2012年5月 のアーカイブ

神宮臨時祭主に黒田清子さま

2012年5月15日 火曜日

5月の折り返しを迎え、月次祭(つきなみさい)を斎行し、皇室の弥栄と国の平安、氏子崇敬者の安寧(あんねい)と発展を願い上げました。

本日は生憎の雨模様となりましたが、伊勢山皇大神宮(横浜市西区)の例祭にあたり、禰宜(ねぎ)が代理参列いたしました。

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同宮は明治初年に国費をもって創建され、“ 関東のお伊勢さま ” として親しまれています。

当社の例祭(4月22日)には、舞姫(まいひめ)さんの差遣(さけん)をお願いして、ご神前に麗しい舞を奉奏(ほうそう)していただいています。

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伊勢の神宮(三重県伊勢市)は、伊勢の宇治の川上に鎮座する「内宮」(ないくう)=皇大神宮(こうたいじんぐう)と伊勢の山田の原に鎮座する「外宮」(げくう)=豊受大神宮(とようけだいじんぐう)の総称です。

両宮は、それぞれの正宮(しょうぐう)をはじめ、別宮(べつぐう)・摂社(せっしゃ)・末社(まっしゃ)・所管社(しょかんしゃ)、合わせて125社の宮社(きゅうしゃ)を数え、これらを総称して神宮ともいいます。

内宮の正宮

伊勢の神宮 内宮の正宮

さて、昨日は皇大神宮の正宮並びに別宮である荒祭宮(あらまつりのみや)において、「神御衣祭」(かんみそさい)が斎行されました。

「和妙」(にぎたえ=絹織物)「荒妙」(あらたえ=麻織物)という神さまの着物にあたる夏の神御衣(かんみそ)を御料(ごりょう)として奉(たてまつ)る恒例祭で、10月14日には冬の御料が奉られる、いわば衣替えの神事です。

この祭儀に、天皇陛下の第一皇女(こうじょ)である、黒田清子(さやこ)さまが臨時祭主(さいしゅ)として初めてご奉仕されました。

機織り

機織り

神宮祭主である池田厚子さま(昭和天皇第四皇女・神社本庁総裁)がご高齢であり、神宮祭祀(じんぐうさいし)に万全を期すことから、黒田清子さまが臨時祭主にご就任されました。(5月7日・神宮司庁発表)

伊勢山皇大神宮例祭に、神宮大宮司の名代(みょうだい)として参列された禰宜さんは、「清子さまは生真面目なご性格で、それまでの古儀に倣(なら)い、年中恒例祭に祭主としてのおつとめを果たされました。ご奉仕されるそのお姿を目の当たりにして、神宮職員一同が心を打たれました」と挨拶の中で仰っていました。

まが玉祭の準備

2012年5月14日 月曜日

神社左側を流れる小川で杜若(かきつばた)が花を開きました。明治神宮から株を分けていただいたもので、毎年お参りの方の目を楽しませてくれます。

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本日は朝早くから境内一円の消毒作業を行いました。週末に開催する「まが玉祭」に向けての毛虫対策で、桜や椿を中心に高所までジェット噴射を放ちました。

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また、お宮の西側では、神社と隣の民家との間を通る道路境界を整備する工事が行われました。

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明日は雨の予報ですが、週末のお天気は良さそうです。

今日からテント張りの準備などを進めています。

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真田神社玉垣工事竣工式

2012年5月13日 日曜日

本日は戌(いぬ)の日にあたり、安産祈願や安産守を受けられる方々がお参りになりました。

次の戌の日は25日(金)友引です。

安産守と岩田帯

安産守と岩田帯

さて、かねてより境内整備事業を進めてきた所管神社の真田神社(平塚市真田)において、擁壁(ようへき)積石工事及び玉垣設置工事がほぼ完了し、本日晴れて竣工式を迎えました。

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午前9時から恒例の月次祭(つきなみさい)を執り行い、10時から役員・総代・関係者等参列のもと、神域内に設けた斎場(さいじょう)において竣工式を斎行(さいこう)いたしました。

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今度の工事は、真田・北金目地区の区画整理事業に伴うものですが、老朽化して危険が指摘されていた玉垣の改修工事で、氏子篤志の皆さまにより、多くの浄財が寄せられました。

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玉垣はもとより、太鼓橋、幟枠(のぼりわく)、社名由来碑、水舎(みずや)、参道なども石匠(いしだくみ)の手により、新たになりました。

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午前11時には、寄進された氏子の皆さまが100名近く集まり、境内で盛大に竣工をお祝いいたしました。何年かぶりに揚げられた幟も青空に天高くなびいていました。

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殿内の床板の張り替え、格子戸、祭具庫なども麗しくつくられました。

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かつて7月の “ 真田のお天王(てんのう)さん ” といえば、近郷ではよく知れ渡る、賑やかなおまつりとして有名でした。

