2014年5月 のアーカイブ

国府祭 神揃山

2014年5月6日 火曜日

金目の行在所(あんざいしょ)を後にして、神揃山(かみそろいやま・かみそりやま)へと出立(しゅったつ)。

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一行は大磯学園前でバスを降り、在庁(ざいちょう)役のお出迎えを受けて、神揃山の北側から山道を進みます。

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各社とも参道が定められていますが、斎場へは当社が最も険しい道程です。

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現在では皇紀2600年(昭和15年)に各社お揃いで奉製された白木の神輿ですが、昔はこの山道を大神輿でどのように渡御(とぎょ)したものか、何とも想像をかき立てられます。

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神揃山にも2箇所の化粧塚(けしょうづか)が設けられ、古のことも思いながら定めし時間通りに斎場へと歩を進めました。

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一宮、二宮の斎場お着きの知らせを受けて、当社も斎場入りとなりました。

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斎場では準備班が万端整えて御成(おなり)を待ち構えていました。

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神輿のお着きとともに、海の幸、山の幸、季節のものをご神前に並べまつり、「着御祭」(ちゃくぎょさい)の斎行(さいこう)です。

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昔は熟饌(じゅくせん)といって煮炊(にた)きしたものを供えていました。

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一宮から始まり、着御した順番通りに着御祭が斎行されました。

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一国一社・八幡宮の式が終わると、総代の合図で当社の「粽行事」(ちまきぎょうじ)が始まります。

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各社の無事鎮座を寿(ことほ)ぐ儀式ですが、青年会により四方八方に粽が撒(ま)かれました。

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粽行事とほぼ同時に、各社(寒川神社・川勾神社・比々多神社・前鳥神社・平塚八幡宮)への「五社列拝」(ごしゃれっぱい)となります。

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そして、正午になると古式「座問答」(ざもんどう)が始まります。

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任官した国司(こくし)が、国内の有力大社を参拝して「天下泰平」「五穀豊穣」を祈る祭政一致の伝統行事ですが、大化の改新(645年)とともに、国の編成がなされ、676年には国府祭が始まったとされます。

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相模国の成立により、相武(さがむ)の一宮であった寒川神社と、磯長(しなが)の一宮であった川勾神社が一宮争いをしたことが儀式化されたのが「座問答」です。

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一宮を主張する両社が、神座(みくら)に見立てた虎の皮を、お互いに上位に敷くこと三度、両社は互いに譲りません。

そこに三宮である当社が仲裁に入り、「いずれ明年まで」の掛け声で神事が納められるというものです。

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何とも神さまらしい解決の仕方に、一斉に「おー」というざわめきと、拍手がわき起こります。

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座問答が終わると、定められた神体石(しんたいせき)に、各社の神さまの依り代(よりしろ)である鉾(ほこ)を立てます。

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間もなく、各社から迎神(げいしん)のための奉迎使(ほうげいし)が総社・六所神社へと旅立ちます。

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五社同時に「発輿祭」(はつよさい)を執り行い、一宮から順に大矢場(おおやば=逢親場)斎場へと向かいます。

国府祭 御立ち

2014年5月6日 火曜日

昨日は朝まだき5時18分の地震に驚きながらも、国府祭(こうのまち:県無形民俗文化財)の朝を迎えました。

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開門をする頃には、総代さんが参集し、年番自治会(三ノ宮)、榊会(元氏子総代の会)、青年会(三和会)など、ぞくぞくと境内に揃いました。

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神揃山(かみそろいやま・かみそりやま)・大矢場(おおやば=逢親場)・行在所(あんざいしょ:金目と伊勢原)と諸祭事があるため、荷物の準備が重要です。

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7時半、修祓(しゅばつ=お清めのお祓い)、責任役員挨拶、立ちお神酒、そして諸役奉仕者の召し立てです。

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当番外の青年(栗原祭保存会・神戸青年会)の見送りを受け、なでしこ囃子会(はやしかい)の太鼓も賑やかに、いよいよ御立ちとなりました。

