相模国三ノ宮・比々多神社

国府祭 御立ち

昨日は朝まだき5時18分の地震に驚きながらも、国府祭(こうのまち:県無形民俗文化財)の朝を迎えました。

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開門をする頃には、総代さんが参集し、年番自治会(三ノ宮)、榊会(元氏子総代の会)、青年会(三和会)など、ぞくぞくと境内に揃いました。

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神揃山(かみそろいやま・かみそりやま)・大矢場(おおやば=逢親場)・行在所(あんざいしょ:金目と伊勢原)と諸祭事があるため、荷物の準備が重要です。

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7時半、修祓(しゅばつ=お清めのお祓い)、責任役員挨拶、立ちお神酒、そして諸役奉仕者の召し立てです。

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当番外の青年(栗原祭保存会・神戸青年会)の見送りを受け、なでしこ囃子会(はやしかい)の太鼓も賑やかに、いよいよ御立ちとなりました。

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国府祭は一宮・寒川神社、二宮・川勾神社、四宮・前鳥神社、一国一社・平塚八幡宮、総社・六所神社との合同祭典ですが、国府の地(大磯)には当社が最も遠く、長旅の始まりです。

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昔は八十八ヶ村(実際は十六ヶ村)を村渡しで大磯の地へ赴きましたが、現在では車の移動ながら、長い道のりに変わりはありません。

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昔ながらに化粧塚を経て身を整え、神戸(ごうど)から行在所(あんざいしょ)である金目観音(光明寺)に向かいました。

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金目観音は板東三十三ヶ所霊場第七番目、天台宗の古刹(こさつ)で、平塚市で最も古いお寺です。

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ご住職や金目敬神講のお迎えを受けて、着御祭を執り行いました。

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昨年から堀之内・御嶽太鼓連の囃子太鼓も加わり、担ぎ手の声にも力がこもっていました。

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そして、多くの人たちが見守る中、青年会の担ぐ神輿は金目川へと進み、今年も身を濯(そそ)ぐ〝 禊 〟(みそぎ)の始まりです。

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鯉のぼりが風に靡(なびく)端午(たんご)のまつりは金目川の風物詩ともいえます。

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立夏にしては少し肌寒い陽気でしたが、「イヤートーサーセッ」(弥遠に栄え給え)の掛け声は心地よい初夏を感じさせてくれました。

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