お天王さんのご神威(しんい)が発揚(はつよう)され、氏子中が一つとなって更に発展がもたらされるよう願うところです。

お別れの会

2012年5月12日 土曜日

本日は、先々月お隠れになられた方の五十日祭・埋葬祭がありました。

また、國府祭(こうのまち)でともにご奉仕をしている平塚八幡宮の宮司さまがお隠れになられ、お別れの会(葬場祭)が執り行われました。

宮司と責任役員が参列し、禰宜が副斎主としてご奉仕をさせていただきました。

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宮司さまは神職として最高位の特級という身分にあたり、私たちの所属する相模中(さがみなか)連合支部(中郡・平塚市・伊勢原市・秦野市)はもとより、神奈川県内のもっとも指導的な神職でした。

お宮の各種建物の造営や様々なおまつりの斎行、併設の幼稚園園長として、世に多くの子供たちを送り出し、神社界はもちろんのこと、地域の主たる役職をおつとめになられました。

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御霊の平安を祈り上げるとともに、氏子崇敬者の安寧をいつまでも見守っていただきたいと願います。

まが玉祭の広報

2012年5月12日 土曜日

昨日発行のタウンニュース伊勢原版に「まが玉祭」の告知が掲載されました。

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いよいよ来週となりましたが、お天気の心配はまたまた続きます。

また、コミュニティFMでも広報をしています。

14日(月)15時放送のFM湘南ナパサ(78.3MHZ)「おしゃべりマンデー」の番組でまが玉祭の紹介をしています。

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今年のまが玉祭では、「緑の杜(もり)基金」を実施いたします。

木々の新緑に覆われる境内ですが、神さまの宿る鎮守の杜を後世に守り伝えるため、皆さの心からの募金をお願い申し上げます。

安全第一

2012年5月11日 金曜日

昨日は伊勢原市内に雷注意報が発令され、雷が鳴り響く中、下校時間の小中学生たちも恐る恐るの様子でした。

その最中、比々多地区の自治会(11自治会)や防犯指導員、母の会と小学校PTAによるセイフティ会議が開かれました。

連休中の交通事故死は、警視庁の調べによると過去最低の86人とのことですが、このところ登下校中の児童や生徒が巻き込まれる無残な事故が多く発生しています。

特に、神社周辺ではガードレールなどによる歩行者の安全措置が取られていないので、歩車共存道路整備など、その対応を図らねばなりません。

花壇に花を植えました

花壇に花を植えました

さて、本日は晴れわたり、大安吉日とあって工場グラウンド竣工式、稲荷社竣工式、ゴルフ場内吾妻社例祭、地鎮祭などの外祭がありました。

フットサル・テニス兼用グラウンド竣工式

フットサル・テニス兼用グラウンド竣工式

どの祭儀も目に見えぬ神さまのご加護に感謝するとともに、それぞれの会社や家庭、場内や工事の安全を願うもので、何といっても安全第一です。

ゴルフコース内の吾妻社例祭(遙拝式)

ゴルフコース内の吾妻社例祭(遙拝式)

秋に結婚式をお考えの若い二人がお参りされました。新緑のように初々しい雰囲気に包まれました。

初宮参り おめでとうございます

初宮参り おめでとうございます

書道展・絵画展のお知らせ

2012年5月10日 木曜日

今年も神奈川県神社庁主催の青少年書道展・絵画展が開催されます。

書道と絵画を通して清らかで豊かな青少年の心を培い、道徳心の養成を図ることが目的です。

「まが玉祭」で最高賞 佐藤さん(昨年)

「まが玉祭」で最高の神社本庁統理賞 佐藤さん(昨年)

書道展は県内の小中学校及び高校の児童・生徒が対象で、課題は半紙に小学校1~2年生の部「ふるさと」、3~4年生の部「日本の神」、5~6年生の部「年中行事」、中高生の部「皇室祭祀」(半紙)または「神人和楽」(画仙紙半切)です。作品には学年氏名を記入。

絵画展は県内の幼稚園・保育園児・小学校の児童が対象で、神社に関係したお祭り・行事・国旗「日の丸」の揚がっている風景画が課題となります。用紙は八つ切りサイズ画用紙。(縦27㎝・横38㎝程度)作品裏面に学校名・学年・氏名を記入。

どちらも一人一点限りで、参加費は各500円、締切は6月15日までとなります。

受賞作品 (一昨年)

3作品が神社庁長賞を受賞 (一昨年)