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国府祭は一宮・寒川神社、二宮・川勾神社、四宮・前鳥神社、一国一社・平塚八幡宮、総社・六所神社との合同祭典ですが、国府の地(大磯)には当社が最も遠く、長旅の始まりです。

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昔は八十八ヶ村(実際は十六ヶ村)を村渡しで大磯の地へ赴きましたが、現在では車の移動ながら、長い道のりに変わりはありません。

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昔ながらに化粧塚を経て身を整え、神戸(ごうど)から行在所(あんざいしょ)である金目観音(光明寺)に向かいました。

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金目観音は板東三十三ヶ所霊場第七番目、天台宗の古刹(こさつ)で、平塚市で最も古いお寺です。

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ご住職や金目敬神講のお迎えを受けて、着御祭を執り行いました。

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昨年から堀之内・御嶽太鼓連の囃子太鼓も加わり、担ぎ手の声にも力がこもっていました。

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そして、多くの人たちが見守る中、青年会の担ぐ神輿は金目川へと進み、今年も身を濯(そそ)ぐ〝 禊 〟(みそぎ)の始まりです。

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鯉のぼりが風に靡(なびく)端午(たんご)のまつりは金目川の風物詩ともいえます。

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立夏にしては少し肌寒い陽気でしたが、「イヤートーサーセッ」(弥遠に栄え給え)の掛け声は心地よい初夏を感じさせてくれました。

国府祭 動座祭

2014年5月4日 日曜日

国府祭の前日を迎え、例年通り早朝から総代さんが参集、神事の竹取り、境内外の注連縄(しめなわ)張り、神輿(みこし)の清掃・飾り付け、餅つき、粽俵(ちまきだわら)の準備など、一つずつ丁寧にご奉仕にあたられました。

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職員も午後7時の動座祭(どうざさい)に向けて、社殿の清掃・設営、神饌(しんせん)、祭具や行列具、装束の準備等にあたりました。

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ご神前には篤志の方からお酒や野菜などの献備品も上がりました。

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また、伊勢原や金目の行在所(あんざいしょ)に道具を運び、準備万端整い、それぞれ潔斎(けっさい)して心身を清め、動座祭に備えました。

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動座祭をおつとめし、神さまが神輿に無事お遷(うつ)りになりました。

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いよいよ明日は1300有余年の伝統行事、三ノ宮の年番で大磯へと御立ちになります。

不動産・建設業の信仰

2014年5月4日 日曜日

当社の主祭神(しゅさいじん)「豊斟渟尊」(とよくむぬのみこと)は、現存する最古の歴史書『古事記』(712年)に、特別のご存在〝 別天神 〟(ことあまつかみ)として、第7番目に「豊雲野神」(とよくもぬのかみ)の神名で登場します。

また、六国史(りっこくし)の一『日本書紀』(720年)には、〝神代七世〟(かみよななよ)の第3番目に「豊斟渟尊」として登場する国土創造の神さまです。

そのことから、大地・開発・発明・創造などのご神縁を得るため、東京・千葉・横浜など遠方からも不動産・建設業者の方々が信仰を寄せてお参りになります。

事業繁栄・商売繁昌祈願祭

事業繁栄・商売繁昌祈願祭

本日は不動産業を営む企業の事務所祓並びに事業繁栄・商売繁昌祈願祭のご奉仕がありました。

日本国憲法について

2014年5月3日 土曜日

昨晩は「第27回まが玉祭」(17日・18日)の告知でラジオ(FM湘南ナパサ・78.3MHZ)番組「おしゃべりマンデー」の収録がありました。

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さて、本日は国民の祝日「憲法記念日」で、昭和22年5月3日に憲法が施行されたことを記念して定められたものです。

