(あっぱれ)という感動の言葉がお祝いの挨拶で飛び出しましたが、親御さんも同じ気持ちだと思います。

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山より高き父の徳、海より深き母の愛、いただいた命を大切に、お二人で力を合わせて幸せな家庭を築いて欲しいと思います。

沢山のお友達もお祝いに駆けつけて、とても和やかな雰囲気に包まれていました。

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ご結婚おめでとうございます。

古事記の「こころ」

2012年10月19日 金曜日

今朝は雨の上がった境内に、比々多小学校の児童がどんぐり拾いにやって来ました。

今年のどんぐりは少しこぶりのようです。

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午後から伊勢原市立山王中学校の創立50周年記念式典が伊勢原市民文化会館大ホールで開催され、お招きをいただいて禰宜が出席いたしました。

校長先生が「教育は不易と流行」と表現していましたが、これまでの歩みを大切にしつつ、新たな時代に向かって欲しいと思います。

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さて、本日は相模中連合支部の研修会で、宮司を含め神職5名が平塚八幡宮に出掛けました。

昨年は当社で神葬祭についての研修会を行いましたが、本年は『古事記』編纂(へんさん)1300年ということもあり、湯島天満宮・権禰宜(ごんねぎ)である小野善一郎先生をお招きして、「古事記と信仰」について学びました。

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『古事記』の序文には、「言(ことば)と意(こころ)は朴(すなお)にして」とあり、上古(じょうこ)の人の言葉や心は素朴で、それを文章に書き表すことは難しく、この古伝承を理解するためには、字句や文章を理解するのではなく、神々と同じ視点に立って解読する必要があるという前提に立って解説されました。

我が国の神さまは、唯一絶対神であるゴッド(God)とは全く異なり、私たちと血の続いている遠祖、つまり先祖であるから、天つ神(あまつかみ)の御心(みこころ)から決して離れてはならないと説かれました。

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天つ神の御心とは、「異心」(ことごころ=本来の心でない自我の心)を祓った清浄の状態であり、武道で言えば明鏡止水の心境であり、慎みを忘れ、油断をし、感謝を忘れると、たちまち異心が本来の正直、清明を失ってしまうというものでした。

古事記上巻に記された神話の内、国生みから大蛇(おろち)退治に至る神々の物語を、神さまの視点に立ちながら、「天つ神の御心と異心」を当てはめながら講義を展開されました。

先祖からいただいた「いのち」の上に、今の私たが存在するのであり、自我を捨てて謙虚になること、祓えをして蘇(よみがえ)りをすることにより、「いのち」は子々孫々に脈々と連なっていくのです。

横浜から正式参拝

2012年10月18日 木曜日

昨日からの雨が上がり、境内はしっとりとした雰囲気に包まれました。

今朝は9時の正式参拝に備えて、職員総出で早くから境内清掃や準備にあたりました。

東名高速の集中工事の関係で多少遅れてしまいましたが、伊勢山皇大神宮奉賛会の皆さま42名がお見えになりました。

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朝からの渋滞でイライラもあったかと思いますが、相模の古社の落ち着く佇(たたず)まいに、心も穏やかになったのではないでしょうか。

正式参拝の後に、三之宮郷土博物館や神輿殿などを見学していただき、ゆっくりと時間を過ごしてくださいました。

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参加者の中には、同志である神職を始め、当社の崇敬者も何人かいらして、とても和やかな雰囲気となりました。

この後、相模国の国府祭類社を巡られたようです。

広島へ参拝研修

2012年10月17日 水曜日

昨日、禰宜が神青協役員時代の仲間とともに、広島に参拝研修に出掛けました。

酒都といわれ、名だたる酒蔵が立ち並ぶ東広島市の西条を訪れました。

もちろん、名醸地の8つの蔵元(賀茂鶴・福美人・賀茂泉・亀齢・西條鶴・白牡丹・山陽鶴・賀茂鶴)のお酒を飲み比べました。(^^)

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比々多神社には、酒解(さかとけ)の神さま(大酒解神・小酒解神)がまつられています。来る11月8日(木)には、多くの酒造関係者が参列して「酒祭」を執り行います。

この町にも酒造神である松尾神社(御建神社の境内社)が鎮座しているので、お参りしてきました。

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そして、今回の目的地、杉森神社(東広島市河内町)で正式参拝をいたしました。

山間に川が流れ、杉や檜(ひのき)などの針葉樹に囲まれた社叢で、非常に落ち着く雰囲気のお宮です。

以前お世話になった宮司さんから氏子さんの話、普段のお仕事、今後の計画など様々なことを聞かせていただき、大変勉強になりました。

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その後、呉市の大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)を訪れましたが、残念ながら休館日。

そこで、広島湾に浮かぶ江田島に汽船で渡りました。

目的地は、米国のアナポリス、英国のダートマスと並んで世界三大兵学校といわれた「旧海軍兵学校」(海上自衛隊第1術科学校)です。

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90分の見学コースで、2,000名収容の大講堂、幹部候補生学校庁舎(赤レンガ)、教育参考館などを存分に見ることができました。

教育参考館には歴史的資料が数多く展示され、非常に勉強になりました。

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<五省>

一、至誠(しせい)に悖(もと)るなかりしか

一、言行(げんこう)に恥づるなかりしか

一、氣力(きりょく)に缺(か)くるなかりしか

一、努力に憾(うら)みなかりしか

一、不精(ぶしょう)に亘(わた)るなかりしか

当時の教育が今の人づくりにも十分に通用することが理解できます。