2011年8月 のアーカイブ

結婚の申込み

2011年8月8日 月曜日

今日は立秋、残暑お見舞い申し上げます。

昨年に比べますと暑さはいくらか和らいでいるものの、堪える暑さです。

境内ではツクツクボウシの声を聞くようになりました。

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昨日は結婚式の申込みがありましたが、本日も結婚式の下見で参拝がありました。

ご主人が米国人、奥様が日本人で、ともに米国在住ですが、深い緑の杜に感心を示されて、当地を選ばれたとのことでした。

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通常、打ち合わせの段階で、「習礼」(しゅらい)といって、式の流れや作法、心持ちについて学んでいただきますが、日本語が分からなければ尚更段取りが必要となってきます。

結婚式という最もおめでたい儀式を通して、日本の文化や伝統に理解を示していただくことはありがたいことです。

当方も気持ちを引き締めてあたらせていただきます。

祖先のまつり

2011年8月7日 日曜日

東北地方では、青森ねぶた祭、秋田竿灯まつり、山形花笠まつり、仙台七夕まつり、盛岡さんさ踊り、福島わらじまつり・・・など、短い夏を謳歌するような熱狂的なおまつりが開催されますが、お盆前の祓行事ともいわれます。

祖霊を迎えることは、日本人にとって大変意義深いことです。

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本日は、神道の祖先まつりで、五十日祭(自宅)と埋葬祭(墓地)、また社務所で三年祭のご奉仕がありました。

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神道では、墓所を「奥津城」(おくつき)と称します。

大伴の遠つ神祖の奥津城はしるく標(しめ)立て人の知るべく 『万葉集』

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死後、魂はどこに行くのでしょうか。一般的には、天国、黄泉(よみ=夜見)、海の彼方、遙か遠いところ、、、などと表現されます。

古典では、高天原(たかまのはら)や常世(とこよ)、黄泉、底津根国(そこつねのくに)、日之若宮(ひのわかみや)、妣(はは)の国・・・などの他界観が示され、確定的ではありません。

しかしながら、さほど遠いところへは行かず、「みたままつり」を行うことによって、残った家族のところへやってくると信じられています。

祖霊を迎えることにより、私たちは元気をいただき、生活に甦りがもたらされるのです。

納涼祭

2011年8月6日 土曜日

今晩は先週に続き、比々多地区内で納涼祭・盆踊りが行われました。

神戸 木下神社境内での盆踊り

神戸 木下神社境内での盆踊り

昼間から雷がゴロゴロしていましたが、何とか降られずに済みました。

栗原 保國寺で納涼祭

栗原 保國寺で納涼祭

その他、串橋(雷電神社)、笠窪(神明神社)、善波などでも行われました。

三ノ宮 比々多神社駐車場での納涼祭

三ノ宮 比々多神社駐車場での納涼祭

それぞれ片付けが終わった22時頃からものすごい土砂降り・豪雨となりました。皆さん終わって一安心だと思います。

御神土

2011年8月6日 土曜日

非常に蒸し暑い日となりました。

朝早くから三ノ宮自治会の皆さんが納涼祭の準備を進めています。

初宮参り おめでとうございます

初宮参り おめでとうございます

 新車の納車時期でしょうか。交通安全祈願が相次ぎました。 

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また、東京方面から恵方参り(えほうまいり)の方も相次ぎました。恵方参りの方には、ご神域の御神土をお頒ちし、且つ当地で食事をしていただくようお薦めしています。
恵方参りで印鑑のお祓い

恵方参りで印鑑のお祓い

 
御神土は、授与所で常時お頒ちしています。(初穂料300円)
家の新築・増改築、伐木、井戸埋め、門や生け垣の工事・・・など、土地の鎮めとして四方へお撒きいただければと思います。
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推薦図書

2011年8月5日 金曜日

当ブログでは、神社の日々の出来事を始め、「神社なぜ?なに?」など、皆さんにご理解いただけるよう、なるべく平易に綴(つづ)っています。

本日は、ちょっと難しいものから、分かり易いものまで、神社や神道に関する推薦書籍をご紹介いたします。

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『神道いろは』-神社とまつりの基礎知識-(神社新報社発行)1,575円

『わかりやすい神道の歴史』-日本人なら知っておきたい神道の歴史-1,890円

『神典』(大倉精神文化研究所)10,500円~古事記・日本書紀・古語拾遺・風土記・万葉集などを収録

『神道百言』(神道文化会・岡田米夫著)735円

 

その他、神社や神道に関する本は、BOOKS鎮守の杜をご覧ください。

 http://books.jinja.co.jp/

玉串拝礼について

2011年8月5日 金曜日

 昨日は大安とあって、地鎮祭が幾つか重なりました。日差しは強かったものの、涼風が吹いていました。

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭では他の祭儀同様、玉串を捧げて二拝二拍手一拝(にはいにはくしゅいっぱい)の作法でお参りをいたします。