テレビや新聞報道でも改憲と護憲の議論が盛んにされていますので、日本の憲法について少しだけ触れてみたいと思います。

今年は現行法が制定されてから67年になりますが、成文憲法を持つ世界188ヵ国の中では14番目に古く、無改正の憲法としては世界最古です。

アメリカは18回、ノルウェーは200回以上、ベルギーは24回、イタリアは16回、ドイツは57回、インドは96回、フランスは24回、、、と世界の国々は時代や情勢の変化に応じてより相応しいものに改めて来ました。

近年制定された100ヶ国の新憲法では、緊急事態・平和・環境・政党・家族などの項目が規定されているにもかかわらず、日本には平和条項以外は規定されていません。

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会社が会社や社員を守るように、憲法は国民や国を守るために存在するもので、〝 神聖にして侵すべからざるもの 〟 というよりはむしろ、時代や世界情勢、社会の変化に応じて対応すべき身近なものである必要があります。

また、現行法は戦後のどさくさの中、ごく短い期間で占領軍により作られた押しつけの憲法です。同じく占領軍が作ったドイツでさえ、自国の国民生活のために57回も改正を繰り返しています。

現行法は明治憲法の改定憲法としての手続きを取っていますが、22年もの期間を経て制定された明治憲法のように、今後十分な議論を重ね、民族の価値観、伝統、文化を踏まえた上で、日本人による日本のための自主憲法をつくりあげて欲しいものです。

管絃と舞楽の夕べ

2014年5月3日 土曜日

来る5月17日(土)・18日(日)、「第27回まが玉祭」を開催(まが玉祭実行委員会)しますが、初日の夕刻(16:30)社殿前特設舞台において「奉告祭」(火入れ)を執り行います。

続いて、「管絃と舞楽の夕べ」(17日17:10-18:30)が比々多神社雅楽会により演奏されます。

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管絃(かんげん)◇

壱越調調子(いちこつちょうちょうし)

賀殿急(かてんのきゅう)

朗詠(ろうえい) 嘉辰(かしん)

胡飲酒 こんじゅのじょは)

新作雅楽

(そう)龍笛(りゅうてき)二重奏曲由加見調子」(ゆがみじょうし)

芝祐靖(しばすけやす)作曲

篳篥(ひちりき)独奏のための」(りょう)

芝祐靖 作曲

「りょう」は木(きへん)ではなく忄(りっしんべん)です

舞楽(ぶがく)◇

右方還城楽(うほうげんじょうらく)

還城楽

還城楽

今年の雅楽演奏は事前申し込みを行いませんので、気軽にお越しのうえにお聞きください。

広報いせはら 5月1日

広報いせはら 5月1日

国府祭の日程

2014年5月2日 金曜日

朝から国府祭(5日)について、「金目川には何時頃到着ですか?」「神揃山の座問答は何時ですか?」というような問い合わせの電話が続きましたので、日程をお知らせします。

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二宮(川勾神社)さんは本日、総代・世話人・神輿会総出で、茅(かや)を刈りに出掛けたようですが、当社では昨日粽づくりが終わりました。

それぞれ作り方も違いますので、是非とも各社をお参りのうえ、粽をお受けください。

当社の粽

当社の粽

今日は各祭典(動座祭・金目行在所着御祭・神揃山斎場着御祭・国司奉幣・伊勢原行在所着御祭・鎮座祭)の玉串や、守公神(しゅこうしん)・鉾(ほこ)など、神さまの宿る榊の葉を1枚ずつ丁寧に拭いて奉製しました。

5月の予定

2014年5月1日 木曜日

昨日は終日雨がよく降りました。

ここ数日蛙(かえる)が鳴き始めましたが、早いところでは田植えが始まりそうです。

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昨日の風雨で境内の八重桜はほとんど散りました。

一方で、今月は新緑が最も美しい季節を迎えます。

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さて、5月の予定をお知らせします。

1日(木)月次祭、4日(日)総代奉仕(終日)、国府祭動座祭、5日(月)国府祭(当番:三ノ宮)、15日(木)月次祭、17日(土)・18日(日)第27回まが玉祭、31日(土)まが玉祭反省会

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