兼務社の祭典を除くと、今月は本務社に主要祭事がないこともあり、秋から年末年始の諸祭儀に向けて、こつこつと備える時期です。
以前から気になっていましたが、本殿の幅木(はばき)の補修工事を行うことになりました。
部材に用いられていた松の板が虫食いによる損傷を受けていたため、これを取り除いて新しいものに取り替える工事です。
以前に補修を施したと思われますが、幅木には和釘(わくぎ)が打ち込まれていました。
和釘は角釘ともいわれ、明治以降に洋式の鉄の丸釘が普及されるまで用いられてきたものです。
錆(さび)の浸食(しんしょく)が表面で留まることから、今でも文化財の修復や社寺建築等に使用されています。