右手で根本を上から、左手で中程を下から捧げ持つ

右手で根本を上から、左手で中程を下から捧げ持つ

玉串には、常緑樹である青々とした榊(さかき)が用いられます。真心を込めますので、胸の高さで持ち、両肘(りょうひじ)を張ると美しい姿勢となります。

玉串を立てて祈念を込める

玉串を立てて祈念を込める

玉串を受けたら、御神前に静かに進んで立ち止まり(止立)、恭(うやうや)しく一礼(深揖 しんゆう=45度のお辞儀)をします。その後、玉串を立てて祈りを込めます。

右回りに回して根本を御神前に向け、二拝二拍手一礼

右回りに回して根本を御神前に向け、二拝二拍手一礼

玉串を時計回りに回して御神前に向けて奉ります。そして、二回お辞儀(二拝)をして二回拍手をし、最後に一度お辞儀をします。

お辞儀は、神さまに対する最敬礼なので、深く(90度)ゆっくりとした気持ちで行います。また、拍手は胸の高さで肩幅(身幅)まで開き、清らかな音を立てます。

福祉施設地鎮祭  工事安全をお祈り申し上げます

福祉施設地鎮祭  工事安全をお祈り申し上げます

心と形を整えて、穏やかな気持ちでお参りすることが大切です。その後ろ姿に、参列者も心和むことと思います。

 

 

伊勢原観光ガイド

2011年8月3日 水曜日

8月は唯一、月次祭(1日・15日)以外の恒例祭がありませんので、職員も交代で夏休みを取らせていただいています。

一方で、この時期に秋や年末年始の諸準備を集中的に進めています。

本日は、繁忙期には出来ない宛名書きのため、終日筆を執りました。

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さて、伊勢原市では観光事業として「いせはら観光道灌まつり」(10月1日・2日)を開催しています。当地に縁の深い太田道灌に因んで名付けられた行事で、道灌公鷹狩り行列、北条政子日向薬師参詣行列、稚児行列などで賑わいます。

因みに、北条政子の安産祈願のため、三宮冠大明神(当社)に源頼朝公が神馬を奉納したことが『吾妻鏡』(建久3年8月9日条)に見られます。

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この度、伊勢原市商工観光振興課(伊勢原市観光協会)では「伊勢原観光ガイド」をリニューアルしました。

歴史や文化、自然の魅力溢れる伊勢原について、是非ともご覧ください。

比々多の景観

2011年8月2日 火曜日

6月14日に下見をした比々多地区内のまち歩き(地区別ワークショップ)が開催され、禰宜がメンバーとして参加いたしました。

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これは、伊勢原市景観まちづくり事業で、都市部都市総務課が窓口となって行われています。本日は、文化財課や都市整備課も一緒に参加しました。

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比々多神社を拠点に、埒面(らちめん)古墳、比々多神社元宮からの眺望、市内最古の古民家・斎藤家住宅、松山古墳、叔母様(おばさま)集落の田園風景、心敬塚、竹ノ内集落の山里風景、浄業寺廃寺跡、能満寺などをじっくりと見学しました。

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歴史を物語る多くの遺跡や文化財、由緒正しき神社・仏閣、山里の色合い深い田園集落などに、参加者一同が感心しきりでした。

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小川では、翡翠(かわせみ)が羽を休め、翅黒蜻蛉(はぐろとんぼ)が飛び交っていました。葡萄はたわわに実り、梨の出荷は間近、稲穂も穂を見せ始めていました。

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農家の草刈り作業や煙草の乾燥小屋なども眺めながら、あっという間の3時間半でした。

神社へ戻り、郷土博物館を見学したのち、それぞれ感じたことを発表しました。

荒廃農地や用水路の景観などの指摘もありましたが、歴史の集積や自然を活かしたまちづくり、次代に引き継ぐための形づくりなど、有意義なワークショップとなりました。

次回は、8月27日(土)に、大山で行われます。

初物奉納

2011年8月1日 月曜日

今日より葉月。氏子の篤志の方から、初物の梨と葡萄が御神前に上がりました。

デラウェアー

デラウェアー

伊勢原は果樹の里。これから様々な種類の葡萄や梨の生産がピークを迎えます。

 

月次祭(つきなみさい)では、奉納で上がった赤飯、野菜、果物などをお供えして、氏子の平穏と発展はもとより、国内、世界の平安を祈念いたしました。

神社の被災状況

神社の被災状況

本日発行の『神社新報』に東日本大震災による神社被災状況が掲載されました。

生活が第一、神社の復興はまだ先のことになりそうですが、長く心を寄せて欲しいと思います。