2014年2月 のアーカイブ

としごいのまつり

2014年2月17日 月曜日

本日は宮中や伊勢の神宮、全国津々浦々の神社で「祈年祭」(きねんさい ・ としごいのまつり)が執り行われ、五穀豊穣と国家安泰の大義が神々の祈られます。

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当社でも定刻10時、延喜式内社として国司(こくし)が幣帛(へいはく)をたてまつった古例に倣(なら)い、氏子から選ばれた白丁(はくちょう)役が唐櫃(からひつ)を担ぎ、地区自治会連合会長が代表して幣帛料を供え、責任役員が祭文(さいもん)を奏上(そうじょう)しました。

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「年」(とし)とは穀物、特に稲をいい、祝詞(のりと)では五穀豊穣とともに、商工業、諸産業の発展を祈りました。

秋に執り行われる「新穀勤労感謝祭」(新嘗祭)と対になっている歴史ある大切なおまつりです。

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氏子中には祈りをこめた神さまのお神札(おふだ)が頒布(はんぷ)されます。

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大雪による影響が及んでいますが、悪しき風、荒き水に遭うことなく、実り豊かに秋のおまつりが執り行えるよう、各々が願いました。

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3月の年度末まで諸行事はありますが、自治会長さんや総代さんが参列する祭儀はこれでお仕舞いとなります。

ようやく心すっきり

2014年2月16日 日曜日

昨日に続いて総代さんのご奉仕で、明日の「祈年祭」(きねんさい)準備が進められました。

2週続いた大雪の影響で、安産祈願や初宮参りなど、日延べしていた予約の方もお参りになり、社頭は少しく賑わいました。

地鎮祭

雪に覆われた地鎮祭

大きな通りの雪はほとんど問題ありませんが、小道に入るとまだ残っているところもあり、地鎮祭では車がはまってしまいましたが、何とか予定通りに行うことができました。

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今日は「二の午」(にのうま)でしたが、土地区画整理事業により数年間、家の中に仮鎮座(かりちんざ)していたお稲荷さんも、無事に屋敷内の元のところにおまつりすることができました。

当家の方は「ようやく心すっきりしました。」とおっしゃっていました。

大雪と暴風雨の爪痕

2014年2月15日 土曜日

昨日の記録的な大雪と暴風雨から一夜明けて境内を見渡すと、〝 自然の驚異 〟というべき被害がもたらされていました。

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午前中は雪かきに専念しましたが、先週の雪とは異なり水分を含んだ重たい雪でした。

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午後には倒木で道路を塞いだ楠(くすのき)を始め、高枝の折れた樅(もみ)、桜、杉の処理で、造園屋さんや総代さんたちが集まって総出で奉仕にあたってくれました。

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チェーンソーで刻みながら枝を運びましたが、足下が悪いため時間と労力を費やしました。

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細かく刻んでも人の手には重たい木を、へし折るあるいはなぎ倒すほどの爪痕(つめあと)に、ただ驚くばかりです。

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お蔭さまで、重機や多くの人手に頼り、大方片付けることができました。

山のような木の枝

山のような木の枝

招魂社前の土手が崩れたため、しばらく通行止めとなりますのでご了承ください。

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大雪2

2014年2月14日 金曜日

予報通り、7日に続いての大雪となりました。

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市内の小・中学校でも短縮となり、昼食後にそれぞれ帰宅となりました。

本日は県立高校の入試が実施されていますが、絵馬掛けにはその祈りも沢山込められています。

よい結果がもたらされるよう願うところです。

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先週は三ノ宮は停電したこともあり、明日に備えて社用車にチェーンを取り付け、職員も早めの退社となりました。

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〝 雪の花 〟はとても綺麗で、3度目の投稿(雪景色)となりましたが、当地でこれほど積雪するのは記憶にないほどです。

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宗教談義で国際交流

2014年2月13日 木曜日

本日は外国からのお客さまがありました。

インドネシア・バリ島国立ウダヤナ大学の農学部学生さんで、農業交流で伊勢原市を訪れています。

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昇殿して正式参拝の後、神輿殿や宝物殿をゆっくりと見学されました。

