昨日彼岸入りとなりましたが、お墓参りは行かれましたか?
明後日は彼岸の中日で「秋分の日」ですが、宮中の皇霊殿(こうれいでん)では「秋季皇霊祭」(しゅうきこうれいさい)が斎行されます。言わば先祖祭(せんぞまつり)ですが、天皇陛下には、歴代の天皇・皇后・皇親(こうしん)の御霊に御告げ文(おつげぶみ)を奏上されます。
さて、本日は先月始めに神葬祭を行ったお宅で五十日祭のご奉仕がありました。
ご霊前には御食御酒(みけみき)を始めて種々の物、また故人が生前好んだ嗜好品などが供えられました。
そして、親族家族が車を連ねてお供をして、奥都城(おくつき=墓所)へと向かいました。
埋葬祭(まいそうさい=納骨のおまつり)を以て、一連の葬儀に関わるおまつりの節目となり、遺族にとって忌明けを迎えることになります。
生まれこぬさきも生れて住める世も死にても神のふところのうち
橘三喜(たちばなみつよし)『神道四品縁起』
神道には「中今」(なかいま=遠い過去から遠い未来に至る間の今)という言葉があります。
ご先祖さんがあっての私たち、感謝の真心を以て子々孫々につながっていく命です。生まれる前・生まれた今・亡くなった後も神さまのふところに抱かれているのです。