展示は7月25日(水)・26日(木)、新都市プラザ(そごう横浜店 地下二階正面入口前)にて行い、後日授賞式を行います。

詳細は社務所(0463-95-3237 hibita@athena.ocn.ne.jp )までお尋ねください。

皆さまからの出品をお待ちしています。

市重要文化財特別公開など

2012年5月9日 水曜日

一昨日で第25回まが玉祭(5月19日・20日)の「管絃と舞楽の夕べ観覧」「フリーマーケット出店」募集の締切となり、それぞれ応募者に通知を差し上げましたが、まだ余裕がありますので、ご希望の方は社務所までご遠慮なくご連絡ください。

0463-95-3237 hibita@athena.ocn.ne.jp

鉄線(クレマチス)

鉄線(クレマチス)

さて、今年も「まが玉祭」にあたり、伊勢原市教育委員会による市重要文化財の特別公開・史跡巡り・まが玉づくり教室が開催されます。

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この機会に郷土の財産である文化財に触れるとともに、地域の歴史について考えてみませんか。

御田植ゑ

2012年5月8日 火曜日

国府祭(5月5日)が終わり、ようやく片づけが済みました。祭具一式を確認点検の上、長持に収めてしまいました。

大祭(4月22日)からの忙しさで、ストーブも今日になって全て倉庫にしまうことができました。

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境内は木々の若葉の緑が本当に美しい季節を迎えました。

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さて、今年も6月10日(日)に、神社下の御神田(神奈川県神道青年会主催)において稲作体験「御田植ゑ」が行われます。

御神田 比々多神社バス停前

御神田 比々多神社バス停前

田んぼの多いこの地域でも田植えの経験のない子供たちは沢山います。私たちが毎日食べるお米について、田植え体験を通して考えてみませんか。

参加希望者は神社(0463-95-3237 hibita@athena.ocn.ne.jp)までお知らせください。

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管絃と舞楽の夕べ

2012年5月7日 月曜日

来る5月19日(土)・20日(日)に「第25回まが玉祭」を開催いたしますが、19日(土)まが玉祭奉告祭(16:35~17:00)の後に、管絃と舞楽の夕べ(17:10~18:30)を行います。

毎年、比々多神社雅楽会と横浜雅楽会に、順番に出演していただいていますが、今年は前者です。

一昨年の演奏の様子(比々多神社雅楽会)

一昨年の演奏の様子(比々多神社雅楽会)

雅楽(ががく)には管絃(器楽)と歌物(声楽)があり、舞がある場合には舞楽(ぶがく)といいます。

右から 篳篥・龍笛・笙

右から 篳篥・龍笛・笙

雅楽には我国固有の楽、中国から伝来した唐楽(とうがく)、朝鮮から伝来した高麗楽(こまがく)があります。

箏と琵琶

箏と琵琶

演奏に用いられる楽器は、吹物(ふきもの)と呼ばれる笙(しょう)・篳篥(ひちりき)・笛(ふえ)の三管(さんかん)、弾物(ひきもの)という箏(そう)・琵琶(びわ)の二絃(にげん)、打物(うちもの)という鞨鼓(かっこ)・太鼓・鉦鼓(しょうこ)の三鼓(さんこ)で編成されています。

鉦鼓は雅楽器に残された唯一の金属楽器です。

上:太鼓  右:鉦鼓  左:鞨鼓

上:太鼓  右:鉦鼓  左:鞨鼓

舞楽には左舞(さまい)と右舞(うまい)があります。

左舞には唐楽を用い、楽器は龍笛(りゅうてき)・篳篥・笙と太鼓・鞨鼓・鉦鼓を用います。装束は赤色系で、陵王(りょうおう)・胡飲酒(こんじゅ)・萬歳楽(ばんざいらく)などがあります。

舞楽 胡飲酒(こんじゅ)

舞楽 胡飲酒

右舞には高麗楽を用い、楽器に笙を用いません。装束は緑色系で、納曽利(なそり)・還城楽(げんじょうらく)・抜頭(ばとう)などがあります。

舞楽 納曽利

舞楽 納曽利

今回の演目は、管絃が「黄鐘調調子」(おうしきちょうちょうし)、「越天楽」(えてんらく)、「拾翠楽」(じっすいらく)、「西王楽破」(さいおうらくのは)です。

また、現代曲として、「線香花火」(笙独奏:宮田まゆみ氏)、「法火守千年抄よりEpilogue」(菅野由弘作曲 笙と龍笛の二重奏)をお楽しみいただきます。宮田まゆみさんは、冬季長野オリンピックで君が代を独奏した有名な笙奏者です。

そして、舞楽は「抜頭」(ばとう)です。長髪の大仮面をつけ、桴(ばち)を持って舞う舞人一人の走舞(はしりまい)です。猛獣に父をかみ殺された胡人(こじん)の子が山野を探し求めて遂に父の仇を打ち、歓喜する姿を舞にしたといわれています。

抜頭

抜頭

抜頭は髪振りあげたる。まみなどはうとましけれど、楽もなほいとおもしろし(『枕草子』)