「神社には何の神さまがおまつりされているのか」「神輿の金具はどうして金色なのか」「戦国武士の鎧(よろい)の素材は何か」・・・、など様々な質問を受けました。

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神話の漫画を熱心に眺めながら、宗教談義にも花が咲き、あっという間の2時間でした。

こちらも実のある国際交流ができました。

遅速を愛でる

2014年2月12日 水曜日

昨晩から強くて冷たい風が吹き荒れ、気温以上に寒さを感じる一日でした。

美しい物またはよい物の並んでいるのをたとえて「梅と桜」というそうですが、早咲きの河津桜(かわづざくら)と遅咲きの梅が、何ともいえない早春の機微(きび)を伝えてくれます。

河津桜

河津桜

梅の固い蕾(つぼみ)が開くまでの遅速(ちそく)を愛(め)でる日々ですが、春とはいいにくい季節を物語っているようです。

この花の (ひと)よのうちに 百種(ももくさ)の 言(こと)そこもれる おほろかにすな 藤原広嗣

梅の蕾

梅の蕾

紀元節にあたり

2014年2月11日 火曜日

今日は国民の祝日で「建国記念の日」、明治6年から戦前までは「紀元節」(きげんせつ)といわれていました。

祝日法には「建国をしのび、国を愛する心を養う」と記されています。

全国の主なる神社では「紀元祭」(きげんさい)を斎行(さいこう)し、各県でも奉祝行事が賑やかに催されました。

以下の<参考>にも記されていますが、初代・神武天皇が畝傍(うねび)山・橿原(かしはら)の地で御即位遊ばされてから2674年、世界に誇る悠久の歴史を誇る日本の誕生日を迎えました。

神武東征

神武東征

当社では兼務の石座神社(秦野市鶴巻)、落幡神社(秦野市鶴巻)で祈年祭を執り行いましたが、その折りにも紀元節について触れ、まさに冬季オリンピックの秋(とき)にあたり、グローバル化の時代だからこそ、日本の歴史や文化を正しく理解し、その伝統を後世に伝えることが大切であることを確認しました。

<参考>

神社新報』(2月10日発行)

論説「心の継承の一灯として 紀元節

節分とともに神社本庁設立記念日である2月3日が過ぎた。全国の神社では初詣以降の賑やかさも落ち着きを見せ、日常の神明奉仕が戻ってきつつあることだらう。暦の上では立春を過ぎ、梅の便りも聞かれる季節ともなった。
「北方領土の日」の2月7日には例年、政府主催の返還要求行事が開催されてゐるが、竹島や尖閣諸島をめぐる問題も含め、領土はわが国体を護る上でも軽視できない。一時の国益を超えた大局的な視点を持ちつつも、歴史や法的な観点に基づくわが国の主張を安易に変へてはなるまい。
さらに国政の行く先を占ふともいはれる東京都知事選の結果も、本号が読者の手元に届く頃には明らかとなってをり、今年の国の姿をさまざまな形で分析する流れも出てこよう。昨年来のアベノミクス効果によって景気恢復の兆しを見せる国内経済だが、4月からの消費増税による景気変動への影響も懸念されるところだ。
そんな状況のなか、今年も2月11日が間近となった。
祝日法において「建国記念の日」と定められてゐるこの日は、「紀元節」として、宮中においては新年の四方拝、明治天皇誕生日の明治節、今上天皇誕生日の天長節とともに「四大節」の一つに数へられた。今日でも建国の地・奈良県の橿原神宮をはじめとして、全国の神社でも「紀元祭」が斎行され、わが国の歴史において重要な日をお祝ひする。
神社本庁も参画してゐる「日本の建国を祝う会」では毎年、都内で盛大に中央式典を挙行。また、式典に先立つ奉祝パレードには、幼稚園児や小・中学生の鼓笛隊、國學院大學・駒澤大学など首都圏の大学吹奏楽部などが参加してゐる。それは取りも直さず、建国理念の継承といふ大義を、次世代を担ふ若者たちに橋渡ししたいといふ主催者側の熱意の所作にほかならない。
全国で開催されるお祭りやさまざまな奉祝行事が、多数の老若男女の参加を得て、活況を呈することを祈りたい。
2月11日を「紀元節」と定めたのは明治6年のことだ。「辛酉年の春正月の庚辰の朔に、天皇、橿原宮に即帝位す。是歳を天皇の元年とす」との、『日本書紀』巻第3「神武天皇」の一節に基づき、初代・神武天皇の御即位をわが国の紀元と定めたのである。
この、わが民族にとってかけがへのない日が、大東亜戦争終結後の占領期、占領軍当局の指示に基づいて祝日から除外されたことは、本欄でも繰り返し論じてきた。GHQによる神道指令の圧迫は、神社制度の変革を強ひるだけでなく、日本人の精神生活そのものを徹底的に変質させることを目的としてゐた。無制限に行使された権力は、多数の世論を無視し、「神武創業」の精神を記念する「2月11日」にも矛先を向けたのだ。
一方で占領中から展開された紀元節復活の国民運動は、神社界を中心に形を整へていったものの、運動の盛り上がりとは裏腹に、紀元節を祝日とする法律の成立には時間がかかった。
改正案は折に触れて国会に提出されるものの可決には至らず、七度に亙り廃案となった。昭和41年の第51回通常国会でも廃案濃厚とされるなか、自民党が強行採決に踏み切り、最終的に建国記念の日の日付を棚上げすることで祝日法改正案は可決され、同法の附則に基づき設置された建国記念日審議会において、改めて日付を2月11日と決し首相に答申。翌42年から2月11日が建国記念の日として復活したのだった。
改めていふまでもないが、この日の意義が、心ある国民の意識の中に存在してゐるのは、全国の神社でこの日に斎行される「紀元祭」の祭祀・奉祝行事等の賜であらう。
我々は、神武建国の偉業を次世代に継承させていく使命を持ってゐる。建国の意義を継承することは、民族の根源を喚起させ、本来のあるべき姿を考へることに繋がってゐる。それは今日に生きる私たちにも、天皇と国民とが常に強く結ばれてゐることを改めて啓発するきっかけにもならう。
国の形を現すのは伝統の力であり、そこに疑ひを抱く余地はない。紀元節を、明日の日本の姿を映し出す道標と捉へ、未来を照らす心の継承の一灯とするためにも、我々は言葉を、そして行動を尽くさねばならない。

*日本の伝統を守り、美風を伝へ、正しい日本語を使用することで日本文化を護持するため、本文は「歴史的仮名遣ひ」で記されてゐます。

雪道も無事に

2014年2月10日 月曜日

積雪から2日、今日も市内では大型のホイールローダーなどの重機で道路の除雪作業が行われていました。

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

連休の合間の月曜日、今日は朝早くから出張祭儀が続きました。

地鎮祭は更地(さらち)で行うため、どこも雪に覆われた状況でしたが、お蔭様でどの祭儀も往復の道路も無事で何よりでした。

社業安全繁栄祈願祭

 社業安全祈願祭

境内も平常に

2014年2月9日 日曜日

昨日の記録的な大雪と大荒れの天候から一夜が明けました。

伊勢原市内では当地を含む三ノ宮、栗原、神戸、串橋、坪ノ内、桜台、池端、沼目などで停電も起こり、少々疲れ気味ながら、朝から総出で雪かきを行いました。

午後の境内

午後の境内

余寒が残っていますが、日当たりが良かったこともあり、積もった雪も徐々に解け、元通りの静かな穏やかな境内に戻りました。

午前中は神明神社(伊勢原市笠窪)、午後は雷電神社(伊勢原市串橋)で祈年祭を執り行いました。

大雪と暴風

2014年2月8日 土曜日

立春(4日)の夕方はうっすらという感じの雪でしたが、今日は大雪警報が発令され、時間が経過するごとに暴風を伴って横なぐりの雪となり、視界も悪くなるほどの状況となりました。

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稲荷神社(伊勢原市下平間)の例祭や地鎮祭は、天候が悪化する前に時間前倒しで行われました。

また、午後の八幡神社(伊勢原市上平間)の祈年祭(きねんさい)は、交通の安全を図って公民館に車を止め、お宮まで歩いて上がりました。

咲いた梅も雪に覆われ

稲荷神社

お宮では人形感謝祭の申し込みや御守などを求める参拝者があったものの、ほとんど人の姿が見られず、安産祈願や初宮参りなど予約のご祈祷は全て取り止めとなりました。

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積雪が続き、停電も起こり、本日は職員も早めの帰宅となりました。

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